癌成長の衝撃的な事実【1】 癌のエサは既に解明されている
こちらは2020年10月7日のNEMLOGの記事です。
癌成長の衝撃的な事実【1】
癌のエサは既に解明されている
しーさんです。
今回から健康や環境についての長期連載を始めたいと思います。
最初の話は、アメリカでは常識となりつつある、新しい癌治療のお話です。
ですが、話を説明する前に、前提として、
・この話に出てくる博士は、「栄養学分野のアインシュタイン」と呼ばれているアメリカの栄養学の世界的権威で、国の栄養プログラムにも多数参加している、とても信頼出来る人物である点
・動物実験や、人類史上最大規模の疫学調査で完全に科学的エビデンスのある話なので、疑似科学やあやしい民間療法の話では無い点
を特に強調した上で、今回は動物実験のお話をしたいと思います。
「栄養学分野のアインシュタイン」と呼ばれ、「ダイオキシン」の発見にも貢献した栄養学の世界的権威、T・コリン・キャンベル博士は、アメリカ政府の資金援助の下、発展途上国の栄養失調の問題を解決するプロジェクトを行なっていました。
プロジェクト内容は、「世界中の多くの子供達が栄養失調なのは、動物性たんぱく質の不足の為であるので、子供達の動物性たんぱく質の不足を補う」というものです。
しかし、このプロジェクトを実行中に、博士はとても奇妙な事実に気付きます。
それは、フィリピンで発癌性物質「アフラトキシン」に汚染されたピーナッツを食べた子供達の内、裕福な家庭で動物性たんぱく質を多く食べている子供達程、肝臓ガンになるリスクが高かったという事実です。
この事実に驚いた博士は、ラットに発癌性物質「アフラトキシン」を投与し、動物性たんぱく質「カゼイン」(牛乳、乳製品、主にハンバーガーのパティに使用される乳牛の肉に多く含まれるたんぱく質)の量が、総摂取カロリーの20%(アメリカ人の平均摂取比率)になるよう調整したエサを与えてみました。
その結果が以下のグラフです。
発癌性物質+動物性たんぱく質20%
ラットの癌は急激に成長し、全てのラットは死んでしまいました。
ここで、途中から動物性たんぱく質の量を10%にすると、
発癌性物質+動物性たんぱく質10%
癌の成長は止まりました。
では、動物性たんぱく質5%では?
発癌性物質+動物性たんぱく質5%
なんと、癌は減少し始めたのです。
次に、動物性たんぱく質の量を20%と5%交互に与えると…
発癌性物質+動物性たんぱく質20%→5%→20%→5%
こんな結果に!
つまり、動物性たんぱく質は完全に癌成長のONとOFFの関係になっていたのです。
それでは次に、ラットに発癌性物質を投与した後、植物性たんぱく質20%(グルテンや大豆たんぱく)のエサを与えたらどうなるでしょう?
発癌性物質+植物性たんぱく質20%
癌は全く成長しませんでした。
では、植物性たんぱく質は20%のままで、発癌性物質を大量に投与した場合どうなるのか?
大量の発癌性物質+植物性たんぱく質20%
なんと、同じく癌は全く成長しなかったのです。
これはどういう事かと言うと、大量の発癌性物質のせいでラットには新しい癌はどんどん出来ているのだと思いますが、出来ても癌のエサである新しい動物性たんぱく質が体に入って来ないので成長出来ず、出来た後にどんどん消滅していっているのだと思います。
この結果を踏まえ、博士は次にこの結果が人間にも当てはまるのか調査を開始します。
人間に発癌性物質を投与して実験をする訳にはいきませんので、疫学調査をする事になりました。(疫学とは、個人ではなく集団を対象として病気の発生原因や流行状態、予防等を研究する学問の事です。)
これが、中国人の8億8000万人、実に人口の96%という人類史上最大規模の疫学調査「チャイナ・プロジェクト」です。
その結果、人間でも癌は動物性たんぱく質の過剰摂取で成長する事が証明されました。
【結論】
癌は動物性たんぱく質で成長する
なお、ここで言う動物性たんぱく質とは、肉、牛乳、乳製品、卵、魚介類の事です。
余談ですが、世の中には癌になりたくなくて、発癌性物質を避ける事に物凄く気を使っている人がいらっしゃいますが、動物性たんぱく質を大量に取っている時点で、全く何の意味も無い事をしている事になります。
というか、逆に言えば大量の動物性たんぱく質さえ取らなければ、多少発癌性物質を取ろうが、癌にはならないという事です。
健康を維持したいなら、動物性たんぱく質の量を総摂取カロリーの10%以下に、既に癌なら出来る限り0にし、可能なら博士が推奨するPBWF食(プラントベースでホールフードの食事)を栄養バランス良く採ると、癌は治る可能性があるという事です。(これで末期癌が完治したケースも山程あります。)
なお、植物だけで栄養は大丈夫なのか気になる方もいらっしゃると思いますが、世界で一番健康で長寿な地域の人の動物性食品の摂取量は1%です。(こちらの件は今後詳しく書く予定です。)
それと私の食事についてですが、私は現在完全菜食はしていません。
食事は博士の推奨するPBWF食を中心に、総摂取カロリーの5%は植物以外の物も食べています。(この辺の話もその内記事に出来ればと思っています。)
※note補足 2024年現在では、しーさんはほぼ100%プラントベースの食事をしています。
で、ここからが重要なのですが、この話、
必ず「一次情報」を確認してください。
一次情報を確認せずに、私の話を頭から否定してバカにしたり無視したりするのは頭の悪い人間のやる事ですが、同じく一次情報を確認せずに、妄信するのも頭の悪い人間のやる事だからです。
具体的には、ドキュメンタリー映画と2冊の書籍、PBWF食については以下のPDFを読めば理解出来ますので、必ず御確認をお願いいたします。(2020年10月17日に2冊の本を追加し、以下を修正いたしました。)
※note補足 2023年8月7日に、Marieさん執筆の「PLANT POWER」を追加いたしました。
・お薦め映画
フォークス・オーバー・ナイブズ~いのちを救う食卓革命 [DVD]
食事をT・コリン・キャンベル博士の推奨するPBWF(プラントベースでホールフードの食事)にすると、数値がどれだけ改善するのかのドキュメンタリー映画で、概要を知る事が出来ます。
「アバター」の監督ジェームズ・キャメロンは、このドキュメンタリー映画を観た後、そのままキッチンへ行き、全ての動物性食品を捨てたそうです。
さすがに、あのおぞましい血管の画像を見たら、動物性食品を全て捨てたくなる気持ちも理解出来ます。(もっとも、私だったら既に買った分の動物性食品位なら捨てずに食べると思いますが、こういう所、海外の方は徹底していますね!)
・お薦め書籍 優先順位1
食事のせいで、死なないために[病気別編] もっとも危ない15の死因からあなたを守る、最強の栄養学
最新栄養学に基づく病気別の対策が書かれている本で、一番最初に読まれる事をお薦めいたします。
この本の凄い所は、著者の主観が1つも無く、全て実験データの結果のみで構成されている点です。
著者は世界中で毎年発表されている2万件以上の栄養に関する実験データをグループを作って手分けして全て読み、信頼出来る有益な情報だけを選んで載せているので、これ以上信頼出来る最新栄養学の本は今の地球上には存在しないのではないかと思います。
なお、この本に掲載されている、食事によって病状の進行が止まったり、改善したりする病気は、心臓病、肺疾患、脳疾患、消化器癌、感染症、糖尿病、高血圧、肝臓疾患、血液癌、腎臓病、乳癌、自殺性鬱病、前立腺癌、パーキンソン病です。
・お薦め書籍 優先順位2
食事のせいで、死なないために[食材別編] スーパーフードと最新科学であなたを守る、最強の栄養学
Kindle版(合本版)は上記で御紹介しています。
最新栄養学に基づく食材別の知識が得られる本で、いろいろなPBWF食の調理方法も載っています。
・お薦め書籍 優先順位3
※Kindle版は出ていないようです。
コーネル大学プラントベース栄養学修了で、現在ロサンゼルスにてパーソナルトレーナーをされているMarieさん執筆の「PLANT POWER」です。
PBWFについて総合的に学ぶ事が出来、これ1冊読むだけでも十分な知識が得られる内容となっています。
・お薦め書籍 優先順位4
※Kindle版は出ていないようです。
こちらは「チャイナ・プロジェクト」について書かれた書籍です。
「フォークス・オーバー・ナイブズ」は概要しか分からないので、動物実験や疫学調査についての詳細は必ずこちらの書籍をお読みください。
これを読むと、過剰な動物性食品の摂取は癌、心臓病、糖尿病、肥満、自己免疫疾患、骨や腎臓の病気、視力低下、脳障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、認知機能障害、アルツハイマー等)、鬱病の原因になっている事が分かります。
※なお、この本は以前「上巻」、「中巻」、「下巻」の3冊発売されたものを1冊にまとめたものですので、安いからといって以前の本を買うと、かえって高くつきますので御注意ください。
・お薦め書籍 優先順位5
WHOLE がんとあらゆる生活習慣病を予防する最先端栄養学 単行本
2020年2月4日に発売された「チャイナ・スタディー」の続編です。
※こちらは「続編」ですので、必ず「チャイナ・スタディー」の方からお読みください。
「リダクショニズム」(要素還元主義)の罠と、なぜこの情報がなかなか広まらないのかについて、詳しく書かれています。
・無料で読める書籍
PBWFについて詳しく知りたい方は、こちらのPDFも御覧ください。(本1冊分が丸々無料で読めます。)
私の目的は無知が理由で亡くなる方を1人でも減らす事ですので、この問題に共感頂ける方は、是非出来る限り多くの方にこの記事の拡散をお願いいたします。
それと、この情報について絶対にやってはいけない事は、この情報を知っているのかを確認せずに、医師にこの食事療法について相談する事です。
殆どの日本の医師はアメリカの最新栄養学なんて全く知りませんので、大昔の間違った栄養学に基づいて、肉を食べるよう勧めて来るからです。(残念ながら、これは実際にあった話です。)
ですので相談する場合は、必ず「チャイナ・スタディー」を知っているか、知っているなら全ページきちんと読んでいるかの確認をしてから相談するようにしてください。
最後に、ドキュメンタリー映画を観た方や書籍、PDFを読まれた方は、是非この記事に一言コメントをよろしくお願いいたします。
次回第2回はコチラ
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