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愛すべきおバカ映画!こんなくだらない作品があってもいいじゃない「アタック・オブ・ザ・キラー•ドーナツ」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(490日目)

「アタック・オブ・ザ・キラー•ドーナツ」(2016)
スコット•ウィーラー監督

◆あらすじ
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ドジで純粋なジョニーと美人で優しいミシェルはロサンゼルスにある冴えないドーナツ屋「ダンディ・ドーナ ツ」の店員仲間。ある日、ジョニーの叔父で自称サイエンティストのルーサーは、実験の結果完成させた “人間を襲う凶暴な遺伝子”を、誤ってドーナツ店の厨房でばら撒いてしまう…。フライヤーの中まで大量に入ってしまった殺人遺伝子により、ぞくぞくと凶暴な“キラー・ドーナツ”が量産され、ドーナツを食べようとする客に次から次へと群れになって襲い掛かる!事態に気付いたジョニーとミシェルはキラー・ドーナ ツたちを迎え撃つが…。果たして、彼らだけでこの地球壊滅的危機から人類を救えるのか?(Filmarksより引用)
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私の大好きなキラー〇〇系です。

U-NEXT以外では配信されていないため、中々視聴する機会がありませんでした。しかし先日ふらっと立ち寄った池袋のTSUTAYAにて今作を発見し、家から近いわけでもないのに勢いで借りてしまいました。

返しに行くのが非常に億劫です。

本当にくだらないし、中身もないので予告さえ見ればもう本編を見たも同然ぐらいのおバカ映画です。見ても見なくても人生には何ら影響はありません。

しかし、昨今の倍速視聴やネタバレ消費を好む、いわゆるタイパ(タイムパフォーマンス)ばかりに目が行きがちな時代において、こんなくだらない映画をコーヒーでも飲みながらダラダラと見る時間があっても良いのではないでしょうか。

少なくとも私はこの映画を見て「くだらないなぁ」と笑いながらのんびり過ごすことができたのでそれだけで満足です。

散々くだらないと言ってきましたが、もちろん良い意味でです!

キングオブZ級映画でおなじみの「アタック・オブ・ザ・キラー•トマト」のオマージュであるため、随所にリスペクトも感じられる作りになっており、2016年の作品のためCGのクオリティもそこそこ高いです。

今作の見どころはもちろんキラードーナツです!

齧った肉片等はどこに吸収されるんでしょうか?

ヤツメウナギのようなキモカワな口、タイヤの様に転がって移動、モニャモニャ喋る、勢揃いして隊列を組む、協力して車を運転するなどかわいらしい要素が非常に多いです。

襲ってます。
一斉に振り返るところとかめっちゃかわいいです。

大群で襲いかかるシーンは画面外からスタッフさんたちがドーナツを投げているのが丸わかりですがそのあたりもキラートマトへのリスペクトを感じます。

そしてその可愛い見た目に反して凶暴性も兼ね備えており、噛みつく、食いちぎる、熱々のコンデンスミルクを噴射するなど攻撃パターンも豊富です。

ヴェロニカの浮気相手の額にツイストドーナツが突き刺さるシーンも堪らないですね。

キラードーナツ誕生の経緯としては

◇主人公ジョニーの叔父でマッドサイエンティストのルーサーは人間を襲う凶暴な遺伝子を生み出してしまう。ある日、ジョニーのバイト先のドーナツ屋にて店長とルーサーが揉み合いになり、その際にポケットから飛び出した遺伝子がドーナツ用のフライヤーに混入してしまい、キラードーナツが誕生してしまった…

という流れがあり、一応ちゃんとしてます(笑)

死んだネズミを復活させることもできるマッドサイエンティストのルーサー叔父さん

そのドーナツを食べた人間は凶暴化するものの、お腹をくだしてしまいます。顔も屁も便も緑色になり、最後は肛門から緑色の内臓を捻り出し、スッキリした表情で死にます。

この凶暴化した人間のくだりが少々中途半端で、もう少し本編に関わっても良かったのではないかなとも思いました。

登場人物も意外と魅力的で
主人公のジョニーは女性を見る目はないものの男気のある良いヤツです。

ヒロインのミシェルは芯のある優しい性格で、べらぼうにお美しいです。

ミシェル役のケイラ・コンプトン
“ヒロインがやたら美人”はB級ホラーあるあるの典型です。

ハワードはジョニー以外に友達がいないゴリゴリの陰キャですが、率先して戦うし、ジョニーの母親で童貞を卒業するというクレイジーさが最高です。

こういうキャラが一番好きです。

ラストは店ごと爆破してキラードーナツを一掃、町に平和が訪れる。そしてジョニーとミシェルは結ばれてハッピーエンド!
かと思いきやキラードーナツはまだ生きていた…

というこれまたB級ホラーあるあるの典型のような私の大好きな終わり方でした。

主題歌もこの作品に対する愛が詰まった名曲ですし、何よりも作り手が楽しく撮っているのが伝わってくる素晴らしい映画だったのでそれだけでもう大満足です。

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