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植物×ジェンドリン哲学。

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植物とジェンドリン哲学の交差。人間性と植物性に関するエッセイ集です。
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十二支=植物の生長段階との交差: 新ワーク「ボタクロ・シーズンズ」の考案

十二支=植物の生長段階との交差: 新ワーク「ボタクロ・シーズンズ」の考案


植物のメタファーとフォーカシング
今の状況を生きている自分自身を植物のメタファーで表現し、自身のフェルトセンスと交差させるフォーカシング・ワーク「ボタニカル・クロッシング」(ボタクロ)を考案しました。すでに今年度の日本フォーカシング協会の年次大会(於: 福岡)や、自前のfocusing living laboで主催している定例オンライン・ワークショップ(10月、11月)でも実施し、たくさんのフィ

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アイデアの根は見えないところで動いている: 植物身体論

アイデアの根は見えないところで動いている: 植物身体論

考えがぐるぐると渦巻いて、まとまらない。うまい書き出しが出てきてくれない。いっこうに論文と向き合えない。書いては消すを繰り返す。
今がまさにそういった時期だ。

息をするために、ベランダに出る。最近は、部屋にもベランダにも、植物を置いている。
小さな鉢に入れたローズマリーの元気がない。お前もかぁ、と撫でてみる。香りも元気がない。
そういえば、と思い、木質化している幹の根っこを持って、土ごとズボッと

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ボタニカル・クロッシング:  「植物のメタファー」を用いたフォーカシングの提案

ボタニカル・クロッシング: 「植物のメタファー」を用いたフォーカシングの提案

はじめに:身体知と「植物知性」
身体知は、植物に似ている。

周囲の環境を、その身を通じて直接的に応答している。根を伸ばし、葉を広げ、その状況に呼応して生きている。
そんな植物の生長や動き、微細な変化に気づく兆しは、毎日じっくり観察していてもなかなか気づけないことも多い。
植物たちは、動物と違う「時間」を生きている。ゆっくりと時をかけて、その状況下での最適な関係性を、「その場でどのように生きたらい

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