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親も、子に育てられる

お別れと出会いの春。子どもの卒園式が人生史上、最高にいいものだったので、保育園での生活を中心に振り返る。

感無量の卒園式

卒園式当日、会場に入ると先生方が準備してくださった一年の活動や思い出写真のスライド、子どもたちの制作物が遊戯室いっぱいに飾られている。初期の写真に映る、子どもの葛藤する何とも言えない表情をみて、最初慣れるまでが大変でよく子どもとぶつかったな。初日は(子どもではなく)私が泣きながら登園して、まわりの子たちに心配されたななんて気持ちが一気に押し寄せて、始まる前から涙がとまらない。一人ひとりの成長した姿、緊張と自信の混ざり合う表情に、式の最中もずっと泣きっぱなしで、子どもたちに笑われた。

親と保育園の関わり

こんなにも感情移入したのはなぜか?それは、保育園生活をただ傍観していたのではなく、巻き込まれ汗をかき涙を流し、全力で向き合ってきたから。自分のできることで子どもたちのためになることは何か?過去に経験はないがコンテンツを作って、英語教室をしたこと(そのおかげで英語の先生と覚えてもらえたのだが、元々は子どもが苦手で、というのも真っすぐな眼差しで物事を見る彼らには真っ向勝負が必要)。運動会、親子遠足や保育参観で汗だくになってリレーやドッジボールをしたこと(足の爪は血豆になり真っ青)。義理の父が運営するイチゴハウスでのオープニングイベントに子どもたちを招待し、地方メディアから取材されテレビや新聞に載ったこと。子育てのこと、家庭環境のことも先生方に相談して、アドバイスをたくさんもらってきた。園で新しいシステムを導入する時には、一緒になってあーでもないこーでもないと話した。卒園式で園長先生が、私からパワーをもらっていたと声をかけてくれたが、それは私も同じ。園の方針や活動内容が、親も子もフラットに参加型だったこともあり、気づけば子どもを預ける場というより、一緒になって学び、成長するよう巻き込まれていた。

何十年もこの仕事をしてきて、何千人って子どもたちを送り出してきたけど、この仕事が大好き。大切な子どもたちを任せてくれて、ありがとう。

園長先生の卒園式のスピーチより

ママ友とのコミュニケーション

子どもが苦手、ママ友なんてもっと苦手。誰々ちゃんのママだから友達なのではなく、○○さんという人が好きでたまたま母であるだけのこと。できるだけ関わらないようにしてきたのだが、卒園式に先生方にプレゼントを贈るというので、渋々はじめてのLINEグループに入った。まぁ、そこからが大変。会社でもよくある誰がやると決まっていない名前のない仕事、これまでの歴史や風習、役員がやるべきだという暗黙の了解やせめぎ合い。一番の問題は、誰も決断しないこと、役割分担を明確にしなかったこと。20人以上のお母さんたちが集まって、色んな価値観や考えがある中、言いたい放題まとまらない。みんなでみんなでと意見を求めるわりに、常識的ではないおかしな方向に突っ走ったり、もう途中うんざりしていたのは私だけではなく、大丈夫ですか?の声かけに本音がでるでる。裏の結束が生まれた。誰の何のためのものなのか?自分目線ではなく、相手目線が必要。色々あったけど、当日の流れをポイントだけおさえて裏方サポートし、なんとか形になった。先生方はとても喜んでくださり、リーダーやママさんたちからも感謝され、やりきってよかったと結果満足だし一体感がでた。

先生方へのプレゼント

子どもの役割

6歳年長の娘は、保育園で本当によく頑張っている。前に前にでるタイプではなくシャイなところがあるけど、よくまわりを見て、必要な時にサポートするのが上手い。世話焼きさんで、自分のことより、まわりのことをするのにいつも大忙し。担任の先生に「先生またぼーっとしてる」「またふざけてるー!」と怒るのだそう。先生も、そんな彼女はクラスの頼れる存在で、困った時のここねちゃん。発表会で、自分たちで劇のお話を考え、衣装を作っていた時、何色の魔女になるかみんなが決められずにいたそう。お友達たちから「ここねちゃん、私何色がいいかなー?」の相談に、○○ちゃんはよく何色持ってるよねー、何色似合うんじゃない?と上手に声かけしながらそれぞれが決められ、先生に報告したのだそう。わが子ながらなんて頼もしいんだろう。以前私が相談した時も「ママがやりたいならやればいい。やりたくないなら、やめれば?」と的確なアドバイス。もう、ついていきます!よろしく!

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