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ライティングコミュニティメンバーが選ぶ「2021年最も書くことに影響を与えた本」

こんばんは、寒くなってきましたね。そろそろ年の瀬を感じる頃になってきました。

さてみなさん冬休み・年末はおうちでゆっくり過ごされる方も多いのではないでしょうか?「時間がある年末年始に何か読みたいな」と考えている方へ、この度sentenceが今冬に贈るおすすめの本をまとめました。

今回は「2021年最も書くことに影響を与えた本」をテーマに募集。7人のメンバーから合計8冊の本が集まりました。2021年を振り返りつつ「その本がなぜ影響を与えたのか」というコメントを添えてくれています。

ぜひざっと眺めてみて、気になるものがあればぜひ手にとってみてくださいね。いつかあなたにとっての「書くことに影響を与えた本」になるかもしれません。

こささん

■プロフィール

■選んだ本
『あなたの24時間はどこへ消えるのか』

コロナな日々を過ごしてきたからか、「自分のこととか感じてることとか、もっと大事にしていきたいな〜」という気持ちが強まった今年。
時間をどう使うのかを考えたいという理由で手に取った時間術の本が、「まずは自己肯定感を上げましょう」と始まったのでびっくりした。
自分に時間を使うことを許すためには、自分を認める必要があるという。
その自己肯定感を上げる方法が、ジャーナリングをはじめとした自分の気持ちを整理する「書く解決法」だった。
この時間術の本にはなかなかない切り口が面白かったし、「自分のことを大事にしたいな期」でもあったので早速取り組むことにした。やっぱり自分と向き合う時間は心地よかったようで、自分の気持ちを書くことは今も続いている。
時にはnoteを更新するきっかけにもなり、ライターの副業に挑戦する勇気ももらい、自己肯定感を上げるための習慣はさまざまな「書く」に繋がっていっています。

CHIHIROさん

■プロフィール

■選んだ本
『なんだろうなんだろう』

「書くこと」が暮らしの一部になってきて、これってどういうことなんだろう?と立ち止まることが増えた。今まで当たり前だと思って見過ごしてきたことが、いちいち気になる。哲学とまではいかないけれど、答えのないことをぐるぐると考える。
そんな自分のぐるぐるのお供になったのがこの本。様々な「なんだろう」が詰まった中でも、「しあわせってなんだろう」のページが特に印象的だった。
「しあわせってたぶん、外からそのまま入ってくるんじゃなくて、いくつかの材料がくみあわさって、自分のからだの中でつくられるものだと思う」
しあわせを感じる瞬間は、歳を重ねるごとに変わっていく。その瞬間を自分のキオクとしてキロクしたい。そう思えた一冊。

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

あまりにも有名なので、アマノジャク心が働いて、なかなか手を出さずにいたけど、その時間がもったいなかった。題名に込められた意味と、最終章ではイエローでホワイトで、ちょっとグリーンに変わった理由がわかったとき、これが成長なんだなと感じた。
多様性を重んじるといった、きらびやかな言葉がスローガンのように掲げられる今。それらの言葉を因数分解するように、バラバラにしていく過程が日々の生活とリンクする。会ったこともない著者と息子への距離感が縮まっていく感覚が心地よい。
共感する部分も多いけれど、100%の共感はありえない。その共感しなかった部分にこそ、自分はどうなのかと考える余地がある。そんなたくさんの問いかけをくれた一冊。

黒木萌さん

■プロフィール

■選んだ本
『ちいさな言葉』

sentence運営の中楯さんにご紹介いただいた本です。歌人・俵万智による子育てエッセイ集です。子どもさんと著者のやり取りを読んでいると、自分も子育てエッセイを書きたくなってしまいます。

naokoさん

■選んだ本

『三行で撃つ〈善く、生きる〉ための文章塾』

「読者は、あなたに興味がない。
 読者にとって、あなたの書こうとするテーマは、どうでもいい。
 冷厳な現実だ。しかしこの現実を認めるところからしか、始まらない。」
(第1章 「文章の基本」より)
仕事で文章を書くときは、必ずこの言葉が浮かぶようになりました。

Marfyさん

■プロフィール

■選んだ本
『謎床 思考が発行する編集術』

松岡正剛さんとドミニク・チェンさん、「歩くアカシックレコード」たる両氏の対談本。
圧倒的な知識量と興味関心の範囲から縦横無尽にトピックが切り替わるさまは、まるでヤムチャの視点から超サイヤ人同士の戦いを見ているかのよう。
ページを開くたびに新たな情報、新たな発見があって、自由にアイデアを組み合わせるためのヒントがふんだんに盛り込まれています。そして、読み進めるごとに自分もちょっとだけ賢くなった気がして、もっとたくさん知識を身に着けようとやる気を高められる一冊になっています。

かにさん

■プロフィール

■選んだ本
『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』

事実と思考は、切り離す。わかっちゃいるけど実践はなかなか難しい、書くときも生きるときも。

飯島綾太さん

■プロフィール

■選んだ本
ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス) 

高校2年生から美術大学の受験に挑戦する、主人公の成長物語。0から始まる主人公が成長の中で感じる喜びや劣等感に、「書く」を学び始めた自分が重なる。工夫が受け取り手に伝わる喜びも、他者と比較して絶望する劣等感も。「描く」と「書く」、領域は異なれど、"かき手"が感じることは近いのかもしれない。
2021年は私にとって「書く」を学び始めた年だった。試行錯誤を繰り返したし、団体として発信する記事を書く機会も得た。それまでなんとなく書くことはしていたけれど、より一層読まれることを意識して書いた一年だったかもしれない。書き続ける中で改めて気付いたことは、私は「書く」が好きだということ。しかし趣味で好きなことを極めている知人を見て、私も趣味でいいと言い聞かせていた。
そんな時に読んでドキッとしたセリフがあって、それが「「好きなことは趣味でいい」これは大人の発想だと思いますよ」だった。先が読めないとか大変そうだからという理由で、楽な判断をしようとしていた自分に気付いた。
今では「書く」を極めつつ、収入を得る手段にもしたいと考えている。趣味で終わらせないと決心させてくれた意味で、今年最も私の書くことに影響を与えた本だった。

いかがでしたでしょうか。 上記の本や漫画を読んだ際には、ぜひシェアしてくれたメンバーにも感想を送ってみてくださいね。

それでは、みなさんにとって良き年末となりますように。

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