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飛脚(ひきゃく)の言い訳

先週末は山梨県上野原市で開催されたトレイルランニングの大会「八重山トレイルレース」へ出場してまいりました。

この大会は私にとっては2年前、7時間30分の制限時間をたった2秒だけオーバーして失格となってしまった悔しい思い出の残る大会でもあります。

今回は7時間21分で制限時間内でゴール出来て、なんとか2年前の雪辱を晴らすことが出来たのですが、小雨降りしきる中での開催となった今年の大会、練習不足の私にとってはかなり厳しいレースとなりました。

人間苦しい時はじつに様々な「弱音」や「言い訳」を思いつくものですが、今回も7時間以上の過酷なレース中に実に多種多様な「言い訳」や「弱音」が私の頭の中を去来しました。

レース後半に浮かんだ「言い訳」

よく理由もなく蛇やカエルといった爬虫類が苦手な人がいます。

私の友人にも幼少期になんらかのトラウマがあったというわけではなく、先天的に蛇やカエルが恐ろしいという人がいます。

そういった人たちは蛇やカエルの被食者(鳥のヒナ、コオロギ、バッタ等)の「生まれ変わり」なのではないかと、以前その友人と飲みの席で話していたことがありました。

そこで、今回私が思いついた「言い訳」のひとつは、日本全体のトレイルランニングランナー人口の約80%くらいの人々はかつて「飛脚(ひきゃく)」が職業であった人々の生まれ変わりではないかという妄想です。

日本全土の「飛脚の生まれ変わり達」は、前世のエキサイティングだった「現役時代」を思い出し、止むに止まれずトレイルランナーになり、それが現在のトレイルランニングの一大ブームを作り出しているのではないか?

といった我ながらあきれてしまうような荒唐無稽な妄想が、レース後半の苦しい状況で突如浮かんでたのです。

「私のような単に山が好きだからトレランを始めた人間が、飛脚の生まれ変わり達と対等に大会に出ていること自体がそもそも間違いなのだ!」

「レースは飛脚達にまかせて私は次のエイドステーション(給水所)でリタイアしよう!」

と、とんでもない角度からの「言い訳」が頭を去来し始めたのです。

人間苦しい時は実に様々な「弱音」や「言い訳」を思いつくものですが、今回の妄想に関してはさすがにあまりにバカバカしくて、ぬかるむトレイルを走りながら自分で笑ってしまいました。

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