シン・洒落怖

~洒落怖に魅了され、洒落怖に飢えるあなたへ~ 洒落怖をリスペクトした恐い話や、オカルト…

シン・洒落怖

~洒落怖に魅了され、洒落怖に飢えるあなたへ~ 洒落怖をリスペクトした恐い話や、オカルト考察をnoteに投稿しています

最近の記事

【恐い話】呪物

知り合いから聞いた話なんですがね 昔々、というほどでもない昔に巷で変な新興宗教が流行ってると教えてもらったんです いわゆる淫祠邪教 まあ、そんなもの大概変じゃないか、と思われる方も多いと思いますが そりゃあもう、輪をかけて変だったそうで あ、私の滑舌が悪く聞き取りづらかったらすみません なんせ歯が何本かないもので、へへ なんでもそちらの信者の方たちは、「穢れ」を集めていたらしいんです 穢れ、とは一体何ぞやという話になってくると思いますが 何かの本で読んだのか、

    • 【恐い話】夢に出るため

      故人が夢に出てきてくれた、という体験は皆さんにも経験があると思います。 そのように人の夢に出るためには、故人側は相応のお金ですとか、生前の徳に基づく非常に厳しい審査があるというスピリチュアルなお話を耳にしたことがあるでしょうか。 それは、故人が夢に出てくれるというのはとても大変なことなので、きちんと感謝をしましょう、或いはそんな故人に哀悼の意を手向ける良い機会ですよ、という説法のようなものなのかなと思っていました。 高校生のとき。 僕にはHくんという幼馴染がいました。

      • 【怖い話】八角堂

        地元に八角堂って呼ばれてる建物があったんですけど。 上から見るときちんと八角形の形をしていて、それで八角堂って呼ばれてたんだと思うんですけど、本当の名前は誰も知りませんでした。 Googleマップにも名称は載ってないし、なんなら用途も一切不明の、まるでトマソンのような建築物でした。 八角堂自体は簡素な作りで、何もない敷地にポツンと佇んでいるんです。 入口は正面に一つと、反対側に一つ。飾りや意匠が凝らされている訳でもなく、寺や仏堂だと言われればそう見えるけど、言われなか

        • 【怖い話】テレワークかと思った?

          正確に言うと、おばけの怖い話じゃないのでもし見当違いだったらすみません。 大学の友達だったYちゃんが職場で体験した話です。 Yちゃんは大体週に2回程出社で残りはテレワークというリズムで働いているそうです。 一人暮らしの家から車で大体30分くらい通勤しないといけないのでテレワークという制度ができて本当に嬉しいと言っていました。 出社のときは混むのが嫌でいつも皆が出勤する1時間くらい前に駐車場に着くようにして、その時間なら駐車場はガラガラなのでなるべく歩かなくて済む建屋に

        【恐い話】呪物

          【恐い話】水子供養

          カクヨムなどのWeb小説媒体で、ホラー作品を執筆している知人から、自身の経験を基にした短編を寄稿していただいた。 クリエイターが自身の作品を我が子のように可愛がる、というのは、こうして筆を執りはじめてから痛いほど分かるようになった。 手間暇かけて心血を注ぎ生み出した作品というのは、腹を痛めて産んだ子の如く、何物にも代え難い程に愛しいし、いいねやコメントで評価を受ければ、自分が褒められたというよりも我が子に共感を持ってくれた優しい人がいることに喜びを感じているような気さえす

          【恐い話】水子供養

          【恐い話】川の畔で

          俺、床屋とか美容院とかまじで嫌いなのよね。 なんでかって言うと、唯一体験したことがある変な話に関わってくるんだけど、聞いてくれ。 たぶん小学生の高学年くらいだったと思う。 年末にばあちゃん家に遊びに行ってて、置いてある漫画も読み尽くして、1日1時間ルールのゲームもやっちゃって、あーやることないなーとうだうだしてた。 ばあちゃん家は田舎で、水が綺麗で有名な川の流れる城下町だったから、至る所に水路とか井戸とかあって、よし、そこに葉っぱでも流して追いかけるか、って思い立った。

          【恐い話】川の畔で

          【恐い話】保食神

          私達は、とある部屋に閉じ込められていました。 老若男女合わせて、30人くらいでしょうか。 天井も床も壁も、全て真っ白な部屋でした。 皆、拘束されている訳ではなかったけど、何故か誰も動こうとせず、体育座りで大人しくしていました。 大人しくしているとは言っても、生きてはいますからお腹は空きます。 すると不思議なことに、丁度お腹を空かせてきた辺りで突然眼の前にマルゲリータ•ピザが現れるのです。 瞬きの間に、魔法のように。 それが部屋の仕組みなのかルールなのかはわかりませ

          【恐い話】保食神

          【ホラー考察】くねくねから考える洒落怖スレの伝承媒体としての在り方とシン•洒落怖のスタンス

          緒言タイトルが長くなってしまい、恐縮ではあるが 今回は洒落怖の代表作とも言える「くねくね」について触れていき、当時の洒落怖が如何にして今日までネットミームとして生き残り、奇々怪々とした雰囲気を醸成させていったのか、またそれらを敬愛し追求していく我々のスタンスをここに記したい。 くねくねとは初めに、根幹となるテーマ「くねくね」とは、創作であることを述べておく。 以下に根拠を示す。 「くねくね」が創作である根拠 まずは「くねくね」のオリジナルとも言える洒落怖スレのレスを

          【ホラー考察】くねくねから考える洒落怖スレの伝承媒体としての在り方とシン•洒落怖のスタンス

          【怖い話】カレンダー

          去年の11月くらいかな。 毎年その時期は、うちの会社に仕入先さんがやってきて、新製品展示会みたいなイベントをやってくれる。 そこに社員が行くと粗品がもらえて、まあ大体その企業さんのロゴが入ったボールペンとか蛍光ペンとか、卓上カレンダーとかだね。 俺的に結構卓上カレンダーって好きで、パソコンだと画面の右下クリックしないと立ち上がらないし、スマホはそもそもポケットから取り出して、アプリ立ち上げてって感じだから、電話とかメールで日程調整するときにぱっと目に入る卓上カレンダーは

          【怖い話】カレンダー

          【恐い話】交差点

          知人のNさんから恐い話を仕入れたので、と連絡があり、喫茶店で一服しながら話を聞かせてもらう事にした。 Nさんの友人は、会社までの最短経路のために、毎日とある交差点を通るそうだ。 その交差点とは、周囲の住人曰く、地縛霊が居着いており事故が多発するとの事だった。 単純に見通しが悪いだけだと思うが、絶えず手向けられている花束が、交差点で起こる事故の絶えないことを知らしめていた。そのことは彼も重々承知していたから、いつも細心の注意を払って進入することにしていた。 ほんの先日にも

          【恐い話】交差点

          【怖い話】知恵袋

          【怖い話】知恵袋

          【ホラー考察】リンフォン

          リンフォン、という単語を目にしたことがあるだろうか。洒落怖の殿堂入りとして扱われている有名な短編だ。 リンフォンは、ローマ字で綴ると「RINFONE」であり、並び替えると「INFERNO(地獄)」と読める、というオチで物語は終わっている。 このリンフォンとは一体何だったのか、考察を進めていく。 リンフォンのあらすじという話だ。 リンフォンの作られた地域そもそもの前提として、説明書がラテン語と英語とあるので、日本では作られていないものとする。 そしてラテン語についてだが、

          【ホラー考察】リンフォン

          【怖い話】パーティに入ってきたやつ

          この前Apexやってたときにさ、変な奴がパーティに入ってきたんだよな。 あれって三人一組でチーム組んで、最後まで生き残るゲームなんだけど、フレンドと一緒にやらない場合は一人ぼっち同士の、いわゆる野良と組まされる訳。 そんでそん時組んだ野良から、チャットが飛んできてさ。 「ふとひろじゃんw」 ふとひろってのは俺のゲーム内の名前ね。 俺はどのゲームでも大体同じ名前使ってるから、最初は別ゲーのフレンドかな?と思ったのよ。 でも相手の名前に面識全く無かったから(確かApex

          【怖い話】パーティに入ってきたやつ

          【怖い話】空っぽの墓

          自慢ではないが、俺の実家はとても裕福だ。 小さい頃から何一つ不自由なく育ててもらっていたし、父が亡くなったときの遺産で、長年勤めたJTCを辞め、40を目前にしていわゆるFIRE生活を送ることができている。 祖父が山奥に所有していた莫大な土地に家を建て、悠々自適の独身貴族生活を送っていた。 今はAmazonがどこでも配達に来てくれるし、山奥に住むデメリットは虫が多いことくらいで、むしろ人里の喧騒感から離れられた事でストレスは減り、時間を気にしない贅沢を堪能していた。 だ

          【怖い話】空っぽの墓

          【怖い話】おこめさんひとつぶ

           ニコ生が廃れて、配信といえばVtuberという時代になったこの令和では、一攫千金を夢見て受肉する若者も珍しくない。 斯くいう僕もその一人、所謂個人勢弱小Vtuberだ。 個人なのに、勢とつくのもいかがなものかといったところだが、対義語に海外進出まで果たし莫大な年商を稼いでいるVtuber会社があるなら、そこに所属できない有象無象の表現としては最適だろう。プロとアマ、いや、絵師に払ったなけなしの10万円をまだ回収できていない僕はアマですらないのかもしれない。 それでも継

          【怖い話】おこめさんひとつぶ

          【ホラー考察】「お憑かれ様でした」を徹底分解

          2ch に投稿された以下の文章。 結局「おつかれさまでした。」は「お憑かれ様です」という意味で、呪いの一種として扱われた。 一体どこが呪いの一種なのか、今回は分解して考えてみる。 コップ一杯の水まず水場には霊が集まりやすいというのは周知の事実であろう。それは霊も人間と同様水を飲むからだ。しかし、それだけではない。水と霊の関係はもっと深い。 水は神道においても、清めの効果を持ち様々な場所で利用されている。 神社の手水は、神の道に置く重要なものであり、聖域として扱われる。神

          【ホラー考察】「お憑かれ様でした」を徹底分解