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誰もプロジェクトマネージャーを称賛しないので、痺れを切らしました。

シフトブレインでCSO / コピーライター / プランナーをしているジョンと申します。僕らのいる業界、すなわちブランディングやデジタルクリエイティブの世界において、あまりにもプロジェクトマネージャー(以下PM)にスポットが当たらないので、こうして記事をしたためることにしました。少なくとも弊社では、いちばん感謝されている仕事です。

弊社では月末、その1ヶ月の誰かへの感謝をGoogleフォーム経由で伝える取り組みがあります。前期の1年間でもっとも多くのありがとうをもらった上位3名は、言うまでもなくPMのメンバーでした。その数、ざっと260。3名ともほぼ僅差で一人80〜100件のコメントが寄せられていました。

いつもこんな感じでコメントを送っています。

弊社について

シフトブレインはデジタルに軸足を置いたブランディングエージェンシーです。アウトプットは多岐にわたり、ロゴやネーミング、MVVの言語化もすれば各種グラフィックツールも作りますし、最近では町のサインを作ったり、ニットの企業と一緒にブランドを立ち上げたりもしました。あらかじめ制作物が指定されているケースもありますが、話をしていくなかでその企業にとってふさわしいものを共に考えていくスタンスなので、スコープが変わることも珍しくありません。僕ら自身もそのプロジェクトがどうなっていくか予測できないからこそ、PMの存在が不可欠になってきます。

シフトブレインのアウトプットに興味を持って発注いただいたり、採用の応募をしていただいたりすることが多いのですが、その実績の裏には必ずPMという最重要人物がいることもあわせて覚えておいてほしいと切に願います。

PMは技術職です

プランナーとPMに分かれる前、かつて弊社ではWebディレクターという肩書きがあり、僕もWebディレクターとして働いていた時期がありました。当時、自分ではPM業務もしていると思っていたわけですが、今になってみるとPMを専門とする彼らと比較をすると足元にも及ばない……つまり自分には圧倒的にその技術が足りていなかったと痛感させられます。
PMをただの進行管理や調整役だと思っている人がいますが、それは絶対に違う。たしかに多くの業務が泥臭く、地味で、面倒なことばかりです。しかしそこには状況に合わせた柔軟な立ち回りや事前にリスクを感知するセンサー、マルチタスクを遂行する力、そして何よりもプロジェクトを円滑に進めるためのコミュニケーション能力が必要です。だからこそPMは称賛されるべきだし、だからこそ僕はPMの報酬がいちばん高くていいとすら思っています。もっとも尊い技術職です。

窓口という名の中心人物でもあり

関係者からの連絡や報告、相談がすべて寄せられる毎日

窓口担当です、とあまりにもあっさり表現される業務の最たるものがこれです。クライアントからは、いつ、どんな、予測の斜め上をいく質問をされるのかわからない。予算のことなのか、スケジュールのことなのか、はたまた制作の内容に関することなのか。制作にかかわることであれば、プランニングやデザイン、開発にまつわる一定の理解や知識(何より興味)がないと答えられません。PMには「いつだってそのプロジェクトの全容を把握しているポジション」という重圧がかかっています。しかも複数のプロジェクトが同時進行なわけで、その中でクライアントと対峙するというのは、やはり並大抵のことではないなと思うのです。

進行管理という名の、監督でもある

これもまた窓口と同様、一言で片付けられてしまいがちです。さまざまなスキルが求められるがために「進行管理」という便利な単語で表されてしまう側面もあると思いますが、もっともPMの腕が試される仕事ではないでしょうか。想定外のことが起こったときに発生する調整や交渉では、何が最適かをつねに考えながら「誰に、何を、どう伝えて、どう動くべきか」を判断し続けてくれています。予算とスケジュールとクオリティ。利害が異なる条件を高次元で一致させるって、簡単なことではないです。僕にはできません。

議論が脳内再生される議事録が最高

僕はあるときから、打ち合わせで細かくメモをとることをやめて、できるだけ会話に集中するようにしました。PMが最高な議事録をとってくれるからです。弊社のPMは遅くとも翌日には議事録を整えてアップしてくれるので、自分でメモしていた重要そうな部分の周辺を議事録で補足することで、記憶が増幅されます。議事録からプランニングの光が差すことも珍しくありません。僕はもう、彼らの議事録なくして仕事はできないところまで来ています。かつてディレクターとして議事録をとっていたときは「どうせ誰も見てないんでしょ」などと思っていました。それは大きな間違いで、関係者が読みたくなるような議事録になっていなかっただけでした。

会議って、関係者の大切な時間を使うものなんだな

管理ツールのひとつ「SuperGoodMeetings

プロジェクトが始まると、原則としてクライアントおよびインナーでの会議が定例化されるようになりました。週次で進捗を追うだけで安心につながり、何よりステークホルダーとの関係性の構築にもいい影響が出ていると感じます。また、弊社のPMはミーティング専用の管理ツールを使うことで、その日の会議の目的と、誰が、何についてどれくらい話し、何を決める場なのかを可視化してくれます。関係者全員の大切な時間を使っている、という責任が表れているような気がしてなりません。

頼れるからこそ、甘えてしまうこともある(反省も込めて)

それだけPMをリスペクトしておきながら、自分で調べもせず「あのファイルってどこにあるっけ?」などと聞いて彼らの仕事を増やしてしまうときもあります。ごめんね。
なんかこれって赤ちゃんみたいだな、と思うことがあります。「あれってどうなってるんだっけ?」「これって期限いつだっけ?」といった具合で。会社の内情をさらけ出すようで恥ずかしいですが、これを読んだ弊社の皆さんも、もし心当たりがあれば聞く前にいちど自分で調べましょうね。そしてクライアントからPM宛てに来た連絡も「あ、何か大変そうな連絡来てるな」ではなく、自分に協力できることがないか、少しでいいから思考を巡らせてみましょう。PMは間違いなくプロジェクトの中心ですが、それ以前に僕らはチームなのですから。

そんなシフトブレインで、PMをやってみませんか

いま、シフトブレインではPMを募集しています。つねに新しい働き方を模索していて、フルリモートで副業もできます。何より、アウトプットに執着するメンバーたちと、受け手に伝わるためのクリエイティブを生み出せる仕事です。

簡単ですが、業務内容の一部です。
- チームビルディング
- 制作工程管理
- 外部パートナーとの連携
- 予算管理
- 予算交渉(一部)

なお、弊社では今年から「ツーマンセル体制」を採用し、1プロジェクトにつきPM2人をアサインしています。急なお休みがあっても対応でき、ナレッジも共有しやすく、複数の視点からリスク回避を行えるメリットを生むためです。

PMのひとり、しげちゃん。PMやりながら一緒にプランニングしたりワイヤー考えてくれたりもするので、プロジェクトの思想の部分から分かり合える。最高。

そして、こんな方とお会いできたら嬉しいです。
- Webディレクター/プロジェクトマネージャーとしての実務経験3年以上
- クライアントへの提案、折衝の経験がある
- 外部パートナーと連携した制作経験がある
- やったことのないことに挑戦するのが好き
- 細かい作業も嫌いじゃない
- 常識にとらわれず、本質を見失わない

気になった方はWantedlyもしくはコーポレートサイトからお気軽にご連絡ください。選考に関係ない雑談からでも大歓迎です。お待ちしています。


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