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【三島に訊け】#4 「貧弱」が最強の「ソリューション」である

最近色々なところで「フィットネス」やら「ジム」やら、己の肉体を鍛える施設をやたら目にする。
気になって調べてみたら、どうやら最近流行っているらしい。


いいか、これだけは言っておく。
体を鍛えるな、貧弱になれ。(特に男ども)

健康だ、パフォーマンスだ、スタイルだの。何かにつけて君たちは鍛えたがるが、これは大いに間違いだ。
「筋トレが最強のソリューションである」なんて本も出ているが、敢えて言おう“筋トレは最低なソリューションだ”と。


なぜ最低か分かるか?
それは鍛え上げた肉体が「誰のためのものなのか?」を考えれば分かる。

君たちに「誰のために鍛えているのか?」と問うたら。
『勿論、自分のためであります!』と即答するかもしれない。中には『愛する女のためであります!』という、中二丸出しのエセヒーローもいるかもしれないが。

しかしそれは視点が狭いとしか言えない。いいか、その肉体は賢い政治家や経営者によって搾取されるのだ。
政治家は若い青年たちの思想を活用しようと声高々に宣言するが、実際に欲しいのは君たちの肉体であり、労働なのだ。

将棋で言えば、棋士が政治家であり、君たちは駒になる。棋士は駒を強くしたいから、なんとかして敵陣まで攻め込み、「歩」を「金」に成金せしめようとする。
だが、駒がアレヤコレヤと指示する必要は一切ない。駒が「おい、あの駒をあっちへやれ」なんて言おうものなら「うるせえ!」の一言で一蹴される。


ここまでの説明で肉体を鍛え、健康体であることの恐ろしさが分かってくれたと思う。
ここからは健全な形で貧弱になるためのイロハを教えよう。

1.スポーツをするな
スポーツは最も避けなければならない。スポーツをすると肉体が鍛えられるだけでなく、性欲が昇華され、ゲスなことを考えなくなり、理想主義になる。最も利用されやすい駒に成り下がるのだ。スポーツはご法度である。


2.映画を観るな、本を読め、noteも書け
映画はダメだ。映画はただ眺めているだけで消耗しないし、のんびり観ているうちに消化を助け、身体に害がないからいけない。
一方読書は存分にしなさい。コーヒーと併用すればますます不眠症になり、空想家になり、姿勢も悪くなって猫背になりますから。noteの住人は見るからに空想家妄想家なので安心している。もっとやりなさい。


3.女装しなさい、化粧しなさい、男同士でキスしなさい
かつて男色が流行っていた江戸時代の春画などを見ていると、男か女かまるで分からない。これが男色全盛期なのかと感心した。男も女の格好をし、化粧をしていたら軍隊なんて作れやしないだろう。クリス松村やIKKOが5万人もいる軍隊が勝てるだろうか?(まあ、ある意味『最恐』かもしれんが…)

ここまで準備が整ったら、最後に男同士でキスして完成だ。
みうらじゅんとか言う、こいつも男か女か分からん奴が「男キッス」なるものを提唱しているが、これは大いに流行るべきだ。


さあ、貧弱になるべき理由が分かっていただけただろうか?

政治家が仕込んだ健康志向に流されてはいけない。
貧弱が最強のソリューションである。

サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。