アトピーやトラブル肌に石鹸はダメ

固形石鹸は肌に良くない。

英国NHSは毎日石鹸、シャンプーを使うことは湿疹や乾性肌など皮膚トラブルを悪化させるため推奨していません。

固形石鹸対合成洗剤では合成洗剤がbetter

こちらの論文では石鹸と合成洗剤を比較し、合成洗剤は本来の皮膚の構造、機能、完全性を効果的に維持できるが、石鹸は皮膚バリア機能を破壊し必要以上に脂質を溶解し、pHの変化を引き起こすことで皮膚に悪影響を与える可能性を述べています。

にもかかわらず、石鹸が依然として好まれるのは、おそらく「天然」であることが体によい、というバイアスがあるからかもしれません。
合成されたもの、人工的なものは悪だという考えは一部の人に浸透しています。

現在、特に敏感肌、トラブル肌へのゴールドスタンダードスキンケアとして承認されているのは石鹸ではないようです。
健康な皮膚であれば石鹸のバリア機能破壊に耐え修復する力もあるのでしょうが、それでも加齢により脆弱になる皮膚に積極的に使うものではないかもしれない、と今現在の研究結果は述べています。

ではNHSは皮膚洗浄に何をどのように使えばよいと言っているのか？
推奨されているのは保湿剤洗浄法でした。
初めて聞く人も多いのではないでしょうか？

皮膚の弱い人には保湿剤洗浄法

皮膚科の先生方もご存じない方がおられますが，こちらは英国NHSのサイトに掲載されています．

保湿剤で体を洗う，という方法です．

皮膚の弱い方は日ごろ保湿剤を使われていますよね．保湿剤はなんでも洗浄剤の代わりになるそうです．

やり方は保湿剤にぬるま湯を加えて溶かし，手に取り洗浄していくだけです．最後にシャワーで流して終了．
保湿剤洗浄法は油で油を洗う，オイルクレンジングのようなものです．
石鹸も油でできていますね．
ちなみにワセリンは最強の保湿剤ですが，お湯に溶けないです．

NHS推奨簡単で有益なスキンケア，ご活用ください．