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「指月博物館」

指輪の制作と販売をしています。

なのに「博物館」って変ですよね。マルシェに出店するとどこぞの博物館がお店を出してると思われることがあります。しかも「指月」って何なんでしょう。そもそも何て読むのかもわかりにくいですよね。

「指月博物館」の「指月」(しづき)という言葉は、「指月の喩」という仏教用語から拝借しました。高僧が弟子に月を指差し示したとき、弟子は月ではなく、その指を見たそうです。この教えは、「指=道を示す仏教の経典=形式」、「月=仏教の教えそのもの=本質」に置き換えられます。つまり形式ばかりではなくその先や中に込められた本質を見よ、という教えだそうです。
指月博物館の「指」は「指輪または指輪を着けている指」「月は指輪に込めた思い」を意味しています。あと、指輪ってお月様みたいな形ですしね。

指月博物館は自らデザインした商品を販売する以外に「セミオーダー」を主としています。お客様のなぜ指輪を作りたいのかという思いや動機、使うシチュエーション、形の雰囲気や、お客様の好みをヒアリングします。つまり、私とお客様でいっしょにデザインを考えます。なので「フルオーダー」ではなく「セミオーダー」なんです。
完成した指輪はお客様のものになると同時に、お客様のお名前から由来する商品名をつけます。そしてヒアリングした内容をストーリーに仕上げます。
そうして、名前とストーリーの込められた新たな商品としてもラインナップされます。
指月博物館は、このいろんな方のストーリーをたくさん収集し保管して、公開・展示していくことを目標にしています。そのため「博物館」という名をつけました。
指月博物館の指輪に触れていただいた方に、いろんな人生に共感いただき、多種多様であっていい個性を尊重してもらい、明日から自分も頑張る糧にしてもらいたいと考えています。

あと私の学生時代の夢が学芸員だったということもあります。

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