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書籍浴〜本屋〜

本屋に行かなくなった。
なぜかというと、電子書籍派になったからだ。
いくつかの理由から、以前は断然紙書籍派だった。しかし、これまた明確な理由があり、ある時、紙書籍は諦めた。
それは
・紙の本は、どんどん溜まって家の中にあっという間に積み上がる(保管場所問題)
・重い(持ち歩き問題)
というもので、これらは電子書籍にすることで見事解決した。
たった一つのスマホの中に大量の本を持ち運んでいる感覚で、いつでもどこでも読みたい本が読めてしまう。スマホ本棚は本当に便利で快適だと思う。

と言っても、紙の書籍が嫌いなわけではないし、100%電子書籍推しということでもない。そこは妥協をしている部分もある。
ただ、今のわたしの生活スタイルに合っている。それに、紙の書籍を買うとしても、目当ての本が決まっていればネットで買ってしまう。
そんなわけで、本屋に行く機会がほぼなくなった。

今朝、長女から「もし買い物に行ったらこの本を買ってきて欲しい」とLINEのメッセージと本のサイト情報が送られてきた。見ると今日が発売日。

そんなことがあり、買い物ついでに久しぶりに大手の本屋に入った。
当たり前だけれど、本がズラッと並んでいる。積まれている。見渡す限り本だらけ。本屋のあの光景と空気感。好きだ。本屋。全てが好きだ。そう思った。心地がいい。
長女に頼まれたものを見つけたあとも、棚に並んでいるたくさんの本を眺めて歩き、時々手に取り中を見たり、気づいたら3時間経っていた。
時空間を飛んでしまうような、本屋はいつでも異次元だと思う。

今日みたいに時々本屋でゆったりとした時間を過ごすことは、長い間わたしの好きなことで、思えば趣味のようなものでもあった。本を買いに行き、そこでまた別の本に出会い、そういうことを繰り返してきた。本屋は特別な場所だった。
しばらく足が遠のいていた為、今日感じた感覚を忘れかけていた。しかし蘇ってきた。
わたしの場合だけれど、本屋という空間には浄化作用があり、そこで久しぶりに長い時間を過ごしてすっかり気持ちが洗われた。
電子書籍を利用しているとしても、また本屋には行こう。
文庫を2冊買った。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。







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