いそずみ

「書くことは、優しさだ」五十棲亮太さんインタビュー【受講生課題記事】

「書くことは、優しさだ」。
今回、五十棲(いそずみ)亮太さんへインタビューさせていただき、心に浮かんだことです。
実はインタビュー前に、彼のTwitterアカウントを拝見していました。ほぼ毎日、数多くの思考整理ツイートを投稿している様子をみて、彼が「書くこと」、特に「思考を整理すること」を好んでいるのは予想できていました。
そうして臨んだインタビューを通して、彼が書いている理由をもう1つ見つけることができました。それは、 「人一倍“優しい”から」です。

──まず、五十棲さんにとって「書くこと」と紐づく「キーワード」はなんですか?

いろいろあります。特に「働き方」は大きなキーワードですね。

──それは、なぜでしょうか。

家庭環境が理由として大きいですね。高校生までは、父が単身赴任をしていたので母と2人暮らしでした。普段からいろいろな話を聞いている中で、母が子育てでとても苦労していることが伝わってきました。その理由は様々あると思います。特に、父の単身赴任は大きく影響していたんでしょうね…。また、中高生の頃に通っていた英会話教室の日本人スタッフの方も、家庭や仕事で大変そうで…。そのような原体験があって、高校生の頃から働き方・働く方の悩みに興味を持つようになりました。自分でも、働き方に関する記事をよく読んでいます。それだけではなく、働く方が困っている理由や解決策、働くということ自体について具体的に考えたりしています。

──具体的に考えたりもしているんですね…!自分の中で感じたことを咀嚼して整理することが好きという印象を“改めて”持ちました。改めて、というのは、実はインタビュー前に五十棲さんのTwitterをみていて、そう感じていたんです。

あははは(笑)。はい、考えを整理することは好きです。Twitterは、よく使っていますね。最も使用しているSNSと自信を持って言えます(笑)。使用歴も長く、中学1年生の頃から計7年ほど使っています。アカウントは5つほど持っています。

──使用歴が長い…!それに、アカウントを5つ持っているってすごいですね。アカウントは投稿する内容など使い分けているんですか?

そうですね。このワークショップで公にしているアカウントでは、自分が興味を持っているトピックや身近で起きたことをよく取り上げています。「どうすればいいのか」と思考を巡らせたり、気づいたことについて頻繁にツイートしたりしています。特に、先ほど挙がっていた「働き方」に関することは多いですね。また、自分が所属しているサークル内での活動についても、考えを細かめにツイートしています。

──なるほど。「思考を整理する」ことが好きだから、五十棲さんはSNSの中でも特にTwitterを使用しているのかなと思います。

あははは(笑)そうですね。さきほどお話ししたサークル活動に関することでも、思考の整理でよくツイートします。たとえば、メンバーの行動で問題だと感じたときは、すぐに言わないようにしています。まず、メンバーの状況や行動の理由をツイートしながら整理して、その後に伝えたり、話したりしています。

──人に働きかけるときも、まず言葉にして考えを整理するんですね。誰かのために発信することはもちろん、誰かのために思考を整理することはとても素敵ですし、優しさを感じました。本日はありがとうございました!


「書くこと」には、人に何かを伝える、思考を整理する機能があります。その裏には、「どうすれば分かりやすく、傷つけずに相手に伝えられるのか」「あの人はなぜこのような行動をとったのか」を考えること、ひいては「お互いにハッピーになれる関係づくりを考えること」が目的としてあるのだと、このインタビューを経て思いました。
それを自然に行っている五十棲さんは、とても優しい人なんだと思います。彼のTwitterやnoteを見ると、その優しさが伝わってくるでしょう。

「書くことは、優しさだ」。

いま大学生の五十棲さん。彼が、仕事として書くことを選んだとき、そこには優しさが伴っているはずです。

(インタビュー・文/鯉淵正行)


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