虚無

失恋をしました。僕は1人になりました。家族からは見放されました。胸が苦しくて 呼吸が難しくなりました。薬を沢山飲みました。それでも僕は1人で生きていかなければなりません。友達というものは何なのか、何を持って友達とするのか、僕なりに定義はありましたが、今は頭が回りません。このイバラのような人生を、ひっそりと、生きていかなければなりません。絶望と虚無、救いはありません。私を思う人は、私のことを思っていません。思った気になっているだけです。酒を飲みました。みんなが騒いでいました。少しも楽しくありませんでした。おにぎりを食べました。味がしませんでした。人生。可哀想な人。哀れんでください。蔑んでください。僕の薬理学の勉強なんて社会には何の役にもたちません。僕は1人になりました。これからも1人です。それでも生を全うしなければなりません。幸福を追求し続けなければなりません。愛なんて羽のように軽い。僕は人を助けなければなりません。自分は助からなくてもいいです。僕が頑張って知識をつけて、1人でも多くの人を助けなければなりません。それが僕の使命。早く精神をコントロールして、脳のバグを直さなければなりません。体内のホルモンバランス、脳内神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンやドーパミン、アセチルコリンやBDNFを正常にしなければなりません。認知の歪みを解消しなければなりません。僕は1人で闘わなければなりません。誰にも愛されず、誰も愛さず。

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