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待ちに待った映像化!そう来るか!と思わず唸る壮大過ぎるオリジナル展開「変な家」現在上映中【ホラー映画を毎日観るナレーター】(467日目)

「変な家」(2024)
石川淳一監督

◆あらすじ
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オカルト専門の動画クリエイター・雨宮はマネージャーから、購入予定の一軒家の間取りについて不可解な点があると相談される。そこで雨宮は、自身のオカルトネタの提供者であるミステリー愛好家の設計士・栗原に意見を聞いてみることに。間取り図から次々と浮かび上がる奇妙な違和感に、栗原はある恐ろしい仮説を導き出す。そんな中、その家のすぐ近くで死体遺棄事件が発生。事件と家との関連を疑う雨宮が一連の疑惑を動画にして投稿すると、その家に心当たりがあるという人物・宮江柚希から連絡が来る。(映画.comより引用)
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公式サイト↓

インターネットを中心にホラー作家、ウェブライター、youtuberなど多岐に渡って御活躍中の正体不明の仮面作家•雨穴(うけつ)先生

声は加工していますが非常に丁寧な口調で喋ります。

そんな雨穴先生の代表作「変な家」が原作で、私はYouTubeの動画、「変な家1.2」、「変な絵」3作とももちろん全て拝見、拝読させてもらっております。

動画もすごく面白いので良かったら是非↓

原作は
些細な気になる出来事を調査した結果、とんでもない事実が隠されていたという“想像できうる身近な怖さ”を描いていることが多く、謎解きミステリーの要素も多くて非常に読み応え、見応えがあります。

今回、あの雨穴先生の代表作「変な家」が映画化、そして私の大好きな佐藤二朗さんも出演されるということで非常に楽しみにしておりました。

動画配信者の主人公がとある物件の間取り図の異変に気付き、知り合いの設計士に相談する

という導入部は原作とほぼほぼ同じで、そこから少しずつ原作よりもキャラクターに肉付けをしつつ、中盤以降はかなりオリジナルの展開となります。

主人公•雨宮役の間宮祥太朗さん
知り合いの設計士•栗原役の佐藤二朗さん

もちろん映画なので仕方がないとは言え、
そのオリジナルの展開があまりにも壮大過ぎてエンタメよりになっているように感じ、個人的にはあまりハマりませんでした。

具体的には雨宮と柚希が片淵家を訪れるあたりから「いよいよここからが見せ場!怖いですよ!」という作為的なものを感じてしまいました。原作には一切ない不気味なお面を片淵家の人々全員が被っている点や捕らえられた雨宮たちが左手供養の儀式に巻き込まれてしまう展開も原作を知らなければ十分に楽しめたと思います。

しかし原作ファンからすると片淵分家のくだりや従兄弟の不審死のくだりが丸々カットされているためところどころ話の整合性がとれておらず、消化不良のまま終わってしまいました。

柚希役の川栄李奈さん
ミステリアスで儚げな雰囲気がとても良かったです。

お面を被った子供の写真を見ただけで雨宮がその子供を男の子と断定しているのもあの時点では少々強引ではないでしょうか。お面には長い髪の毛がついているし、あの写真だけ見たら女の子と思ってしまうような気もします。原作だとその子供はお面を被っていないため、目撃者が「見たことのない子供、青白い顔をした男の子だった」と証言しているため成り立つんですけども…

オリジナル要素が多いし、もしかしたら雨宮も片淵家と関わりがあるのでは?と変な深読みをしてしまいました。(これは私が愚かなだけですが…)

こうやって皆で間取り図を見ながら持論を展開していくシーンが一番好きでした。

原作を読んでいない方は読まない状態で鑑賞するほうが良いかもしれません。原作を読んでいると「あのくだりもカットか」や「それならあの種明かしもできないじゃん」など雑念が湧いてしまう恐れがあります。

俳優陣もトップクラスの方ばかりですし、ホラー映画としてはとても見応えがありますし面白かったです。

特に清次おじさん役の高嶋政伸さんは流石の存在感で、原作のキャラとは全然違うんですけど狂気性をはらむ非常に恐ろしいキャラクターで印象的でした。

あとチェーンソー持ったババアも登場します✋

☆この度ホームページを開設しました!
もしよかったら覗いてやってください。

渋谷裕輝 公式HP↓


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