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収集した資料の保存と記録ーこれがなかなか手間取るんだ(´;ω;`)

 信州戦争資料センターの中の人は、個人として自費で戦争資料を収集しています。そして、集めた資料はきちんと後世に伝えられるよう、記録し、劣化をできる限り防ぎ、展示会や資料映像提供などにすぐ応じられるように収蔵しなくてはなりません。2007年9月から集め始めてしばらくはまとめて箱に入れておく、数冊のファイルに順次しまうで良かったのですが、それから16年以上を経て、5000点近くもなると、分類一つとっても容易ではありません。また、定期的な展示会に耐え、ノートやⅩでの発信も盛んに行うようになると、収蔵品の格納場所も把握が大変に。
 まあ、それでも何とかやっています。ぼろぼろだけど価値のあるものは、裏打ちを業者にお願いしたりすることもあります。出版もしていますし、まあ、何とか家族の理解とお小遣いと、展示会などでのお志、そしてノートの皆様からの支援も加えて、これからも細々でも続けていきます。
 というわけで、収集したものがどうやって保管整理されていくか、素人作業ですが、ご覧ください。

 例えば、こちらの2点。アサヒグラフは既に劣化していますし、旗の栞もこのままではどこかに行ってしまい傷も付きます。まずは、専用のノートに手書きで収集品の名称、時期、概要、購入価格などの基本情報を写します。

 次いで、それぞれのサイズに合った袋に入れます。密封より、少し空気が流動するくらいが良いようです。これで殺菌処理はしなくてもカビの発生は防げますし、紙類の酸化もある程度抑えられます。

 大きなポスターも、同様に処理します。透明なごみ袋が役立ちます。

  そしてそれぞれ分類したファイルに収納し、本棚の所定位置に。

年代順が変われば並べ替えもします。

 大型の紙類も平たく保存していきます。こちら、裏打ちを業者にしてもらった際に送ってきてくれた台紙を再利用し、保管用に使っています。

 そして、最初に記録を付けたノートの内容を見ながら、自家製のデータベースへ記録していきます。が、この作業が滞っているんですよ。1,000点以上記録していない…。特にこれは喫緊の問題で、後世に引き継ぐカタログですからね。また、自分で調査研究するにも大切なのですが。

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 まあ、こんな感じで、集めて終わりじゃなく、いつでも、いつまでも使えるように、というのが理想です。そのためにいろんな物資も必要。また出版もしたいし…。自分ひとりで始めて、誰からも指図されることもないので、どうやってもいいしいつ辞めてもいいんですが、やはり歴史の、特に庶民を取り巻いていた戦争の時代のことを、ちゃんと伝えたいとの思いで頑張っていきます。

ここまで記事を読んでいただき、感謝します。責任を持って、正しい情報の提供を続けていきます。あなた様からサポートをしていただけますと、さらにこの発信を充実し、出版なども継続できます。よろしくお願いいたします。