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第一章 誰も気がつかなかったこと_008

人間の創意工夫とは食べることから

 自給自足の脳を使って分業制を作りだし、
貨幣経済の中に組み込むことによって、お金で好きなものを買える仕組みを作った動物は、人間だけです。


この根底にあるのは、人間が「人の役に立つことが好きな動物」に
進化したことにあると考えています。

私たちは、(自分のために行動するより)人の役に立つことを
真剣に取り組むことが好きな動物です。
いつからこのように、他者や集団を思いやるようになったのか?
はわかりませんが、少なくとも集団内に家族の単位を持ち込み、
しかも他者の子どもの面倒を見ることさえも厭(いと)わない
動物になっています。

他の動物は、集団内に家族を持ち込んだとしても、
決して他人の子どもの面倒を、ましてや集団でみることをしません。

一旦、この章のまとめをしておきたいと思います。

人は健康であるならば、人の役に立つことを喜びと感じ、そ
のことを通して切磋琢磨することを楽しむ動物です。
これに対し、人の世話になることなどは決して求めてはいないのです。
 
人の役に立つことは自分の健康を促進することにつながり、人間は健康であるならば、いつまでも創意工夫(トライアンドエラー)をし続けることを、こよなく愛する動物です。

健康とは一見すると、自分のためにあると思いがちですが、
人の役に立つことによって成り立っていることを、
ほとんどの人は気づいてはいないようです。

『第一章 終わり』

*第二章では、この話を裏打ちする人類史や人間の進化の歴史と体の関係についての話を紹介する予定です。

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