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フリーランス鎖骨breaking story(3)指先——最適な入力デバイスとは

ときは入院前、折れた左鎖骨をベルトで固定して左腕を三角巾で固定していたころ。

ケガをしようとしまいと、締め切りという恐ろしいものが存在します。入院の可能性が出てきたころには、この締め切りを前倒しするか先送りするか調整しないといけません。

で、問題は、入院前にある締め切りの原稿をどうするかです。

並列過程のパラノイア

左腕は胸を張るように横に伸ばしているので、まともにキーボードを打つのがかなり難しい。普段はBluetoothキーボードを使っているから、膝の上に高さのあるものを置いてその上にキーボードを置けばなんとかなるけど、スピードがかなり落ちます。

そこでいっそのこと、iPhoneのフリック入力はどうか?と思いついたわけです。

iPhoneは片手操作が前提のデバイス。左腕が使えない今だからこそ、むしろ最適な入力デバイスなのではないか。

自己相似のアンドロギュノス

で、実際にやってみたところ、これがなかなかイケるわけです。もちろん、全盛期のキーボード入力よりはスピードが落ちるけど、片手操作ならiPhoneのフリック入力のほうが上です。

よく考えたら当たり前でした。キーボードは両手で子音と母音を指定します。一方、iPhoneのフリック入力は指先だけで1文字ずつ入力します。片腕が使えないなら、キーボード入力のスピードは半減します。それなら、iPhoneのフリック入力のほうが早いのは必然です。

実際、iPhoneのフリック入力で書いた原稿は、3日間で合計約1万1000字。さらにメールやnoteも入れれば、かなりの文字数をiPhoneのフリック入力でしたはずです。でも、極端にミスが多いと納品先やメールの相手から指摘されなかったので、十分な品質が保たれていると言っていいでしょう。

蝶翼のダイバージェンス

何が言いたいかというと、「今までこうやっていたからいかなるときもこうやろう」という思い込みは禁物ということです。状況が変われば最適なものが変わるのは当然で、大切なのは「今の状況で最適なものは何か」を見極めることです。

ただiPhoneのフリック入力は筋肉への負担がかなり大きいから、いつも以上に休憩をとってストレッチする必要があるので、その辺は気をつけましょうね。

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