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あなたは大丈夫?気付かない内に陥りやすい"ワーカホリック"の特徴5選

●ワーク・ライフ・バランス


男女平等や、うつ病防止の観点から2007年内閣府が《仕事と生活の調和(ワークライフバランス)憲章》を策定しました。
昭和初期の頃のような”24時間戦えますか”的な風潮は完全NGになり、週休2日が当たり前、最近では週休3日も取り入れられる時代になりました。

ですが、実際にはどうでしょうか。
心療内科の予約を取るのは簡単ではなく、数ヶ月先までいっぱいという病院ばかり。
悲しいニュースや身近な人の話などで心が疲弊してしまっている人の多さを実感させられます。

この記事では、ワーカホリックとは何か、その対処法をご紹介します。
まさに”仕事中毒”だった私の体験も含めてお伝えすることで、少しでも心が軽くなるお手伝いができれば嬉しいです。


●自覚することが第一歩!ワーカホリックとは?


ワーカホリック(仕事中毒)という言葉を知っていますか?

「生活を豊かにするため」「自分のスキルアップのため」
本来であればそういう目的で、有意義な時間を使うはずの仕事。

気が付くと生活よりも趣味よりも仕事を優先してのめり込んでしまっている…
そんな状態のことを指す言葉です。

仕事中毒(しごとちゅうどく)、ワーカホリック(英:Workaholic)とは、生活の糧を得る手段であるはずの職業に、私生活の多くを犠牲にして打ち込んでいる状態を指す言葉である。ワーカホリックは「私は働かなければならない」(I have to work)と認知しており、一方でワーク・エンゲージメントは仕事への態度が肯定的である、すなわち「私は働きたい」(I want to work)であるという点において区別される。

これはときおり、仕事に打ち込むあまり、家庭や自身の健康などを犠牲とするような状態を指す。その結果として、過労死や熟年離婚といった事態を招くこともある。

Wikipediaより

ワーカホリックに陥りやすい人の特徴5選

  1. 真面目で責任感が強い

  2. 自分にも他人にも厳しい

  3. 忙しい事が正しく、休むことは悪と考える

  4. 頼られることに価値を感じる

  5. 負けず嫌いで完璧主義

ワーカホリックになる人はとにかく真面目です。

「中途半端な状態で仕事を終わることはできない」と考え、急ぎではない業務でも終わるまで残業してしまったり、休みの日でも仕事をしてしまったりします。

メールの送信時間が真夜中、資料の保存時間が早朝・・・そんな人いませんか?

働くことで得られることはもちろん数多くあります。
頑張った結果、うまくいけば達成感を味わえますし、うまくいかなかったとしても経験値として蓄積されます。

全ては無駄ではありません

しかし、健康を害してまで夢中になってしまっては、結局成果を出すことはできません。
そこに気が付けず、自己犠牲し続けてしまう人がとても多いのが現状です。

また、休みなく働き続ける姿を見て、同僚や上司に「すごいね」と言われることで自己の”承認欲求”が満たされていることも要因になります。

この「すごい」には、①尊敬・感動・称賛 の意味と、②驚き・恐怖・理解不能 のふたつの意味が隠されています。

①であればいいのですが、実際は②の意味合いで言われることが多いでしょう。

「(こんな時間まで仕事してたの?!)すごい(異常だ)
「(休みなのに会社へ行ってるなんて)すごい(信じられない)

こういったネガティブな捉え方をされていることに気が付けずに、「褒められた!もっと頑張らねば!」と受け取ってしまう。

「忙しく働いて頑張っている私は”すごい”んだ!」と考えてしまう。

自分の心や身体が悲鳴を上げていても一切聞かずに仕事を続けてしまい、ある日急に体が動かなくなったり、無気力になってしまったりします。
これを”バーンアウト(燃え尽き症候群)”と呼びます。

燃え尽き症候群(もえつきしょうこうぐん)、またはバーンアウト(英: burnout)は、対人関係などに由来する過剰且つ慢性的なストレス刺激を経た結果として生じる情緒的消耗感。

主に、対人サービス従事者が一定の生き方や関心に対して献身的に努力したにもかかわらず、期待した結果が得られなかった場合により感じる徒労感や欲求不満、および、努力の結果、目標を達成したあとに生じる虚脱感などを指す。

極度のストレスがかかる職種やスポーツ選手が、一定の期間に過度の緊張とストレスの下に置かれた場合に発生することが多いと言われている。

情緒的消耗感とは「仕事を通じて、精力的に力を出し尽くし、消耗してしまった状態」である。

Wikipediaより

ワーカホリックから抜け出す方法

ワーカホリックと認識できずにその状態を継続してしまうと、過度なストレスがかかり続け、ゆくゆくはバーンアウトを引き起こしたりメンタルヘルス疾患につながるリスクが高くなったりすると言われています。

〇俯瞰的に自分を見て”割り切る”

まずは自分が自分の許容範囲を知ること。
許容範囲(キャパシティー)を超えていると感じたらそれ以上何かを引き受けることをやめる。
抱えている仕事を手放すことが必要です。

ワーカホリックに陥る人は先に述べた特徴があり、性格的に「断る」ことが難しいと感じる人です。

ですが、自分自身の状態、周囲の大切な人との関係を守るために、【割り切る】ことが最適解だと自分に言い聞かせましょう。

状況を説明して断ることは決して悪いことではありません。

あなた以外にも業務を受ける人が必ずいます。
自分に余裕がない時は無理をして引き受けず、抱えている業務に専念すべきです。

どうしてもきっぱり断ることが難しいという人は、断り方を学びましょう。
例えば、
「今○○の業務で手一杯なので厳しいのですが、来月でしたら少し落ち着きますのでそのタイミングでよろしければお受けできます。」
と時間(スケジュール)の指定をする。

「依頼頂いた○○の部分だけでよろしければできます。」
と一部だけ引き受ける。

頭ごなしに拒否するより、”前向き”な断り方になれば断りやすいですし、相手との関係性を良好にすることもできます。


〇休むことは悪ではない

”仕事をしていないといけない”という強迫観念を持ってしまっている人が多くいます。

楽をすることや、休みに何もせずダラダラと過ごすことはとても悪いことだと考え、時間が空けば「何かやらなくちゃ!」と焦ってしまう。

そんな時に一度深呼吸して自分に問いかけてみてください。
『それは”今”やるべきこと?』

気分転換をしたり、自分の好きなことをしたり、時間をどう使うかは自由です。

休みの日に休むこと、寝られる時間に寝ること、好きな人と一緒に過ごして笑うことは何よりも大切です。

次の日また頑張るために正々堂々と休みましょう。


〇業務整理とスケジュール管理を明確にする

ワーカホリックになっている人は時間の使い方がとても下手です。

優先順位をつけることができずに、頼まれたことから手を付けてしまったり、自分の業務を後回しにしてしまったりします。

常に忙しく、毎日疲れ切っている人に
「何がそんなに忙しいの?」と聞くと、
「わからない」と答えます。

「わからないけど、とにかく細かい仕事がたくさんあって忙しいんだ」
その気持ちはとてもよくわかります。

仕事や家事などで、名前のない作業 がとても手間取り、大変であることが一時期話題になりました。

ゴミを捨てる という仕事には、数多くあるゴミ箱からゴミを集めてくる、集めたゴミを分別する、分別したゴミを指定日に指定箇所まで持っていき処分する。
捨てるための準備が意外と多いのです。

つまり、”まとめられているゴミを言われた日に持っていくこと”だけがごみを捨てるということにはならないわけです。

この準備段階をより効率的に進めることが苦手という人はたくさんいます。

しかし、ここが整理されていると驚くほど早く片付き、労力も少なくてよくなるのです。

タスク管理やタイムマネジメントなどと言われることですが、難しく考える必要はありません。

メモ用紙に殴り書きで良いので、やらないといけないと思っていることを書き出してください。

書き出す時間は朝がベストですが、できるタイミングで良いです。
チェックリストのようにするとわかりやすくなります。

最初は書き出すことが難しく感じるかもしれません。
感覚的に動いてしまっている人は俯瞰して物事を見られない傾向があるので、いざ言葉にしようとすると表現できなくなるのです。

何度かやっていくうちに慣れていきますので、諦めずにやってみてください。

書き出してみると整理され、本当にやるべきことが分かります。

次に書き出した項目に期日を書いてください。
やる順番も明確になるので、無駄がなくなるはずです。


〇部署移動や役割変更、または転職を考える

それでも状況がよくならない時は外的環境を変えるようにしてみてください。

上司に相談してみる、移動願いを出してみる、チームから外してもらうなど、仕事をする環境を変えられるように依頼してみてください。

全く相談できない、環境を変えることができないようなら転職も視野に入れて検討しましょう。

「自分がいなくなったら仕事が滞って迷惑をかけてしまう・・・」と思った方、いますね?

大丈夫、あなたがいなくなっても仕事は進みます。

とても残酷ですが、仕事に”絶対に必要な個人”はほとんどいません。

代わりになる人が必ず出てきて引き続き業務は進んでいきます。

質が落ちるかもしれません。
しかし、その責任はあなたにはありません。
責任が発生するとすれば、会社にあります。
育成する義務を怠った結果なので、気にする必要は一切ないのです。

逆に、私生活においては”絶対に必要な個人”が存在します。どちらを大切にすべきか、明確ですね。

ただし、外的環境を変えても、自分自身が変わらなければ同じ結果になります。

自分自身振り返り、「仕事中心」の考え方を捨てましょう。
「私がわたしであるために働く」ということを忘れずに。

まとめ

仕事に一生懸命になることは決して悪いことではありません。
限界までやりきるという経験は必ず自分の財産になります。

ただ、”笑顔になれない” ”常に疲れている” ”苦しくて仕方がない”
そんな状態は明らかに異常であると認識してください。

そして、そこから逃げても良いということを知ってください。

勇気を持って自分を大切にする行動をとりましょう。
必ず「あの時は大変だったね」と笑える日がきます。
応援しています。






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