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#280 鹿児島県でうなぎの養殖がさかんな理由

うなぎと言えば浜名湖。うなぎパイも有名。
うなぎの養殖がさかんなのは静岡県や愛知県・・・かと思っていたが、うなぎの生産量は鹿児島県が断トツ1位で、全国の約4割を占めている。

鹿児島県でうなぎの養殖がさかんな理由の1つが、「シラス台地」だ。
シラス台地については以下の記事で詳しく説明している。

数十メートルにも及ぶシラス台地の地層を長い時間をかけてろ過された水はミネラルを多く含んだ良質な地下水となって湧き出している。

鹿児島県の養殖はシラス台地がろ過した地下水を使って行われているため、一年を通して安定してうなぎを育てることができる。
きれいな水で育てられたうなぎは、川魚特有のくさみがなくなるという。

また、日本の中では比較的温暖な気候もうなぎの養殖に適しているとされている。

ウナギの養殖を卵から行うことは困難で、現在は研究段階である。
そのため、遠い南の海で生まれたシラスウナギを捕獲して育てる必要がある。

鹿児島県沖は黒潮が流れており、マリアナ諸島西方で生まれたシラスウナギが回遊するルートにあたっている

こうした理由から、鹿児島県ではうなぎの養殖がさかんになっていった。

ちなみに、うなぎの養殖の発祥は浜松だ。
鹿児島と同じく、温暖な気候やうなぎの回遊ルートが近いこと、浜名湖が淡水と海水が混ざる汽水湖でうなぎの生育に適していることなどが養殖がさかんになった理由である。

【目次】

【参考】


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