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店が長持ちしない場所

与野駅東口の小さなロータリーで呼び込み君のメロディーが鳴り響くようになったのは昨年秋のことでした。新たにオープンした唐揚げのテイクアウト専門店が使っていたのです。平日に私が通る時間帯は営業していないのですが、休日に通るときはたいてい営業していて、軽快なメロディーが耳から脳に侵入してきました。

しかし、店内に呼び込まれていく人の姿を見ることはほとんどなく、繁盛しているようには見えませんでした。そして先日、いつもの音が聞こえてこないことに気づいて覗いてみたところ、「テナント募集」という貼り紙がありました。

一度だけこの店で唐揚げを買って家族で食べたのですが、普通においしいと感じました。しかし、味が良くても売れるとは限りません。以前もこの場所には唐揚げのテイクアウトショップがありましたが、オープンから1年足らずで閉店しました。そういえば、隣の北浦和駅の東口近くでも、唐揚げ専門店が1年ほどで閉店に追い込まれています。非常に競争が激しい業態なのでしょう。

立地も意外に良くないのかもしれません。数年前はタピオカ専門店が営業していた記憶があり、ネットで調べたところその店も3年弱で閉店していました。与野駅は近隣の駅と比較して利用者が少なく、駅前のメリットがあまりないのでしょう。西口側もいくつかの店舗がこの数年で入れ替わっています。

とはいえ人通りはあるので、近いうちにまた新しい店がオープンするでしょう。どんな店でも苦戦を強いられそうな気はしますが、予想を裏切ってくれることを期待しています。


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