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2021.5.28 戦後日本の不便益的不可抗力によるデザインシンキングの発展(仮説)

 川喜田教授の『発想法』によれば、日本人の思考特性的に、意味のイノベーションやHuman-centred designは向いているはず。それにもかかわらず、自信なく、欧米の”やり方”を信奉し、メソッドの追従ばかりに信奉するから、うまくいかない。
 
 戦後のYAMAHA、HONDA、TOYOTAは自分たちで試行錯誤をしていた。もちろん、英米のよい知見も取り入れてはいたが。通信機器・物流の未発達による情報の入手量や、情報伝達の速度(ラグ)が、逆に現場でどうすればよいか、という態度を推進したのではないか。(遅い情報・物資の到着など待っていられない。今、目の前にある課題をどうにかせねば、という精神)。
 
 また、批判をしないKJ法 vs  批判精神でのスパーリングを目指すDDIに関しては、それぞれの特性は時代背景の違いから来るのではないか。つまり、KJ法の時代は各人の欲求・ビジョン・目指す未来が明確であったため、批判不要、むしろ背中を押すことが重要だった。他方、overcrowdedな現代、自分の求・ビジョン・目指す未来が自分でも不明瞭なため、他者からの批判を通じてブラッシュアップの必要性がある。
 

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