親というのはうざいもの
帰宅すると、子ども部屋で小学6年生の長女がごそごそと何かしていました。今日は電車のダイヤが乱れていてずいぶん遅くなってしまったので、もうみんな寝ているだろうと思っていたのですが。
何をしているのか聞いたところ、部屋の片付けという答えが帰ってきました。小学校へ行くのは来週までだから、使わなくなる物がいろいろと出てくるはずです。しかし、今日終わらせなければならないわけではないでしょう。
「あの人がうるさいから」
長女は言いました。我が家で自主的に掃除ができる人間は1人しかいません。私と次女はゴミ屋敷でも平気なタイプです。
「まあ、親っちゅうのはそういうもんや」
私は言いました。
「父親には父親のうざさがあって、母親には母親のうざさがあんねん」
「わかってるよ」
「俺んとこもそうやった」
根は真面目だがデリカシーを持たずアホ話を仕掛けてくる父と何かにつけて釘を刺してくる母、というのは私が育った家庭と同じです。母と妻はまったく性格が異なりますが、立ち位置は近いように思います。
そこへ妻が風呂から出てきました。
「何やってんの、こんな時間まで~」
「部屋片付けてた」
「夢中になっちゃったのね」
「うん」
「さすがB型」
妻によると、義母(多くの日本人がイメージする典型的なB型人間)も夜中にいきなり網戸を洗い始めるというようなことがあるそうです。妻は多くの日本人がイメージする典型的なA型人間ですが、自分の親の行動を見てきたから自分の子どもの行動が理解できるのでしょうか。
血液型はともかくとして、性格には多かれ少なかれ遺伝的な要素があるでしょう。だからこそ思考や行動が理解しやすい反面、うざく感じられるのかもしれません。
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