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絵を描くなら、デッサンを学べ【読書記録* 線一本からはじめる 伝わる絵の描き方】

わたしは絵を描くことが好きだ。
だけれど最近、描きたい絵が描けなくなってきた。
いや、描かなくなってきたのが正しいのかもしれない。

この間、美術館に行ったとき、鉛筆で描かれた濃淡や立体感を見て、「私も描けるようになりたい」と思った。

そこで、美術の専門家かつ先生の友人に、良い教材や本のおすすめを尋ねたところ、『線一本からはじめる伝わる絵の描き方』の書籍を紹介してもらった。これが本書籍との出会いだ。

3項目要約

  • モノを面や図形の集合体として捉える【モノを分解して見る】

  • イメージは手の込んだものより、簡単に描いた方が人に伝わりやすい【骨格やベーシックシェイプの意識】

  • デッサンを学ぶ=モチーフの理解【絵画の鑑賞・観察方法の広がり】


読書感想

【ビフォー】上手に絵を描きたい。デッサンを学ぶことで、奥行きのある風景も描けるようになりたい。

【気づき1】モノを図面で考えることをしてこなかったなと改めて感じた。だがそれと同時に、よくその知識がないまま描いていたなとも思う。身近なものを詳細に見る力は大切だ。
デッサンの上手な人には、点透視図法のような絵画を見たときに消失点などが見える(イメージできる)のであろうか。ちょっと気になる。自分もそのように絵画を観察できるくらい、デッサンの基本を身につけていきたい。
【気づき2】今の自分の画力は、中学生のときの美術の先生が大きく影響していると気づいた。ちょび髭のおじいちゃん先生だった。記憶に残っているのは、自画像を描いているとき、「ここが一番暗いだろ?」と言って、100%の筆圧で首の下あたりを真っ黒に塗られたことだ。そんなに真っ黒にするの!?とショックを受けた。しかし、自画像や大木を描くときの影の付け方は、鉛筆の面によるグレースケールの違いを教えてくれていたのだとわかった。

【TODO】

  1. 本に紹介された方法で、身近なものをデッサンする

  2. 点透視図法を使って絵を描く

  3. 好きな絵画を観察する


まとめ

なぜ、デッサンを学ぶべきか?
その答えは本書にもあるように、『絵は世界共通言語』だからである。
簡単にでもいいから、頭にあるものをサラサラッと形にできたら、人に伝えられる。英語ができなくたって、耳が聞こえなくたって、コミュニケーションのツールになる。
とはいいつつ、私はただ、自分の納得のいく絵が描きたいだけだ。本を読んで、実践して、なんか絵が上手くなったかもって思えたら、それだけでこの本に出会えた価値があるものである。

しかしながら、今後はAIでも絵が描ける。イメージをかたちにするには、AIに描かせる上手なプログラム言語を使える人になることも必要なのかもしれない、とも考えていたりする。


書籍情報

OCHABI Institute, 線一本からはじめる伝わる絵の描き方 ロジカルデッサンの技法, インプレス, 2018


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