何かの所為にして乗り切るしか方法が無いからだ。
『それでは、近代日本は、そもそもどういう出発点を持っていたのか。明治維新までは、300諸侯とその里山いう個別の領邦があり、その集合体としての連邦国家があった。その連邦国家であったところに黒船が来て、一気に日本全体が一体化した国民国家の空間に移行する。社会も、維新までは各藩ごとに、さらに武士、町人、農民など、身分や職種により縦割りで分かれており、それぞれ、上級から下級まで分けられ、要するに小さな分断されたグループがいっぱい存在していた。いっぱいあるだけで全員が議論する広場という