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困った時の拠り所を明確に:ITIL4 従うべき原則

ITIL4の中で重要な概念となるSVS(サービスバリュー・システム)の構成要素として、従うべき原則があります。

俊敏性柔軟性を持ちながらマネジメントするためには、行動指針(迷った時の拠り所)となる原則が重要であり、ITIL4ではそれを「従うべき原則」として7つ定義しています。

実は、こう言った行動指針となる原則は、他のフレームワークでもデジタル時代に適用するための重要要素として定義されており、その類似性を確認することができます。

下記は、ITIL4をベースに、COBIT2019、PMBOK(v7)、Agile、DevOpsの原則をマッピングしたものです。(ざっくりしたマッピングなので正確性についてはご容赦ください。笑)

組織の中で何を大切にするかが明確になっていれば、例えば異なるフレームワークを活用していても、それぞれのフレームワークの接点における整合性が取りやすくなります。

もし、拠り所となる行動指針が不明確で、その結果、事業部門、IT企画、開発、運用保守の各担当者がうまく共創できないようであれば、これらのフレームワークの原則を活用しながら、定義してみるのも良いかと思います。

ちなみに、このマッピングをして感じたことは、ITIL4には組織文化やリーダーシップ等、マインド面の要素が行動指針からは感じづらい(正確に言うと、5に含まれている)ですね。

フレームワーク全体としても、上位資格の書籍等では言及はされているものの、他フレームワークと比較して少し弱いと感じていますので、そこは他のフレームワークを参照すれば良いと思っています。

本日は以上です。ありがとうございました。

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