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逆境の中10年間病欠なしで楽しく働けたメンタル管理の5つの習慣

10年間病欠なしを記念にnote始めました

2009年5月のGW明けにインフルエンザで会社を休んで以来、10年間病欠なしを達成した記念にnoteで初めて記事を書いてみることにしました。

その間、私が創業したウィルゲートも社員数17→150人と成長する中でストレスフルなことも沢山ありました。その中で私が心を病まずに健康でいられた秘訣を自分なりに整理してみました。5月病のシーズンなので、この春に新卒入社された新社会人の皆様にも参考になれば嬉しいです。

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はじめに。体調が悪い時に無理はNG

誤解がないように最初にお伝えしたいのは、体調が悪くてパフォーマンスが出そうにない日は体調回復のために休むべきですし、周りに感染するような病気の場合はなおさらです。

また、「体調不良で休むのは体調管理ができてないせいでビジネスパーソンとして失格だ」とはいうつもりは一切ないです。生まれ持った体の強さなど、人によって個体差があるので。体調にとても気を使っていても休まざるを得ない方もいると思います。

私が10年間病欠なしでいられたのも、遺伝子的に丈夫に生んでくれた両親やサポートしてくれてる妻のおかげだと思っています。

その中でも、自分なりに体調を維持するのに役立った習慣があると思っていますので、日々仕事を頑張ってるビジネスパーソンの方々に微力ながらお伝えできたらと思います。

この10年間の会社の変化と吉岡の働き方

その前に、私が10年間どんな環境でどんな感じで仕事をしてきたかをご紹介させて下さい。割とストレスフルでした 笑

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ウィルゲートは現在14期目で正社員で150名ほど。業務委託やバイトの方々を含めると170名ほどの組織になっており、上記の図は会社を設立した2006年から2009年の社員数の推移になります。

私は小学校1年からの幼馴染の代表の小島に誘われ、高校卒業した3日後の2005年の3月から起業し、大学2年の19歳の2006年6月にウィルゲートを設立しました。私はバイトも就職もしたことがなく、所謂"学生起業家"というやつです。

お恥ずかしながら、起業する時は世のため人のためという想いも勿論ありましたが、華のキャンパスライフを捨てて起業したこともあり、何か凄いことを成し遂げてやるんだ!と短期的な成長を求め、最年少上場をする!といきがっていました(恥)

設立2期目にはエンジェル投資の方から1億円資金調達をし、社員数を30名まで急激に増員。人は増えども売上が伴わずに2期目は3000万の赤字に。信じてお金を出してくれた投資家の方々からの信頼を失い、株式の買い戻しで小島と私で個人借金で1億円を負ってしまいました。

"ウィルゲートショック"と呼んでいる失敗談の詳細な話は 2012年4月にダイヤモンド社「ウィルゲート 逆境から生まれたチーム」に赤裸々で書いてありますので、ご興味ある方はぜひご覧下さい。
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前回会社を病欠した2009年5月のGW明けの頃は個人借金の返済に追われて家賃も払えない状況だったので学芸大学にある祖母の家に住まわせて貰いながら、毎月借金返済を続けていました。

毎日朝9時30分から夜2時まで働く日々が自分が結婚して子供が生まれるまで6年間続きました。夜2時まで働くのが基本で、遅い日は朝5時まで働く日も。今では考えられないですが、夜に会食が入っていても会食後に必ずオフィスに戻って働いていました。
※長時間労働を賛美している訳ではなく、借金返済のためで切羽詰まっていた状態でした。今は結婚して子供もいるので、適度に働いています。

※当時のTwitterの投稿 黒歴史でやばいw

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※借金完済時の2012年2月の投稿
2008年から2012年まで4年間は借金返済に追われてました。

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前置きが長くなってしまい、ごめんなさい m(_ _)m こんな感じのストレスフルなベンチャーライフでも、病欠なしで楽しく過ごせたメンタル管理の5つの習慣をご紹介させて下さい。

1.セルフイメージを高くもつこと

セルフイメージという言葉を強く意識するようになったキッカケは創業時の2005年に「スラムダンク勝利学(辻秀一氏著)」を読んだことです。 ※この書籍の書評を紹介しているブログはこちら

自分がどのような人間なのかという自己認識が自分に大きな影響を与えるというものです。

代表小島と滅多に喧嘩をしない私ですが、創業時にかなり揉めたエピソードを紹介させて下さい。それは「睡眠時間」についてです。

 ※Twitterのウィルゲート書籍について読んでくれた方の投稿

IT入ろうと思った1年前にウィルゲートの本読んだ。主人公の小島社長の気持ちに立つともう「吉岡ああああ」ってなる。個人的には、社長の友人であり右腕である吉岡さんは本来8時間睡眠とらないと無理な人なのに小島さんが「何寝てんの?仕事しなよ!」って短時間睡眠適応人間にしたエピソードに戦慄

私は起業前の受験生の時に脳科学の本を読んで、効率的に学習するためには一定の睡眠時間が必要だと思っていたので、受験時代も睡眠時間を8時間を保つようにしていました。

一方、小島はショートスリーパーだったことと、学生起業で強みのない自分達が偉大なビジネスの先人達に少しでも追いつくために寝てる場合じゃないと意見が割れて対立しました。

最初は私は「寝ないと効率よく仕事ができない」というセルフイメージにあまりにも強く縛られていたのですが、じょじょに睡眠時間が短くなっていてもパフォーマンスが落ちないことを確認できていく中で、「睡眠時間が減っても意外に大丈夫」というセルフイメージに変わっていきました。

体調に関しても「睡眠時間が少ないと体調を崩すのではないか?」というセルフイメージに強く縛られていて、睡眠が少なかった日の翌日は「体調大丈夫かな・・・」と不安に駆られていました。

少しずつ睡眠時間が減っていく中で「4時間寝ることができれば完全に自分は回復する」と強いセルフイメージを持つことができるようになり、不安な気持ちは完全に消え去りました。

4時間寝ると ポケモンセンターの回復の音が流れ、自分のHPやPP(技の回数)が完全回復するというイメージです。

このセルフイメージのおかげで、不安をコントロールできるようになりました。セルフイメージを強く持つことができれば、自分の行動を制限している考えをなくしたり、不安を取り除くことができます。

ただし、病気になって寝込むなど、ちょっとしたことでセルフイメージは下がってしまうので無理をせずに、健康を保つ実績を積んでいくことが重要です。

2.仕事を好きになり、楽しむこと

病気は気からといいますが、自分の仕事が嫌だなと思うとストレスがたまり、体調を崩しやすくなると思います。

ストレスを減らして働くためには自分の仕事を心から好きになることが重要だと思っています。でも、自分の仕事が最初から好きというのはなかなかないと思います。

私も高校卒業後すぐの18歳でITで起業しましたが、最初はパソコンが苦手でパソコンに触ってる時間が辛かったです。高校時代もパソコンでソリティアなどゲームをやるくらいで、Googleという言葉も知らなかったくらいです。

タイピングが早くなり、いろんなショートカットキーやHTMLやperlやphpなど簡単なプログラミングを覚える中でだんだんパソコンが好きになり、今ではキーボードに触ってるだけでテンションが上がるようになりました。

受験勉強でもいろんな科目がありますが、最初から好きな科目がある訳ではなく勉強する中で得意な科目が見つかり、好きになっていくのだと同じだと思います。

どんな仕事も食わず嫌いするのではなく、まずはやってみることが大事。

その領域についての本を複数読んだり、優れた成果を出している方に話を聞きにいったりする中で、目標を達成したりお客様に感謝されたり、成功体験を積むことができたら更に好きになっていくと思います。

3.自分の仕事に意義、目的を見出すこと

仕事に意義を見出すことができれば、ストレス少なく仕事に対して情熱的に取り込めます。

イソップ寓話のレンガ職人のお話がわかりやすいと思います。

目の前にある自分の仕事を
・「レンガ積み」だと思っている人
 →目的なしでやらされ感があり、仕事が辛そう。

・「歴史に残る大聖堂を造っている」と思っている人
 →世に貢献することが仕事の目的で生き生きと仕事をしている。

イソップ寓話のレンガ職人について詳しくはこちらをご覧下さい。

私は今では営業という仕事はとても好きですが、ドラマのシーンで目にする「営業は数字のためにお客様にペコペコ頭を下げているようなイメージ」があり、働く前までは営業という仕事が好きではありませんでした。

2008年のウィルゲートショックの時に営業やコンサルタントが全員やめてしまい、自分でも営業をするようになりました。自分が営業として数字を作らなければ会社が潰れるという危機感の中で月100件の問い合わせを一人で対応していました。
2009年はYahooで「SEO対策」検索時に1位上位表示されていて、営業なしでもSEO経由で問い合わせがたくさんある状況でした。

私は就職経験もなく、世間知らずだったので世の中は儲かっている企業ばかりだと思っていました。実際は儲かっている会社の比率は少なくて、ウィルゲートショックに陥っていた自分たちと同じく、苦しい中でなんとかマーケティング予算を捻出し自分に仕事をお任せしてくれたお客様もいました。

当時のウィルゲートは給与日に社員のみんなに給料をちゃんと支払えるかどうかギリギリの状態。給料日が来るのが恐ろしいという日々だったので、お客様の苦しい経営状況は痛いほど分かりました。

「頂いたお金以上の成果を必ずお返ししなければ!」
そういった想いで仕事をしていたので、仕事にも自然と力がみなぎりました。

ウィルゲートショックが起きていた当時は新規営業だけではなく、受注後のコンサルティングやSEOで上位表示するための対策も自ら行っていました。

新規営業の仕事に加えて、一人で100社ほどの全ての既存顧客のコンサルティングやレポーティング、請求書の発行していて、業績が回復して人員の採用できるまでは、土日もなく深夜まで働いていました。

その努力の甲斐もあって、お客様の貢献意識がプロダクトの改善や対応の品質に反映され、月数百万の赤字を数ヶ月で黒字化。ウィルゲートショックの経営危機から脱することができました。

4.素敵な仲間と働くこと

職場に置けるストレスとしては社長や上司、同僚との人間関係によるものが多いと思っています。

リクナビNEXTに記載されている退職の本音ランキングからの引用ですが、

1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%
6位:社長がワンマンだった(7%)

上記の通り、誰と働くかは大きな要素だと思います。

私は代表者ではないですが、創業者かつ取締役なのでどんな仲間と一緒に働きたいかを言語化し、採用基準や行動指針として盛り込むことができました。

ウィルゲートの7つの行動指針 WinG

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ウィルゲートショック後は
「技術に心はついてこないけれど、心に技術はついてくる」という言葉を掲げて、採用に取り組んでいきました。

どんなにスキルや能力がある方でも、”WinG”でなければ採用しない。
言うは易し行うは難しですが、「誰と働くか」にこだわった結果、本当に素敵な仲間がウィルゲートに集まってくれたおかげで、楽しく働けています。

5.悩みや困ったことを相談できる相手がいること

主に悩みは会社とプライベートに大別されるかと思いますが、悩みの量でいうと、圧倒的に会社の悩みが多いです。

有難いことに、私は小学校1年からの幼馴染かつ親友の小島と共にウィルゲートを創業しました。公私ともに、悩みを相談できる信頼できるパートナーがいることは大きいです。

小島とはサシで飲みにいくことは創業から数えて数回ほどしかないですが、高頻度でLINEやスラックをしていたり、月に1-2回はサシでランチに行っています。ランチの時はプライベートな話をすることが多いです。

10年以上会社を経営していると時には絶望しそうな出来事も起こりますが、小島と一緒だから大丈夫!という気持ちになれていて本当に救われています。

代表小島とのLINEのやり取りの例

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※代表小島との関係についてはイシンさんのINOUZTimesの研究「No.2の流儀」の記事をご覧下さい。

また、悩み以外の困ったこと=経営課題については役員や社外役員、会社のみんなや株主(リンクアンドモチベーション社やエボラブルアジア、マイナビなど)の方々やベンチャー経営者仲間にすぐ相談するようにしています。

ウィルゲートの役員一覧。多様性のあるメンバーで頼もしいです!

余談ですが、会社の経営課題やトラブルの情報などは機密性が高いものが多いです。「誰に相談するか」は非常に重要で、相談を通じて変に情報が社内や社外に不用意に伝わらないように細心の注意を払っています

また、愚痴や弱音も決して言わないようにしています。「疲れた」「お腹へった」などを除いて本当に言ってないはずなので、ここは自分で自分を褒めたいです(笑) By有森裕子

番外編.メンタル以外の体調管理の5つの習慣

・手洗いとうがいをする
自分だけではなく、妻や子供など同居している全員で風邪を引かないようにすることが大切です。外出中でもアルコール消毒が設置してある場合は積極的に利用します。

・疲れやストレスを感じたら、無理せず早めに寝る
前述の通り、ポケモンセンターの音楽と共に寝れば回復するというセルフイメージが強いので、とにかく肉体的にも精神的にも弱ったらすぐ寝るようにしています。

・気温に見合った服装をする
朝起きたら天気と最低・最高気温を確認するようにしています。ヒートテック(上下)を着るかどうか、コートやマフラーをどうするかを気温に合わせて選択するようにしています。寝る時も冷暖房の設定、風呂上がりで半裸のままで寝ないなどを心がけています。

・体調を崩したら、即病院に行き、薬をもらう
即病院に行くためにも家や会社の近くで定時出社前に行くことが出来て、あまり並ばない病院を確保するのが大事。

私はウィルゲート設立以後、ずっと渋谷にオフィスがあるのでクリニック桜丘に通っています。午前9時からやっていて、9時に行くと9:15には診察が終わって薬が処方され、お会計が終わることが多いです。会社が9:30開始なので、始業に間に合います。沢山待たされる病院だと、体調不良の方に囲まれて1時間も待つと二次感染のリスクもありますよね。

・インフルエンザの予防接種を受ける
10年前に私が欠勤した原因はインフルエンザ。当時は予防接種してなかったです。現在は会社でコストを負担し希望者の方はインフルエンザで予防接種が可能です。オフィスにお医者さんに来てもらい、業務中に予防接種できるようにしています。会社で誰かがかかると感染リスクが広まってしまうので、組織で気をつけることが重要です。

初noteということで長々となってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございます m(_ _)m

令和の新時代を、心身ともに病むことなく健康に働いて行きましょう!

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