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【恋愛短歌】紙上最高の恋


「私たちは、紙の上で恋をする」
こんなキャッチコピーで紹介させていただいた私の小説をモチーフに短歌を詠んでみました。9月10日の文学フリマ大阪にも持参します。(小説版)

小説の世界を短歌に。初の試みです。

メッセージ送るあなたの胸中に響く言葉を探す年の瀬
めっせーじおくるあなたのきょうちゅうにひびくことばをさがすとしのせ
 
関係に名前を付けることもなく二人の未来沈黙の果て
かんけいになまえをつけることもなくふたりのみらいちんもくのはて
 
お話の中で二人は恋をした熱い吐息でレンズ曇らせ
おはなしのなかでふたりはこいをしたあついといきでれんずくもらせ
 
街の灯にこの身隠して二人きり喧騒の波漕ぎ出してゆけ
まちのひにこのみかくしてふたりきりけんそうのなみこぎだしてゆけ
 
飛び込んだ電車この腕掴まれて巻き込まれゆく罪深き罠
とびこんだでんしゃこのうでつかまれてまきこまれゆくつみぶかきわな
 
筋書きと違う顛末こんなことありえないはず君に惹かれる
すじがきとちがうてんまつこんなことありえないはずきみにひかれる


「紙上最高の恋」「22枚の秘密」シリーズですが、この話は気に入ってくださる読者さんが多くて、たくさん感想をいただいている本でもあります。是非小説と短歌を一緒に楽しんでいただいて世界観に浸ってもらえると嬉しいです。

こちらの短歌も「泳ぎ疲れてきみはくらくら」に収録しております。

よろしくお願いします~

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