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【私は快楽なんて知らなかった】MtFの彼女

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婚約者の彼女(MtF)と私の日々のことを綴っています。不定期更新です。
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記事一覧

【私は快楽なんて知らなかった】MtFの彼女-001

【私は快楽なんて知らなかった】MtFの彼女-001

2021年の12月からMtFでレズビアンの彼女と付き合っている。
そして私は、彼女と付き合うことで、自分がバイセクシャルだと思っていたけれど、サピオセクシャル・ロマンティックだと気付いた。

いずれは一緒に暮らそうと思っているけれど、今はお互いそれが困難な状況なので、月1回のペースで逢っている。

付き合ったきっかけは、私が彼ではなく彼女と認識していることを言葉にしたからだ。
それで彼女は殻が破れ

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【私は快楽なんて知らなかった】MtFの彼女-002

【私は快楽なんて知らなかった】MtFの彼女-002

彼女からのラブレター。
とても大切で、何度も何度も読み直している。
なのでここに残しておこうと思う。

【私は快楽なんて知らなかった】MtFの彼女-003

【私は快楽なんて知らなかった】MtFの彼女-003

彼女のことが、好きで好きで、愛しくて愛しくて、たまらない。
狂おしい程に愛している。
毎日IMで愛していると何度も何度も伝え合っているのに、全く物足りないぐらいに。

彼女が彼だった頃も、もちろん愛していた。
こんなに誰かを愛することはないだろうというぐらいに、愛していた。
自分が壊れても構わないぐらい愛していた。
そして、実際に私は壊れた。
彼は私を愛してはいなかったから。
愛されている今ならわ

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【私は快楽なんて知らなかった】MtFの彼女-004

【私は快楽なんて知らなかった】MtFの彼女-004

男性と付き合ったことも同棲したこともある。
けれど、私はBDSMの世界で生きていたので、それは通常の関係ではなかった。

ヒモになった男にDVを受けながら養い続けたこともあった。
アルコール依存の男に私のようなサディストでは不満だと言われながらも、長く付き合ったこともあった。

私は家柄と、収入が良かったため、お金目当てがほとんどだろうけれど、自己肯定感が低いというか無の私は、それでも求められるこ

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【私は快楽なんて知らなかった】MtFの彼女-005

【私は快楽なんて知らなかった】MtFの彼女-005

彼女は私が彼女のことをこうやって書いているのを、本当に喜んでいてくれる。
今まで書こう書こうとは思いながらも、やっとnoteを使うという発想になったのが、GWに彼女と逢ってからだった。

けれど、こんなに彼女が喜んでくれるなら、もっと早く行動するべきだったとも思っている。

彼女が喜んでくれるなら、彼女が笑顔になってくれるなら、彼女が愛を感じてくれるなら、彼女が幸せになってくれるなら。

昨日は沢

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【私は快楽なんて知らなかった】MtFの彼女-006

【私は快楽なんて知らなかった】MtFの彼女-006

聡明で憧れている親友に、ここを教えて読んで貰った。

久し振りに親友と色々と話して、改めて、彼女を大切にしようと思った。

私が彼女が元は彼だったことを話しても、私の親友たちは自分のことのように、私が幸せになったことを喜んでくれる。
元々生きることに絶望していた私が、愛する弟を亡くして、きっと胸中穏やかではなかったのだろうなと、冷静な今なら、想像できる。

この親友も、彼女が彼だった頃、別れたけれ

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【私は愛なんて知らなかった】MtFの彼女-007

【私は愛なんて知らなかった】MtFの彼女-007

昨晩書いた文章のせいか、彼女と暮らしている夢を見た。
穏やかで幸せな夢だった。

彼女は仕事をしながら、Artist活動をしている。
それを趣味ではなく仕事にしたいと、彼女は願っている。
そのために、その日を目標に、私たちは生きている。

私が彼女を奴隷妻や双子の妹と呼ぶと喜ぶのだけれど、彼女は普段は私の名前を呼び捨てだけれど、何かがあると、女神と呼んでくれる。

「海外からオファーがかかることと

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【私は愛なんて知らなかった】MtFの彼女-008

【私は愛なんて知らなかった】MtFの彼女-008

今日は彼女が鬱っぽくて心配。
夕方ぐらいまでは仕事中でもIMをする余裕があるので、いつIMが来ても良いように待機している。

ここに彼女が望む生活を、私が綴っていたことも原因なのかなと、少し責任を感じている。
絶対に、違うと言われるだろうけれど。

前回逢う前はお互い鬱が酷かったのだけれど、逢ったら楽しくてお互い鬱が消えてしまった。
けれど、一緒にいないと、鬱になってしまう。

私は今、週末が弟の

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【私は愛なんて知らなかった】MtFの彼女-009

【私は愛なんて知らなかった】MtFの彼女-009

私が彼女の殻を破ってからの彼女の変容は、まるで蛹が蝶になったようだった。
それを伝えると、彼女はとても喜んでくれて、今は蝶のモチーフを凄く大切にしている。
先日も、

蝶のステッカーが沢山入ってるのを買ったの!

と、嬉しそうに話してくれた。

私たちは今、一緒にしているゲームの自分のアバターと同じヘアスタイルにしようと、髪を伸ばしている。
そこからヘアサロンの話になり、
同じヘアサロンに行こうね

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【私は愛なんて知らなかった】MtFの彼女-010

【私は愛なんて知らなかった】MtFの彼女-010

蝶ともうひとつ、彼女が私の影響で好んでいるものがある。
それは、色だ。

私が知っていた頃の彼女(当時は彼)は、オレンジが好きだったはずだ。
けれど、今の彼女はピンクをとても好んでいる。

私は自分の服等は黒やグレーが多く、バックや靴や小物等にビビッドな色をアクセントで入れるので、私はビビッドなピンクは好きだけれど、単体となるとピンクは特に好きな色ではない。

だから、ピンクを急に好むようになった

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【私は愛なんて知らなかった】MtFの彼女-011

【私は愛なんて知らなかった】MtFの彼女-011

今日は私にとってつらい日だった。
弟の一周忌で納骨の日だから。

昨晩はほとんど眠れなかった。
雨の降る行きの車中では、泣いているつもりはないのに、涙が流れて止まらなかった。

そんな中、いつもならまだ起きていない時間なのに、彼女からIMが来た。
彼女も心配してくれていたのだと思う。

そのおかげもあって、良い納骨ができたと思う。
弟を心から見送ることができた。
そして、あんなに土砂降りだったのが

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【私は愛なんて知らなかった】MtFの彼女-012

【私は愛なんて知らなかった】MtFの彼女-012

昨日は彼女の仕事帰りずっとIMをしていて、昨日相談を受けていたArtist活動についての悩みが解決できて、本当に良かった。

そして、今日の彼女は、

甘えたいの

と言ってきて、とても可愛くて愛おしい。

私は彼女に甘えられることが、とても嬉しいから。
彼女が日々苦しい思いをしていることを知っているから、ネット上でも現実でも、私には沢山甘えて欲しい。

私は誰かに甘えるということがとても下手だけ

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【私は愛なんて知らなかった】MtFの彼女-013

【私は愛なんて知らなかった】MtFの彼女-013

弟の一周忌に合わせて納骨をし、数日は大丈夫だったのだが、急激に酷い鬱状態に入ってしまい、週1の通院すらできず、今日までベッドで寝たきりの日々だった。
入浴困難も再発してしまい、一周忌の前から躁状態にあることはわかっていたので、落ちる覚悟はしていたけれど、自分の想像以上に落ちてしまい、ほとんどの時間を寝て過ごし、必然と彼女とのIMの時間も減ってしまった。

それでも彼女は、きっと寂しかっただろうに、

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【私は愛なんて知らなかった】MtFの彼女-014

【私は愛なんて知らなかった】MtFの彼女-014

今月の彼女との逢瀬も素敵な時間だった。
帰宅後体調を崩し、なかなか更新できなかったけれど、本当に幸せな時間だった。

前日まで鬱々として荷造りが進まなかったけれど、

「エリがいてくれればそれで良いの」

という彼女の言葉に甘えて、必要最低限の荷物だけを詰めた。

今回の逢瀬はちょうど結婚半年記念日だったので、愛する妻にちょっとした物をプレゼントに持っていった。

彼女はとても美しくなっていた。

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