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始まりはいつも母ちゃん。

「あなたの遺伝子をこの世に残さないのは社会の損失」。

自分や自分の遺伝子には自信なんて皆無で、「老後が寂しいから」とか「自分の子供の顔を見てみたいから」くらいだけの動機で子供を作るのは子供にとって迷惑でしかないからNGだとずっと思って生きていた僕に、母ちゃん(妻)が撃ち込んできた言葉。

そうして令和元年に長男仙豆が産まれるも、どこからどう見ても眼鏡を外そうが付けようが母ちゃんの遺伝子100%。

令和4年の今年、次男オズが産まれた。まだ生後一か月だが、うちの両親曰く、「おまえの赤ん坊の頃とは違うタイプだね」。

僕の遺伝子はこの世に残らなかったようだ。

…愚痴を書きたいのではなくて、母ちゃんは面白い人なんですよを、今回は書きたいのである。

instagramの過去のリールで、母ちゃんが河川敷で側転したり芝生でゴロゴロ転がったりしている動画に多くのコメントが寄せられた。小学校時代はバスケに没頭していた活発な女性だ。相当恥ずかしがりで緊張しいなので、外ではなかなかスイッチが入らないが、入ってくれると僕も嬉しい。

結婚直後は僕の地元の町内会のお祭りに行って、普通に盆踊りに参加していた。一見そんなタイプに見えないので、その場にいたうちの両親がとても喜んでいた。どういう流れだったか、気づいたら、全然知らないお爺さんと母ちゃんが打ち解けていた。その2人のツーショット写真も残してある。

同じ頃、僕の方の家族で千葉の海に行った。母ちゃんが海で跳ね回り始めたのを見て、ビーチで静かにしていた僕の妹たちは「あー、こういうタイプだったのね」と、安心したような声で言っていた。

仙豆について、表情や表現力が豊かだと言ってもらえることが多く、それは英語教育とか、それに付随する海外文化とかの影響かと聞かれたりもするが、このスイカを食らう写真をご覧いただければもう説明不要だろう。

今年、九十九里に行った時は、人生初の海にビビる仙豆を置き去りにして、水着もないのに、お腹のオズと共にギリギリのところまで海に入っていったりしていたので、経済的にどうにかなるなら他でもない母ちゃんのために移住すべきではないかと真剣に考えたりもした。移住話は僕ら夫婦のメイントピックと言ってもいいかもしれない。

母ちゃんは撮りがいがある。撮らせてもくれる。撮られ上手になるよう努めてくれるようにもなった。苦手なお化粧(ほぼ眉毛だけだが)も含めて。写真を趣味にしていて良かったと思わせてくれるだけでも感謝だし、母ちゃんの魅力を無駄にしないよう、もっとカメラの腕を上げなくてはと思っている。

母ちゃんは、海外経験は無いに等しいけれど、英語が結構できる(TOEICは900点台)。独学で保育士の資格も取った。教育熱心で、図書館にもよく行って、仙豆を読書好きにしてくれている。

リビングには母ちゃんの本もいくつかある。「最高の子育てベスト55」「一流の育て方」「反応しない練習」「7つの習慣」「エッセンシャル思考」。

僕のモットーの一つは「バランス」だけれど、母ちゃんもそれをかなり意識してくれている。それぞれの異なった個性と特性を大事にしつつも、両親が同じ主義を共有していれば、子供たちも迷うことが減るだろうし、家族同士の信頼関係も強まるように思う。

母ちゃんは僕が知らないうちに投資の知識をばっちり習得して、今は安全な範囲で賢く運用までしてくれている。節約マインドが強すぎて自分の服をなかなか買わないところは要相談だけれど、僕の無駄遣い癖はその影響で改善されている。

instagramに楽しい動画を上げることができているのも、そこに映る仙豆がいつも笑顔でいっぱいなのも、その様子に「救われた」と言ってくれる人が少なくないのも、母ちゃんがキラキラピカピカワイワイやってくれているから。それを曇らせる原因にならないよう気を付けながら、僕自身もキラキラピカピカワイワイを頑張りたい。

子供たちの写真集を作る人は少なくないだろうけれど、奥さんの写真集を作る人はどれくらいいるんだろう。僕は作るつもり。今年中にはきっと。


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