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多様性について考える ①

※今回の記事には、私的な意見が多く含まれます。その旨、ご理解いただき読んでくださると当人喜びます。

 先週末、LGBTQ+の『Pride parade』なるものがあったので行ってきた。私が留学しているこの州は比較的、性的マイノリティと呼ばれる人が暮らしやすい場所として有名である。ダウンタウンを歩いていると、男同士、女同士で手をつないで歩くカップルを見かけることがある。正直、最初見かけたときは軽く衝撃を受けた。

 この国は、ある意味で多様性の強い国だ。カフェやレストラン、洋服屋さんに行くとレインボーの旗をよく見かけることがあるが、これはLGBTQ+フレンドリーと言って、お店が多様な社会を受け入れている証になる。最近では、LGBTQ2と表現することもあるらしい。これは、アメリカ先住民の『二つの心(性別では縛られない自由な考え方)』を”2”で表す。

 パレードの話に戻るが、パレードはさながらお祭りだった。普段以上にLGBTQ+を主張し、表現する人たちやLGBTQ +フレンドリーを表現する人がたくさんいた。とても明るい空間だった。とても”熱い”空間だった。この国では、自分はこうであるから自分なのだという、アイデンティティを自由に表現できることが人の幸せだと聞いた。

 私が日本にいたとき、小学校の「さん付け統一」という、ニュースを目にしたことがある。様々な理由で作られたルールだ。その中に望まない性に基づく呼称を避けるためという理由が挙げられていた。学生ながらにこの理由に違和感を覚えたことを思い出した。

 LGBTQ+の生徒(ここでは特に、自分の性に違和感を感じる生徒)は、このルールをどう思うのだろうか。学校側は、多様性に対する問題を簡単に対処しようとし過ぎてはいないだろうか。また、学校がこのようなルールを先に作ってしまうことは、生徒一人一人の多様性に関する思考や自由な表現を抑え込んではいないだろうか。

 日本にいまだに残る差別的な考え(無意識的にも)や無関心さは問題であると思う。これらは、簡単に・急に解決できるものではない。でも、自分は自分らしく生きる・相手のことを考えてみる。少しでも多くの人がLGBTQ+に対して知識を持てば、ちょっとだけ皆が生きやすい世界になるような気がした。

 確かに、いまだにこの国にもLGBTQ+の人に対する差別や偏見があることも事実。でも、少しでも相手を理解しようと努めている人は明らかに多い。このパレードには、多様な考え方・生き方の人が楽しく生きている将来が見えた気がした。


 ここまで読んでくださり光栄です、これからもどうぞよろしく。

2020/08/02

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多様性を考える

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