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80歳のベストフレンド

1年以上ぶりに友達のマリリンとランチをしました。

この気持ちを忘れないうちに書き留めておこうと思い、キーボードをたたいています。

マリリンとは末っ子の通う学校の図書館でのボランティアを通して知り合いました。かれこれ、7~8年になります。

自分の通う教会でも図書館員としてボランティアをしていたマリリンは、児童書のことをもっとよく知るために、学校の図書館でもボランティアを始めたのでした。

図書館カンファレンスなどにも参加したことがあり、図書館員としては私より先輩であるマリリンは、人生の大先輩でもあり、クリスチャンとしても大先輩です。

マリリンはカナダ人にしては細かいところにこだわりを持っています (こういうと、ネイティブカナダ人に怒られるかもしれませんが。笑)。

例えば、コールナンバー(本に書かれる文字から成る記号で本の収納場所の表示として使われている)一つにしても統一感を求め、ラベルを作り直したりします。

言葉使いも最も適切なものを選ぶため、会議の記録やメールなどは修正されることが多々ありました。(おかげで英語の語彙力が伸びました!)

本音を言えば、知り合ってまもない頃、日本で育った私からしても
「こんなのどうでもいいのでは?」と思うことがたくさんありました。

人によっては、喧嘩になるだろうという場面が多々ありました。実際、それがもめごとになりそうなことも数回あったのですが(苦笑)。

ですが、年に200時間ほど(x7~8年)一緒に過ごすうちに(図書館って実はやることがたくさんあるんです。)心の内を分かち合える仲になりました。

苦しいことがあっても、辛いことがあっても、マリリンと話していると、自分の悩みがいかにちっぽけなものか思えてくることが一度や二度ではありません。

人生の大先輩なだけあって、マリリンとの会話や生きる姿勢から勇気をもらい、励まされたり、慰められたり、たくさんの学びがあり、たくさん成長させられました。

今年、新入生が20人ほど更に増え、学校の教室が足りなくなり、図書館として使っていた部屋も一教室と変身し、本たちは箱にしまわれ、地下室に収納されたのです。

マリリンがこのことを知ったときは、涙を流したそうです。

マリリンの図書館と本に対する思いは、在校生がいる親である私よりもはるかなるものだと改めて思いました。

我が父よりも年輩のマリリンは昨日、80歳を迎えました。

敬語など使わないため、80歳の親友がいる実感が全くありません。

マリリンからしてみれば、小娘でしかない私ですが、上から目線ではなく、一人の女性として尊重してくれ、友達として付き合ってくれているマリリンに感謝しかありません。

と同時に、涙を流して語り合える仲の彼女とめぐり逢えたことに心から神様に感謝します。

母のような存在だけど、姉のような、ベストフレンドであるマリリン、お誕生日おめでとう~!

まだまだ元気でいてね💓


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