笹川 健一 (Kenichi Sasagawa)

屋久島ガイド 巡り葉(旧:島結)代表。YLCA発起人。2011年4月東京から屋久島へ移…

笹川 健一 (Kenichi Sasagawa)

屋久島ガイド 巡り葉(旧:島結)代表。YLCA発起人。2011年4月東京から屋久島へ移住。29歳で広告プランナーから、ネイチャーガイドへ転身。屋久島公認ガイド(登山/カヤック)/キャンプディレクター/フォトグラファー/森林浴ファシリテーター。好きな言葉は、”踊らされるな自ら踊れ”

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  • イマジン屋久島ビジョンマガジン

    • 28本

    屋久島の「次の30年」を共に考え 共に働いていく対話型共創コミュニティが「イマジン屋久島」です。 そのメンバー達の活動と苦悩を曝け出すマガジンを用意してみました。 屋久島版SDGsがどのような形になっていくのか、見守って下さい。

最近の記事

屋久島で人類史を追体験する4日間~狩猟採集時代からAI時代へ~

今回で5回目の開催となった「野外活動指導者セミナーin屋久島~自然と人の営みがつながるあり方を探求する4日間~(令和5年度)」。屋久島環境文化村財団研修センターさんとの共催で2024年1月23日(火)から26日(金)の3泊4日にて開催し、無事に終了した。 これから記すのは、その覚書レポートである。 自分自身のために、仲間と共にあるために。 【序章】開催前夜まで~内発的動機の発露へ~2019年に初めて開催した「野外活動指導者セミナーin屋久島(3泊4日)」を皮切りに、様々

    • この春、人生最高の新緑に出逢う。

      屋久島公認ガイドのささっちょです。 今日は、五感で、春の屋久島と戯れちゃうお話です。 突然ですが、みなさん、心に残る「新緑」の風景ってありますか? 春っていうと桜の風景を思い出す方が多いんじゃないでしょうか? 「桜」の風景なら、心に残る風景があるな~という方も、「新緑」って言われると、なかなかパッと思い出せないのかなとも思います。 桜は、上品かつ華やかで、ヒラリヒラリって舞うのもまた風情があります。一方、新緑は…、屋久島に限っていうととにかく色鮮やか。紅葉する樹木が少

      • ありのままの自分を取り戻す場=Zero Place(ゼロプレイス)へ

        屋久島でネイチャーガイドをしているささっちょです。 コロナ禍となって3年。コロナ禍が少しずつあたりまえの状況へと変わっていく中で、自分が営むガイド業の向かう方向であったり、大切にしていることをもう一度見つめてみようと思い立ち、ホームページのメッセージを久々に書き換えることにしました。 創業当時から、ミッションにあたる文言は、掲げていました。この文章にあることは、今までもそしてこれからも大切にしていきたいと思っています。 昨年、10周年を迎えたのを機に、”人と地域・社会を

        • なぜ屋久島に移住したのか?ー身体知性と確かな感覚の先にある未来

          僕がなぜ屋久島に移住したのか? この旅の原点とも言える出来事は、12年以上前に遡る。 * * 東京で30歳を前に、このままの仕事であり、生活を続けていていいのか?そんな悩みとも、迷いともいえない重たい何かを抱えていました。 その重みは、日に日に、僕の身体にのしかかるように重くなっていきました。同時に、何故かはわからないけど、このままではいけない気がする…そんな気持ちがじわじわと湧いてきていました。 僕はその頃、東京の奥多摩でリバーカヤックを始めていました。 水の中で

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        記事

          大島紬とサンゴと島(シマ)の文化とーSELF合宿2023@奄美

          みなさん、うがみんしょーらん! 2023年は、お正月明けから、奄美大島へ行ってきました。 縁あって、ご招待頂いたので、2023年1月7日~9日の3日間で「SELF合宿」という場に初めて参加してきました。 SELFについてはこちらから↓↓↓ 「SELF合宿」のはじまりこの場で大切にしたい5つのこと 総勢60名を超える人が奄美に集まった。その中で面識のある方は10人ほど。ほとんどの方とは”初めまして”でした。 でも、みんなの前で一人一人自己紹介とか、順番に名刺交換すると

          大島紬とサンゴと島(シマ)の文化とーSELF合宿2023@奄美

          ただそこに”ある”と信じる意志ある世界の話

          小学校2年生の頃だった。 母が病気で入院をして、2か月ほど(実は正確な期間を覚えていない)離れ離れに暮らすことになった。 その間、父方の祖母が身の回りの世話をしてくれた。祖母は、僕が生まれた時から一緒に暮らしていたが、それまで家事はほとんどしない人で、自分の食事をたまに作ったり、自分の洗濯をやるくらいだった。 日頃、家事をしていない祖母が急に家の全ての家事をするのは想像以上に大変だったようだ。ピアノのレッスンは親の付き添いが必要で、それにも付き添ってくれていた。初めのう

          ただそこに”ある”と信じる意志ある世界の話

          2023年に向けて、2022年を振り返る

          年越しも”やくしまじかん” 新年あけましておめでとうございます。 2022年と2023年の"あいだ"は、益救神太鼓の鳴り響く音とともに過ごしました。節目を節目として感じさせず、流れの中で年が移り変わっていく、この時間はまさに”やくしまじかん”だなと感じます。 2022年を振り返る 2022年を振り返ると ”学び”と "コラボ"と "邂逅"と がテーマだったように思います。 そして、屋久島がようやく自分自身の存在を少し受け入れてくれたかなと感じられる瞬間に出会える機会

          2023年に向けて、2022年を振り返る

          島人と旅人と、豊かな日常を、ともに分かち合う場を。

          2022年最後の『結-YUI-の焚火会』が無事終了。 2022年2月からはじめた『結-YUI-の焚火会』。 12月22日に年内最後の会を無事に終えることができました。 (2022年2月22日から始めて、2022年12月22日で年内を終える。「2」が多い!) 振り返ると、2022年は、毎月の開催は全7回の開催でした。 その他にもイレギュラー会として・・・ ・『屋久島生きると戯れる はじまりの旅』での焚火会(2022年4月からスタートした、森林浴ファシリテーター・あかりんと

          島人と旅人と、豊かな日常を、ともに分かち合う場を。

          屋久島ならではのリーダーシップとは?

          2022年12月の苦い記憶。Wilderness First Responder(WFR)※野外災害救急法の講習(2022年12月7日~10日)が終わって、早1週間ちょっとが経つ。 直前にコロナに感染したのもあって、膨大なオンライン学習と事前レポートに追われ、正直、直前でひとつレベルを下げようかな(WFR→WAFA)と頭にちらついたりしていた。 ただ、自分をコンフォートゾーンに置いてしまったら、収穫の少ない講習になるだろうなと、講習会で自分のモチベーションが上がらない様子

          屋久島ならではのリーダーシップとは?

          "屋久島"と"縄文杉"と「はじまりの旅」

          台風14号が迫る夜、屋久島の旅について想うことかつて屋久島すら経験したことのない最強クラスの台風14号の気配がする。 それでも、まだ電気もWi-Fiも使えている。 台風養生を終えて、何をしておきたいか?そう考えると、この話を書いておきたいと頭に浮かんだ。このあとしばらくちゃんとした発信ができなくなるかもしれない…そう思って"今"パソコンに向かっている。 ”今”投稿しておかないと後悔しそうなので…。 屋久島で心躍る時間や空間にどれだけ浸れたか?「縄文杉」であり、「もののけの

          "屋久島"と"縄文杉"と「はじまりの旅」

          「そこに立たないと何もはじまらない」あなたの"そこ"は屋久島かもしれない。

          屋久島からハーベストムーン〈中秋の名月〉に想いを馳せるカメラを持つと、美しい風景を追いかけたい衝動に駆られる。 でも、実際には、そこに風景が現れるのを信じて待っている自分がいる。 昨夜きれいに見えた月が、今夜もきれいとは限らない。 でも、昨夜の月を想像して、今夜のきれいな月を想像してしまう。 そこに立てば、きっときれいな月が見えるはずだ。 でも、そんな算段は自然の中では無力だ。 見えるかもしれないし、見られないかもしれない。 それでも、そこに向かっている自分がいた。

          「そこに立たないと何もはじまらない」あなたの"そこ"は屋久島かもしれない。

          『はじまりの旅』の屋久島でのもう一つの真実。-another truth-

          2022年4月14日から『屋久島で生きると戯れる はじまりの旅 2022春』を開催してから早4か月以上が経とうとしている。 そして、11月3日から3泊4日で早くも2回目の「はじまりの旅」を開催する。なぜ僕は、この旅にまたやりたいと思えたのか?続けたいと思ったのか? それは、ある一人の参加者からの問いがあったからかもしれない。 そして、その問いは、僕に預けられた。 今は、そう思っている。 異なる真実を、互いに受け入れ合い、分かち合う旅 2022年4月17日。 屋久島の

          『はじまりの旅』の屋久島でのもう一つの真実。-another truth-

          今、僕に贈る言葉。

          正直な話、中学・高校と友達と呼べる存在は本当にわずかだった。 まるで檻に閉じ込められたように、孤独な時間もあったと思う。 本当は、もっと人とつながりたかった。 ありのままの自分として。 あの頃の自分では気付けなかったけれど。 飾る必要なんてない、ありのままの自分でありたかった。 それでも人生は続いていく。 大学に入り、初めて海外を旅した。 オーストラリアの大自然は、ありのままの僕を受け入れてくれた。 そこには、圧倒的なまでの自由があった。 何者にでもなれる気がした。

          今、僕に贈る言葉。

          森林浴×対話×屋久島の可能性を問う。~「インナー・サステナビリティの探求」~

          先日、6月12日(日)に『野外活動指導者セミナーin屋久島(キャンプインストラクター養成講習)』3泊4日の研修会が無事終了したことは、前回のnoteに記しました。 このセミナーの振り返りはこちらから そして、今回は、このセミナーの3日目の午後にヤクスギランドの森で行った演習「環境教育プログラム体験」について自分なりに振り返りをしてみたいと思う。 この振り返りを通して、 ・屋久島における森林浴×対話の可能性 ・屋久島ガイドとして活動する僕自身の森の案内人としての可能性 を

          森林浴×対話×屋久島の可能性を問う。~「インナー・サステナビリティの探求」~

          「アシタカ倍増計画」 次なるステップへ

          2019年から4年連続4回目の「野外活動指導者セミナーin屋久島(キャンプインストラクター養成講習)」が2022年6月12日に無事に終了した。今回もタッグを組んだのは、”屋久島を環境教育の島へ”を実現すべく活動している、屋久島出身のやっくん。 今回のセミナーのキーワードを挙げるとすると… ”つながり”、”自然(じねん)”、”センス・オブ・ワンダー”、”五感”、"対話"、”違いこそギフト"、分かち合い、”生き様(あり方)”、"焚人"、”ジェネレーター”etc. 「アシタカ倍

          「アシタカ倍増計画」 次なるステップへ

          『旅のジェネレーター』という新たな自分との遭「遇」。

          本の話。 『ジェネレーター 学びと活動の生成』市川力+井庭崇著 久々に、”言葉にしてくれて、ありがとうございます!!”って本に出会ってしまった…。 その言葉とは、「ジェネレーター」。発電機のことではない。 創造的コラボレーションの担い手としての「ジェネレーター」だ。 この著書では、ジェネレーターというタイトルの補足として、”学びと活動の生成”とある。市川力さんは、東京コミュニティスクール(TCS)の初代校長として、井庭崇さんは、慶應義塾大学SFC総合政策学部教授として、

          『旅のジェネレーター』という新たな自分との遭「遇」。