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赤と青のオランガタンの世界

昭和の子供だった私は毎日NHKの "みんなのうた" を楽しみにしていました。
多分見ていたのは、せいぜい中学校に上がるくらいまでだと思いますので、物心ついたころから7−8年くらいは見ていたのかな。実際NHKのページで見てみると80年代中期以降は全く知らない歌ばかりですが、70年代から80年初頭は忘れていた曲もタイトルと絵で思い出すものがたくさんあります。
今でもフルで歌える曲もたくさんあります。幼少期に毎日毎日聴いて刷り込みされたのですね。

その中で大人になって口ずさみながら あ!そうか! と思った曲がいくつかありました。小さい頃は何にも考えずに歌っていたけど、言葉の意味だったり、歌詞の内容だったりから みんなのうた は本当に“みんな”の歌だったのだなぁと思います。

竹内まりやさん、研ナオコさん、財津和夫さん、堀内孝雄さん、南こうせつさん、加藤登紀子さん、加山雄三さん、小室等さん・・・歌っている歌手のかたも、錚々たるメンバーですね!

大人になって歴史やら社会情勢やらがぼんやり見えてきた頃に、子供の頃に好きだった歌がいろんな視点から見えて、面白くなりました。

その中でも私の大のお気に入りは オランガタン(1980年放送)でした。

それゆえに、小さい時から大好きで良く歌っていた オランガタンが
オランウータン の英語読みだと知った時は ええぇぇぇ? と声がでました。
それまでオランガタンという架空の動物の話だと思っていたからです笑。

Orangutan 現在はオラン・ウータンと現地語読みすることもありますが、基本はオランガタン が英語の発音です。

このオランガタンという歌は、川を挟んで向こうとこっちにある赤いものが美しいとされる全てが赤の世界と青いものが美しいとされる青の世界が、洪水で交わって紫になった、という歌詞です。

こどものころは、アニメが可愛くて歌がポップで好きでしたが、きちんと聞くと深い意味がありますね。

♪河の向こう少し気にして、河の向こうとても気にして
ここでは青い色の幸せが ここでは赤い色の幸せ
何より美しいと言われてる 誰もが他の色を認めない

オランガタンの歌から40年経った今、私たちはまだ赤と青がはっきりと分かれて暮らしています。いつになったら不思議で幸せの色の紫になるのでしょうかね。

シマフィー

Spotifyのアカウントをお持ちのかたはこちらでカバーが聴けます。


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