平和ボケは罪な症状だ。
『「自己責任ではないから社会全体で損失を負った当人を救うべきだ」という言説は一見美しく見えるものの、「自己責任」の線引きによっては残酷な結果やシステムの破綻をもたらす。リストラのせいで失業した人がいたとして、その人が不況(つまり自己責任ではないもの)だから失業したのか、自身の能力不足(つまり自己責任)により失業したのかはっきりさせるのは難しい。後者の「自身の能力不足」でさえも、能力不足の原因は教育の不平等、さらにはその前提となる家庭環境によるものかもしれず、それを本人の責任と