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I need your help検定の話

人に頼るのって
意外と難しい。


人に頼るの下手くそ選手権


真面目族には特に多い印象だけど
「人様に迷惑かけちゃいけません!」教育が身に沁みすぎていて

自分でできることは極力自分でなんとかする

とか

人の手を煩わせてはいけない

つって人に頼るの下手くそ選手権にエントリーしてる人もいっぱいいると思う。
ここ数年はだいぶマシになってきたけども
自分の20代前半とか振り返ると
人に頼るの下手くそ選手権
地方大会入賞くらいまでいったかもしれないなって。

バックパックにまつわるI NEED YOUR HELP


カミーノの必需品であるバックパック。
重さも筋力も人それぞれだけど
一度下ろすとまた背負うのが大変。

なので

「ねぇねぇ!このボカディージョ後ろのポケットに刺してほしいんだけど?」

「ちょっと水とってくれる?」

「これバックパックのポケットに戻してくれる?」

など

一旦荷物を下ろせば自分でできることも
気軽に「I need your help」って言える
カミーノ文化がすき。

でっかいアメリカ人に言った「You need help?」


ピレネー越えの日
朝は晴れていた。
月も見えていた。


途中からやばい雲きたので
アルベルゲで同じ部屋だったリアーナとローズと
その時点で雨具フル装備しちゃおっかって言って
ザックの上からかぶるタイプのレインコートまで装着した。

そのあとわたしはゆっくりペースでピレネーを進んだので途中で2人とは「またねー」って互いの安全を祈って一旦バイバイ。

しばらくすると大粒の雨が降り出した。
慌てて雨具を装着し出す人たちもたくさん。

その中にひときわ大きなアメリカ人のジョーがいた。ザックの上からかぶるタイプのレインコートは1人で装着するのが難しく、ジョーのバックパックは雨ざらしになっていた。

駆け寄って「You need help?」というと
「Oh god! I really need your HELP」って。

たった2秒。
レインコートを引っ張ってバックパックを覆っただけなんだけど(笑)

そのあとアルベルゲとかカフェで再会した時も
他の人に「ピレネーで藤子に助けてもらったんだよー」って紹介してくれた。

チーム1人旅は特に

特にチーム1人旅は
よくかわす
「You need help?」

「I need your help」

口には出さなくても助けてくれるケースもすごく多い。
オランダから来たロザリーヌは足が痛くて引きずりながら歩いてたら、見知らぬ紳士が追い抜き際に「これ使いなよ」ってトレッキングポールくれたって言ってた。

チーム1人旅のわたし。
分岐にまつわるHELPの話や
電話にまつわるHELPの話
ポールにまつわるHELPの話
ありがとうすぎるエピソードがてんこ盛りなので
また別途書き残したいなぁと思っている。

I need your HELP検定

こーんな感じで毎日小さなHELPしてHELPされてたくさんのI need your HELPが飛び交っている環境で、わたしのI need your HELPスキルも爆上がり中

サンティアゴに着く頃には
I need your HELP検定準一級
合格しちゃってるかもしれんな
と思う今日この頃。

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