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ある意味メフィラスの“ルーツ”であるゲーテ版メフィストフェレスは、実は聖書的な堕天使としての悪魔というよりあのおとぎ話のヒロインに近い出自である、という話。

先日、筆者はとあるTogetterトピで、こういうこと 

をコメ欄に書いております(もしよろしければ、Xでの拙アカウント( @manabioshikatsu )もフォローして頂けますと筆者を喜ばせることができます)。

筆者は何回か、ゲーテ版メフィストフェレスは悪魔といえど実は純然たる悪魔ではない設定であるということに言及しておりますが、より詳しくいえば、リンクを貼りました拙ツイートに書きましたように妖怪というか地上の荒ぶる自然の精霊として誕生し、なぜか後にキリスト教の神様のお付きの従者=一応善玉天使(但し、キリスト教の神様にヘイトが向かないよう代わりにいわゆる汚れ仕事を専門に引き受ける役職(つまり、『ファウスト』の物語世界ではキリスト教の神様とて必ずしも絶対善の存在としては描かれていない=そのため当時としては相当大胆な設定であり、賛否両論あったようです)なので人間からは悪魔と呼ばれる)になった設定なので、出自的には聖書的な堕天使としての悪魔ではなく、例えばむしろ(ゲーテより若干後の時代の作家の作品ですが)アンデルセン版『人魚姫』のメインヒロインの人魚のプリンセス(もっというと、人間界のプリンスとの愛が実らなかったため海に溶けてしまった後、天使(より正確にいえば、正式な天使になるため修行する見習い天使)として復活した彼女)に近い存在なわけです。


<推し活独単語>
人魚:Nixe,Meerjungfrau など
怪物:Monster 
(参照:三省堂「ベーシッククラウン独和・和独辞典小型版」(2018年版)、アプリ「DE-JA辞書」)



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