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PM視点で合理的な恋人作りを考えると「マッチングアプリ」と「スプレッドシート」に行きつく話

はじめに、当ブログを読むべき人はこんな人です。

・恋人は欲しいけど作るのが面倒くさい
・生産性のない恋愛トーク(「この人どう思う〜?」など)が嫌い
・マッチングアプリを使うことに抵抗がある


今日のテーマは「恋人作り」です。
なぜこのテーマに至ったのか簡単な経緯を説明させていただきます。

私は前職の同期に「彼氏が欲しい」と嘆いては一向に行動に移さない女性がいました。それまで私は数人マッチングアプリで恋人を作るプロジェクトを成功させていたので、幾度となく「アプリはいいぞ」と伝えていたのですが頑なに首を縦に振りません。
断る理由が曖昧なので限りなく詰問に近い形で問いただしてみたところ、どうやら「アプリは不純だから、自然な形で出会いたい」と思っているようなのです。

これは至って本質的でない理由ではありませんか。
恋人を作る際に考えるべき問いは「どう出会うか(How)」ではなく「どんな人に出会うか(Who)」であると思うのです。

例えば美味しいお店を見つけたいとなった場合に「ネットで調べるのは不純だから、現地で見つけることにこだわる」と言っているようなもの。まさに『孤独のグルメ』の観すぎです。あれはドラマであって、事前に調べられているフィクションなんですよ、知ってますか?のレベルです。

そこで、今回は「どうすれば効率的に恋人が出来るか」をPM視点で徹底解説し、その上でいかにマッチングアプリが合理的かをお伝えしたいと思います。


まず、恋人を作るプロジェクトにおいてPMが重視すべきポイントは
・ローコスト(費用、日数)
・ハイクオリティ(異性のスペック)
の2点です。

いわゆる「コストパフォーマンス(Cost Performance)」ですね。
そして、上記2点を踏まえた上で今回プロジェクトの目的はこのように定義しました。

「期間内に基準を満たす異性と交際する」


ではこの目的に沿って恋人を作るプランを立てていきます。
プランは大きく3つのフェーズに分けて考えます。

1.期間と基準の設定
2.候補者の選定
3.交際の打診

ひとつずつ見ていきましょう。


1.期間と基準の設定

まずは実際に交際相手を探す前に、事前準備が必要です。
多くの人はこの段階で失敗しているので、事前準備をするだけで効率がかなりアップします

まず、プロジェクトが破綻する大きな理由の一つに「期間が曖昧」というものがあります。みなさんも古い友人と再会でもした時に「また今度同期会でも開こう」と盛り上がり、そのまま忘れ去っているなんて経験があるのではないでしょうか?
そもそも社交辞令で言っていることが多いのも事実ですが、もしその段階で「いつまでにする?」と期限を決めてしまうと具体性が一気に上がり、プロジェクトとして機能しやすくなります。


次に決めるべきは「異性の基準」です。
基準の曖昧さが恋人を選ぶ上で最も無駄を発生させる要因です。

よく友人と恋バナになるとこんな一幕があります。

A:〜さんって人からいい感じになっててさ
B:付き合うの?
A:どうかなぁ
B:何か嫌なところがあるの?
A:うん、店員さんに厳しく当たったりするんだよね、たまにだけど
B:最低じゃん、やめときなよ
A:でもたまになんだ、普段はすごくいい人
B:じゃあ付き合えば?
A:でも裏表ある感じしない?
B:するよ、じゃあやめれば?
A:でもすごいお金持ちでさぁ
B:…

なんでしょうこの不快なトーク。
何の生産性もなく、ただただ興味のないことに散々付き合わされ、挙げ句の果てにこちらが言ったことを全て否定しては興味のない情報を追加される感じ。こんなトークを摂取するぐらいなら、ペディグリーチャムを1袋平らげる方がまだ栄養があっていいと思います。


これは完全に「基準の曖昧さ」から発生する無駄です。基準が曖昧が故に、次々と評価項目が現れては悩み、決断することができないのです。
逆に言えば明確な評価軸を作ることでこの類の不毛な会話や議論を一切排除することが可能なのです。


では評価基準の作り方をご説明いたします。

①項目の洗い出し
異性に求める項目を思いつく限り列挙します。だいたい以下の3項目に分けて出してみると良いでしょう。(多すぎても運用コストがかかるので、5〜10項目で良いでしょう)
・ルックス(顔、身長、体型など)
・キャラクター(優しさ、面白さ、可愛げなど)
・ステータス(収入、職種、学歴など)

ちなみに、こういった表はGoogleの「スプレッドシート」が便利です。

②過去の恋人をプロット
次に基準を定めるため、過去の恋人やその他の異性を項目にプロットしていきます。項目ごとに10点満点で評価をしていきましょう。(画像参照)
この手順を踏むことで、今まで自分が何点の異性を交際をしてきたのかが明確になり、今後の基準を定める上で重要な判断材料となります。

③過去の恋愛を振り返り
次に過去の恋愛を振り返って、これまでの課題を整理して評価基準に反映させていきます。例えば以下のような振り返りをしたとしましょう。

<タクヤと別れた理由>
・価値観の違いが原因で話し合った結果別れた
 └何が違ったから別れた?
  →仕事とプライベートのバランス
   └なぜ付き合う前に分からなかった?
    →当時は重視していなかったが、結婚を考えると重要になってきた
     →新規項目として追加する

この結果「プライベートの重視度合い」が項目として追加となりました。

④Must/Wantと評価基準の設定
②③のデータを踏まえて、評価の基準を設定します。無理に過去の平均へ沿う必要はないので、許容できる理想のラインを定義していきましょう。

そして最後に、洗い出した項目に関して「Must(必ず必要な項目)」「Want(あれば嬉しい程度の項目)」を設定していきます。ここでMustが多くなればなるほど候補に入る網目が細かくなり、候補者が少なくなってきます。

以上4つのフローで評価基準が完成します。


2.候補者の選定

基準が明確になったところで、いよいよ候補者の選定をしましょう。
候補者を選定する際に有効なものが「マッチングアプリ」です。

マッチングアプリとは、恋人が欲しい人同士をマッチングさせるサービスの事です。

アプリでは、まずプロフィールを登録することから始まります。そこで自分の年齢や趣味、顔写真、仕事や年収、身長などあらゆる情報を登録します(登録しないことも可能です)。


そこから登録した者同士で「いいね」を送り合って、送った「いいね」が承認されると晴れてマッチングです。マッチングして初めてメッセージのやりとりが可能となり、そこで会う約束を取り付けたり、残念な結果に終わったりします。


最初に言った通り、恋愛は「お店選び」に似ています。「1.」で基準を決めたということは「行く日」「予算」「場所」「料理の種類」まで決まっているようなものです。
にも関わらず、わざわざ現地まで赴いてお店を探しますか?そんな無駄なことしませんよね。そこまで条件が揃っているのであれば、食べログで検索するだけで見つかる。3分で終わります。3分なんてあのムスカですら待ってくれる時間です。


そして、恋愛における「食べログ」は「マッチングアプリ」なのです。
それは
⑴対象の数が多い
⑵高度な検索機能
の2点で見ると理解しやすいでしょう。

⑴対象の数が多い
食べログと現地調査の大きな差は「対象の数」です。恵比寿でお店を探そうとすると、アプリであれば数千件以上のお店から探すことができますが、現地に赴いて1000件も訪ねていたら何週間もかかることでしょう。
同じようにマッチングアプリも数十万人の異性から恋人を探すことが出来ます。大手マッチングアプリ「pairs」は男性が22万人、女性が17万人もいるそうです。しかしコツコツ合コンや恋活パーティに参加したとして、一度に出会えるのは10人前後でしょう。17万人に会おうと思ったら17,000回も参加しなければなりません。

⑵高度な検索機能
食べログが有能なのは数だけではありません。膨大な数の候補から条件を絞って検索することができる「検索機能」があることも大きな利点です。
一方でマッチングアプリにも「年齢」や「身長」「年収」など定量的なものだけでなく、最近では心理テストの結果と合わせて検索することが可能なものも出てきています。


以上のことでマッチングアプリの合理性がお分りいただけたと思います。
ここからが本番です。

まずアプリで登録が完了したら、先ほどの選定基準に合わせて検索をしてみましょう。これだけで「身長」「年収」など定量的な部分が網羅された候補者が抽出されます。

しかし、「優しさ」など実際に会話しなければ分からない部分に関しては、マッチング後のメッセージや会ってからの会話で見極め、点数をつけていくのが良いでしょう。
もし「優しさ」なども正確な計測をしたい場合は、下記のような項目を別で用意するのも手かもしれません。


そして結果が出たら、Mustの要件から外れた対象に関しては一切の連絡を絶って仕舞いましょう。下の場合、ジュンとカズナリは対象外となります。
こうすることで、候補者を論理的に選定することが出来ました。


3.交際の打診

いよいよ最終ステップ「交際の打診」つまりは「告白」のフェーズです。
マッチングアプリを使っていると複数人の候補が同時にできるので、どの相手と交際をすべきか選択を迫られます。これは学校やバイト先での色恋沙汰ではあまり起こらない現象かもしれません。

しかし、候補者はデータとして算出することができているので
・最も1位が多い人
・平均的な数値が高い人
・最後だしあみだくじ

といった決め方で決めることが可能です。

それも全て事前準備で基準を決めてあり、最後Must要件に合わない人は排除しているから出来ることです。おそらく残った人はおおよそ問題ない人になっているはずです。理論上は。

仮に「最も1位が多い人」という基準で選定した場合、例で言えば「サトシ」に告白することとなります。


以上のように、マッチングアプリを駆使することで超合理的な恋人作りが可能です。
しかし一点懸念があるとすれば「リスク」の部分でしょう。

・変な人がいそう
・犯罪に巻き込まれないか
・襲われたらいやだ

こういったリスクを懸念するのは、確かに分かります。
しかし、それは合コンや恋活パーティ、ないしは自然な出会いでも同じではないでしょうか?

たまたま合コンで出会った人がサイコパスな可能性と、たまたまアプリで出会った人がサイコパスな可能性に差はありません。
だって元からの知人であるならまだしも、「友人の友人」みたいな得体の知れない人がやってくる訳です。それって見ず知らずの人に会っているのと同じですよね?


また、一人で会うのが不安ということもあるでしょう。
であれば「最初は複数人で」「電話から」「ランチから」など交渉の余地はいくらでもあります。無理に最初から新宿の居酒屋なんて行かなくてもいいのです。

故に、マッチングアプリに関して「リスクだ!」と言うのは「東京だと地震が怖いから、名古屋に引っ越す」と言っているようなものです。
誰でも「どっちも同じや」と言い返すでしょう。


さて、長くなってしまいましたがまとめます。

以上のようにマッチングアプリとスプレッドシートを駆使することで、超合理的な恋人作りができます。
まあ、面倒だと言う人は死ぬほど無駄なドッグフード並みのトークをむさぼるか、恋は諦めてドッグフードをむさぼってください。


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