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#1 しあわせ探求庁、 業務開始です!

「 今ここで、しあわせを繋ぐ意味がある」〜 しあわせ探求庁です!

しあわせは何でできていて、どんな姿をしているのでしょうか? 私たち「しあわせ探求庁」は、デンマーク🇩🇰発祥の「対話」をもとにした手法を用いて「しあわせの地図」を描いていきます。
 メンバー2人が対話し、その記録を元にした記事を毎週水曜日に投稿、はじめの部分は2人によるトークでお届けします。下のボックスの右下にある再生ボタンを押して、放送をお聞きいただけると光栄です✨


〜以下の記事は、上の stand.fm 放送の続きです〜

世界幸福度ランキング


いよいよ始まりますね、楽しくありのままで話せたらいいなと思います。

そうですね。しあわせ探求庁はその名の通り、しあわせについて考えていくプロジェクトですが、実は僕が興味を持ったのは、美織さんが書いていたデンマーク、コペンハーゲンにある「The Happiness Museum」についての記事を見たのがきっかけなんです。あの記事を読んで、僕も昨年9月に行きました。

そうだったんですか。確かにそれって割と最近ですね。嬉しいです。「The Happiness Museum」のリンクを添えておきますね。

美織さんはいつから幸福度調査に興味があったんですか?

私は、大学生の時にカナダに留学した経験からですね。当時国連が出していた、「世界幸福度ランキング」に出会って、当時住んでいたカナダよりも幸せな国があるということに好奇心がわきましたし、日本の順位の低さに衝撃を受けましたね。私は日本が大好きですし、日本にいた時から幸せをすごく感じていたので、なんだか悔しさというか、これはどうにかしたいって気持ちになりました。

そうですよね、日本は教育や医療水準はかなり高くて治安もいいし、表面的に見れば幸福度はもっと高くても良さそうなのに、幸福度ランキングの順位は本当に低いですよね。逆にこの国ってこんなに高いの?って国もありますよね。
 なんかそういうのって、まず「アンケートに答える時の国民性」から全然違うんじゃないかなって思います。例えば、日本人は10くらい幸せと思っていても、10も幸せって自分から口にするのをよしとしない文化だから、アンケートとかあったら実際は10の気持ちでも7くらいにしときません?(笑)

それはすごくわかります。日本人は幸せだと公言することが、なんとなく「悪」みたいなイメージがありますよね。「幸福」ってキーワードだけでなんか宗教っぽい感じがしたり、不幸な苦労人は素晴らしいみたいな。
 私がデンマークに1年いた時にすごく感じたのは、デンマークではなんと言うか「勘違い幸せ人」みたいな人も多い気がします。とりあえず幸せってみんな言っているしそう言っとこ、みたいな(笑)論理的ではないですけど、幸せだと思い込むことで本当に幸せだって感覚になるかもしれないですよね。そんな国民性が幸福度に影響していたらおもしろくないですか?

そうですね、日本ってなんかいい方の話はあまりしなくて、悪い方の話を沢山する感じがしますよね。例えば、有給休暇を取って帰ってきて、同僚に「どうだった?」って聞かれたら、「いやいや〜疲れただけですよ、仕事してる方がましですよ」って言わなきゃいけないみたいな(笑)

わかります。なんなんでしょう、謙遜がすぎるんですかね。

日本の幸福度はやっぱり低い?


今話したような国民性が幸福度に影響しているとしても、それでも実際はやっぱり日本はあまり幸せになれない社会構造になっているような気がします。その社会構造の中身を見つけていきたいです。ちなみに美織さんの周りには幸せそうな人って多いですか?

ん〜、難しいですね。人というか、コミュニティーによる気がしますけどね。

僕が感じているのは、note でもいろんなコミュニティーがあるみたいですが、「幸せって人それぞれなんですよ、だから幸せについて考える必要はない、そもそも意味ないんだよ」っていう人いませんか? 人それぞれだから、もうそれで済ますみたいな……

そうですね、というか私は結構そう考えてしまいます。最近幸せについて考えるにあたって思うのが、幸せだと感じる対象も、度合いも人それぞれ本当に違って、本当に人それぞれだからな〜って。だからこそ、私の思う幸せを押し付けるべきじゃないと思うし、note でそういうことを書くのも時々不安になります。

僕は「人それぞれ」で済ませたくないんですよね。このしあわせ探求庁も、個々からスタートして、一人一人幸せな人を増やしたいっていう発想ではなく、全体を見たいんです。
 中でも僕が日本に関して注目しているのは、自殺者の多さです。統計上、自殺の原因の第一位は「健康問題」ですが、日本の医療レベルと医療費負担のシステムを考えるとこれは不思議な結果です。日本は治安もよくて犯罪率も低く、生活保護制度もあるので、経済的困窮による自殺も本来防げるはずです。それでも日本は韓国と並んで自殺者が異常に多い。何かあるんじゃないかって思うんです。

OECD調査による人口10万人あたりの自殺者数(各国最新のデータ):赤が日本、最高値は韓国〜上のグラフをクリックすれば OECD のページに飛べます

確かにそうですね。「人それぞれ思考」を使っているのはある種逃げというか、私は結構それで済ませちゃうことが多くて、そう考えた方が楽で、平和でいられるからなんですよね。

それだと、改善には向かないですよね。そういう面では僕は結構日本に対して悲観的です。過去30年間で、交通事故死者数は3分の1以下になりましたが、自殺者数は減らせていません。
 客観的にこの数字を見て、世界的には恵まれた日本社会の中で、多くの人が自死を選ばざるを得ない日本は、やはり幸福度が低いと思うんです。50年生きてくると、自殺で家族や友人を亡くした人も、すでに周囲には数人いますね。

しあわせの要素とは?


ちなみに、世界幸福度調査(= World Happiness Report)では、個人の主観的判断のみに基づいて幸福度スコアが計算され、その数値を回帰モデルで説明する変数として、6つの要素が提案されているんですよね。「一人当たり国内総生産」「社会的支援」「健康寿命」「人生の選択自由度」「他者への寛容さ」「国への信頼度(汚職の度合い)」です。この6つの要素だけで分析するのはどうなんだろうって思ったことがあります。大切な要素が抜けているのではないだろうかって。それが何かは分からないのですが。

確かにそうですね。幸せはいろんな分野から考えられ、研究されていて、書かれている本だって沢山あるけど、それもなかなか問題解決につながらない。だから全体のアプローチでもなく、要素で分解してっていうものでもなく、幸せ研究はハイブリットなものなんだろうなと思いますね。

世界各地から、いろんな意見を


そういえば、しあわせ探求庁の対話は、美織さんと僕だけじゃなくて、近々ゲストとか呼びたいですね。

ゲスト……? たしかに、いろんな人の話を聞けるのはおもしろそうですね!

というのも、呼ぶと面白い話ができるだろうな、と思う人がすでに何人かいるんですよ。note には海外在住の方も多いので、幸福度ランキング上位のフィンランドやデンマークにお住まいの方や、あるいはアメリカにお住まいの方も。海外在住後に日本に戻った方の意見も貴重ですね。国の違いのみならず、職業によるしあわせ観の違いにも興味があります。

それはおもしろそうですね。色々な意見が出そうですね。私も実際にデンマークに一年間いた頃は、デンマークは素晴らしい国だっていう色眼鏡をかけていたので、もっとリアルな声が聞きたい気持ちがありました。

それでは、しあわせ探求庁、業務開始です! 毎回テーマを設定して、少しずつ、「しあわせの地図」を作っていきましょうね。

そうですね。私たち二人だけでなく、多くの人の意見で「しあわせの地図」を描いていきたいので、みなさんぜひご意見やご感想をお寄せください。みなさんとのやりとりから新しいトピックが生まれるかもしれません!

「 今ここで、しあわせを繋ぐ意味がある」〜 しあわせ探求庁でした。
 また来週水曜日に、お会いしましょう☕️

(2024年4月17日)

しあわせ探求庁|Shiawase Agency
  
日本支部:成江 美織
  (miori @しあわせの探究
 ドイツ支部:佐々木 透
  (ささきとおる🇩🇪50歳からの海外博士挑戦
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