見出し画像

老優役西川明の奥行きのある演技、数々の仕掛けが融合して、得も言えぬ心の震えを禁じ得ない作品に…★劇評★【舞台=巨匠 ―ジスワフ・スコヴロンスキ作「巨匠」に拠る―(2023)】

割引あり

 俳優にとって、俳優であるということはどういうことなのか。演劇の真の意味とはなんなのか。重く深い問いを突き付けてくる劇団民藝の代表的作品「巨匠」が13年ぶりに再演されている。死と引き換えにでも俳優であることを認めてほしかったある老優の魂の絶唱。死ぬことは生きること、演じることは生きること。新たに老優役に起用された劇団の重鎮、西川明の奥行きのある演技と、この作品を演劇の根源を探る哲学たらしめる数々の仕掛けが融合して、得も言えぬ心の震えを禁じ得ない作品に仕上がっていた。(写真は舞台「巨匠 ―ジスワフ・スコヴロンスキ作「巨匠」に拠る―(2023)」とは関係ありません。単なるイメージです)
 
 舞台「巨匠 ―ジスワフ・スコヴロンスキ作「巨匠」に拠る―」は、2023年12月8~17日に東京・新宿駅新南口の紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA(新宿三丁目の紀伊國屋ホールではありません。ご注意ください)で上演される。
 
★序文は阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」でも無料でお読みいただけます。舞台写真はブログでのみ公開しています。

★無料のブログでの劇評は序文のみ掲載し、それ以降の続きを含む劇評の全体像はクリエへイターのための作品発表型SNS「阪 清和note」で有料(100円)公開しています。なお劇評の続きには作品の魅力や前提となる設定の説明。西川明さんや齊藤尊史さん、神敏将さんら俳優陣の演技についての批評や丹野郁弓さんの演出や舞台表現の評価などが掲載されています。

【注】劇評など一部のコンテンツの全体像を無条件に無料でお読みいただけるサービスは原則として2018年4月7日をもって終了いたしました。「有料化お知らせ記事」をお読みいただき、ご理解を賜れば幸いです。

★舞台「巨匠 ―ジスワフ・スコヴロンスキ作「巨匠」に拠る―」公演情報

ここから先は

3,357字
この記事のみ ¥ 150〜

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?