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そして誰もいなくなった、居酒屋

 随分と久しぶりの投稿になります。投稿をさぼっていた間も、私たちの「鮪のシマハラ」は動き続けています。みっともないくらいに足搔き続けています。

 2022年末で社員がいなくなりました。正確には残ってくれた一人の社員と産休にはいる社員以外は誰もいなくなったのです。もちろん去っていた社員だけではなく、やめて頂いた社員もいます。ただ結果として多くの仲間を失いました。

 これに関しては、特に思うとことはありません。身から出た錆です。自己責任です。社長の私がその程度の人物であるというだけです。ただ、どんな状況になろうとも「鮪のシマハラ」を諦めるわけにはいきません。たった一人になっても私は絶対辞めない、その覚悟で創業しています。まだ一人ではないのです。残ってくれている仲間が、応援してくださる取引先やお客様いるのです。ぜんぜんです。こっからなのです。

 当面の問題は、私を含めた社員二人で2店舗(神保町本店・水道橋店)をどう運営していくかです。やるしかありません。私が水道橋店の店長として、店舗運営を取り仕切ることにしました。仕込み、営業、発注、締め作業等すべてをわたしがやります。飲食業界に身を置いて20年弱ですが、私自身はキッチン業務は未経験です。米一つ自身では炊いたこともありません。システムは導入しましたが、発注業務もやったことがありません。もちろんレジ締めも初体験です。

 正直に言うと不安しかありません。本当に私に店舗運営ができるのか。そして自身の至らなさを痛感しました。創業から今日まで、想いだとかマグロ愛など耳障りの良い御託を並べてきましたが、結局は人頼みでした。中途半端でした。覚悟が足りませんでした。お金をだして店舗を構え大好きなマグロを仕入れれば、誰かがお店を繁盛させてくれる。そう考えていました。そんなことあるはずがないのです。そんな社長についてくる社員などいるはずもないのです。

 よし、俺がやる。自分が全部やる。鳴かず飛ばずの水道橋店を目標である月商500万円を達成できる店舗に変えてみせる。本当に、本当に、いまさらですが覚悟を決めました。経験が無いは言い訳にはならない。「玄人とは経験をつんだ素人のことである。」大好きな言葉です。行列のできる繁盛店にしろというわけではありません。たった500万円売ればよいだけなのです。本気でやれば、誰だってできる。2023年正月、私は仕入れたアイルランド産本マグロをながめながら燃えていました。
 
 こんなところで終われない、この程度の想いではない。自分でやってダメなら諦められる。2023年「鮪のシマハラ」、伸びしろしかない再始動です。


 

 


 


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