動物愛護団体がすべきことは、アニマルAVの制作である。
富士サファリパークへ行ってきた。
マイカーでサファリ見学が出来る有名な動物園だ。
ほぼ放し飼いになっているクマやライオン、サイ、ゾウ、バイソンなどたくさんの動物をフロントガラス越しに見ることが出来る。
タコメーター越しにイビキをかいて眠るライオンを見られるのは日本でここだけだろう。日常と非日常が交差するので、臨場感が濃くて深い。
そんな中で一番迫力があった動物は何だと思う?
ゾウ?
キリン?
やっぱライオン?
シマウマだ。
まずはこの写真を見て欲しい。
理由の全てがそこにある。
どうだ。
大迫力だろう。
アソコが。
私も運転席から見て唖然とした。
小さな猿か何かがぶら下がって片手をダラっと下ろしているのかと思った。
違う、股間だ。
それも超長い、超リアルな。
シマウマなんて人間とはまるで違う生物だと思っていたし、理科の授業でも「草食動物」として教わった。体はシマシマだし、四足歩行だし、人類最速なんて軽く凌駕するスピードで原野を駆け抜ける。我々とは違う。
でもアソコはどうだ?
形状はまさに人間のそれじゃないか。
先端がキノコの傘みたく広がっていて、角がなく全体的に丸みを帯びている。毎日見ているアレだ。何なら昨日も見た。温泉だったから無数に見た。
そのどれらとも似ている。
そしてどれよりも圧倒的に長い。
昔、洋物ポルノにどハマりした時に一度だけ黒人のトンデモナイ股間に遭遇したことがある。ツチノコみたいだと思った。昔の人は立ちションする誰かの巨根を見てツチノコだと見間違ったのではなかろうか、と思うほど。
しかし、シマウマの方が圧倒的に長い。
卒業証書の筒にも入りきらないだろう、アレは。
私は車を止めて、小さく手を合わせた。
それは清々しく敗北を認め、心から敬意を評した行為だ。
「デカすぎます、敵いません」
今になって思う。
ここまで他の動物を尊敬したことは無かったと。
足がどのぐらい早いとか、顎の力がどうとか、握力がどうとか。
そんなことを今の時代に言われてもピンとこない。
足の速さが実利に結び付くのは14歳までだ。
例えばゴリラの握力が500kgと聞いてゴリラを尊敬するだろうか?
私はしない。そんな握力に価値を置いていないからだ。
逆に、もしゴリラがブロックチェーンで資産運用していたり、確定申告を卒なくこなしたりしていたら尊敬する。それは実利的だからだ。
そういう意味で、股間の大きさは実利的だ。
小さいこと、包茎であることなど、男が股間で抱える『チンコンプレックス』は女性が想像する2000倍大きい。下手に「前の彼氏のが大きい」などと言わないことだ。
それぐらい男にとって大事なのだ。
股間のサイズは。
だからこそ、今日の私は今までで一番他の動物を尊敬できた。
昔から股間が小さく、中学の頃もネットで平均サイズを調べては「これって膨張時のサイズ?」「モノサシ奥まで押し当てて測ってるよな?」「大きさより硬さって言うよな?」と短小フレンドと慰め合いながら語ったものである。
そんな私がシマウマのナニを見たのだから、尊敬せずにいられない。
こう考えてみると、人間が他の動物を尊敬するために「股間の大きさ」はとても有効だと言うことがわかる。おそらく平均チン長に満たない半数の男性は、自分より大きな股間をみるだけで合掌してしまうはずだ。
それだけで人類の半数は動物を無条件に尊敬できる。
今まで自分より下、捕食対象として見ていた動物たちに自分がどれほど負けているかが思い知れるからだ。
つまり動物愛護団体がすべきは、アニマルAVの制作と言うことになる。
サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。