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電子書籍ユーザー、デメリットに気づく。読書の時間をより有意義にするために【考察】

かれこれ数年、電子書籍(kindle)で本を読んでいるのではあるが、ついに気づいてしまった。

もちろん、持ち運び、頭の入り方、読んだ本の整理のしやすさなど、電子書籍のメリット・デメリットはみなさんも思い浮かぶものはあると思う。

今まではなんだかんだいって電子書籍!と考えていた私であるが、今読んでいる本がどうも読み進められないのだ。

それはなぜか?について考えてみた。


電子書籍には向かないジャンルがある

今回私が気づいた電子書籍のデメリットを2点述べる。

1)全体像がつかみにくい
 知識を得るために読んだり、最初に概要を掴んだりしたい場合には電子書籍は向かないと考える。いつ終わるのか見通しが持てないことで、 本を読み進めにくい。(kindleにはどこまで読んだのか%表記する設定があるが、それでもなかなか見通しをもつことには繋がらない。)
 「ここまで読んだらおしまい」「今回の本では5章立てか、じゃあ1章ずつ読むか」などと読書スケジュールが立てにくく、頭への入り方と読み進めるモチベーションが違ってくる。

2)即時に気づきを残せない
 紙の本であれば、わからないことや重要だと思った瞬間に書き込みができる。電子書籍でもできるのではあるが、その即時性を考えると電子書籍はスムーズさに欠けると考えている。(ここでは、kindle paperwhiteユーザーの私の意見であり、iPad等のタブレットを利用して読んでいる方はそうではないのかもしれない。)

以上より、電子書籍にはさまざまなメリットはあるものの、読む目的によっては向かないことがある。 
本のジャンルで言えば、自己啓発書辞典他言語で書かれたものは、電子書籍は向かないと考える。(筆者は現在、子育てに関する海外の本を読んでいるが、終わりが見えないので心が折れ始めている。)


電子書籍が向いている本のジャンル

デメリットとして述べた(1)全体像のつかみにくさ、(2)書き込みの即時性の問題があるとするならば、反対に向いているジャンルもある。

それは、小説漫画である。

ストーリーでは、先が見えないほうが面白い。
紙の漫画で最終巻を読んでいるときに、ふと残りのページを確認して「あーあと1話くらいで終わっちゃう」と悲しくなったことはないだろうか。残りのページ数がどのくらいか気にした時点で、ストーリーに入り込めておらず、現実世界に戻ってきている。それではもったいないようにも思える。

また、小説や漫画に書き込みをすることはほとんどないかと思われる。

すなわち、電子書籍のデメリットと考えられる「見通しがもてないこと」はストーリーにワクワク感をもたせるために、「書き込みしにくい」ことは書籍をきれいに読むために効果的である。

まとめ

電子書籍にはデメリットがあるが、メリットとも表裏一体である。
そして、書籍の形態には向き不向きがある。

■向いているジャンル
電子書籍:ストーリーに入り込むもの(小説や漫画)
紙の本:知識を得るもの(自己啓発書、参考書、他言語の本)

どのようなジャンルの本を、どのような目的で読むかによって、使い分けていくことが、読書の時間を有意義なものにするために重要であると考えている。


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