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合法ドラブームの背景は、Z世代の絶望だった。「僕らは、夢も希望も金もない将来しか待ってないんだから、ドラッグくらい吸わせてよ」。日本終わったかも

 Z世代は、将来に希望を持てない若い人が多いらしい。

 自己肯定感の低さや、明るい未来を描きにくい世相、そして日本では、長年終身雇用制の元に社会が回っていたため、自分の才覚で人生を切り開いていく力の育成(いわゆる『キャリア教育』)の遅れなどが、その一因と考えられているようです。

 いやー、これ、かなりヤバい問題だと思います。この先日本、どんな国へと進んでいくんでしょう? めちゃくちゃ不安なんですけど。

 ここに、一人の青年がいます。

 A君、25才。埼玉県在住で、仕事はライン工(製造業)。でもって、多くの若い人がそうであるように、その将来観は「希望ゼロ」と断言します。今を積極的に楽しむ気力を沸かすこともできず、鬱々とした気分で日々を送っているZ世代です。

 そのA君が、こんなことを口にしました。

「最近、生活に合ドラを取り入れたんですよ。合ドラを使っている時間は煩わしいことを考えずに済むし、単純に笑っていられる。なんで、生きるのがちょっとラクになったんですよ」

 衝撃です。いま、巷で大流行している『合法ドラッグ』。それを受け、このnoteでも2月27日に『黄金期を迎えた合ドラブームの最前線』という記事を出したわけですが、そんな危険なブームの背景に、将来に希望を持てない若者の気分が横たわっているなんて。

 A君に突っ込んでインタビューしてみました。どのような経緯で合ドラを知り、知ったことで生活や気持ちがどう変わったのか?

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