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「母性」映画は戸田恵梨香と永野芽郁が素晴らしい


「母性」(2022年)は120万部も売れた湊かなえの同名小説の映画化作品。
バンクーバー国際映画祭で正式招待作品としてワールドプレミア上映された際には、監督の廣木隆一とともに湊かなえも舞台挨拶し、Q&Aセッションにまででている。戸田恵梨香を絶賛するなどかなり気に入ったようだ。
“娘を愛せない母”と“母に愛されたい娘”の葛藤、確執のドラマで、よかったが、泣かされるほどには感情移入しなかった。
原作は読んでいないが、原作を読めば泣いたかもしれない。ルミ子と清佳の心理、内面がもっともっと重厚に濃密にたっぷりと描かれているような気がするからだ。戸田恵梨香も永野芽郁もすっごく見せるしぐっとくるんだが、2時間のこの映像では2人の心理・内面がいまひとつリアルに迫ってこない。
リアルという点では、夫の田所も黙ってるだけで何を考えているのかわからない。
とはいえ、戸田と永野を見ているだけで大満足ないい作品で楽しめた。

最近、北上次郎が「原作を越える映画などそうあるものではない」と書いているのを読んだ。これに全面的に賛同するわけではないが、この原作は絶対に読もうと思う。

https://moviewalker.jp/news/article/1106008/



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