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月刊イランだより(仮)〜元ヒルトンホテル生活〜

経済制裁で撤退してしまい名前を変えた元ヒルトンホテルが一時滞在先である。
到着すると前にはブライダルカーが停まっていた。イランでは結婚式当日の移動に使う車は花で飾り付ける。走っていると独特なリズムのクラクションを鳴らしてくれたり、「モバラク(おめでとう)」と声をかけてもらえるそう。
到着早々そんなめでたい車に会えるなんて良い始まりだ。
翌日の出勤日初日に備えて早く寝たいところだが、チェックイン、荷下ろし、翌日の準備等で寝るのは午前4:00になってしまった。(旦那は翌日仕事はないが2:00には寝てしまった。)
 出勤日初日、挨拶回りを終えてランチタイム。初日だからと歓迎会も兼ねてsnapfood(イラン版Uber)を頼もうという話になり、与えられた選択肢はイラン飯かピザかハンバーガー。イランの外食の選択肢は基本これだけらしい。せっかくなのでイラン飯のケバブを注文した。イランケバブは日本人がよく知る屋台で陽気なトルコ人がくれるケバブとは違い、バターで炒めたお米の上に串に通したお肉とじゅくじゅくのトマトが乗っている。トマトをほぐしながら一緒に食べるらしい。バター炒めのトッピングにバターが付いており、これでもかというくらいギトギトなのがイラン飯の特徴である。(もちろん量も2人前くらいある。)これが結構美味しい。イスラム教は豚肉を食べないので選択肢は鶏肉か羊肉。(牛肉料理もあるが、ミンチなどは羊肉が混ざりがち)鶏肉ケバブは日本人の口に合うと思われる。羊肉は生臭さがきつくて苦手な人も多く、私もその1人だった。それなりに美味しい食べ物はあるものの、飽きるし健康的なものはない。ここにいると炊事能力が上がるという。旦那とは連れ添って6年が経つが、イランで初めて花嫁修行なるものをしてみようかと思う。

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