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ホメ出しnoteを書いていきたい。~『コピーライター式 ホメ出しの技術』~

こんにちは。桜小路いをりです。

先日、澤田智洋さんの『わたしの言葉から世界はよくなる コピーライター式 ホメ出しの技術』を読み終えました。

本書では、コピーライターの澤田智洋さんが、「ダメ出し」の反対である「ホメ出し」の極意を語る、「ホメ出しに溢れた世界」を作るための一冊です。

私は、言葉を、より光として使っていきたいと日々奮闘しています。
それは、「増大しつづけるダメ出し」という社会課題に対して楔を打ちたいからです。
今日もツイッターには、百花繚乱のダメ出しが咲いています。(中略)憎しみのこもったネガ言葉は、触れた人もケガをしてしまいます。

6p

「はじめに」のこの文章、「いいねボタンがあったら連打したい!」と思うほど共感しました。

SNSに溢れる「ダメ出し」や「ネガティブな言葉」な言葉については、私もかねがね「どうにかできないのかな……」と考えることがありました。

結局、個人単位の言葉から変えていくしかないのかな、と思いつつ、私自身は
「ネガティブなことは書かない!」
「誰も何も責めない! 文句言わない!」
を信条にネットで言葉を発信しています。

この本は、「自分の行動、自分の言葉からホメ出しに溢れた世界を作る」ためのヒントをくれるような一冊です。

「ホメ出し」は何のためにするのか? という初歩的なことから、「ホメ出し」をするうえで最も大切な「ホメ出しの姿勢」について、具体的な「ホメ出しの仕方」まで。

この本を読めば、誰もが「ホモサピエンス」ならぬ「ホメサピエンス」になれる!(本書の表現を使わせていただいています)と断言できる充実ぶりです。

この本を読了していちばん始めに思ったこと……いや、読んでいる最中から思っていたことがあります。

それが、「私のnoteは『ホメ出しnote』でありたい」ということ。

私はこれまで、できるだけ「負の感情は書かないように」と気をつけて、noteを更新してきました。

もちろん、いわゆる批評・批判(ここでいう「批判」とは、明確な根拠を明示しながら、良いところと悪いところをはっきりと評価することです)を書いた文章も、需要はあると思います。
それらを書く方がいらっしゃるから、新しい発見ができることも、もちろんあります。

でも、私自身は、「これ、とってもいい!」「好き!」と思ったことだけを書くことにしています。 

その理由は、たとえば私が何かを批判したとして、その何かのことが好きな方の目にも触れてしまうのが、SNSだからです。

やっぱり、好きなもの、好きなことに対して眉をひそめられたり、「ここがちょっと……」と言われるのって、すごく悲しいんです。(私自身、経験ありです。)

自分自身について言われたわけじゃないのに、すごく傷ついてしまう。

そういう言葉まで意図せず目にしてしまう時代だからこそ、せめて私のnoteでは、純粋な「好き!」をご紹介できたらいいなと思っています。

そういう意味でも、この『コピーライター式 ホメ出しの技術』は、私のこれまでのスタンス、想いまでも肯定してくれたような気がして、すごく嬉しかったです。

それに、やっぱり「好きなもの」について書くときには、生半可な分析・観察では失礼にあたるとも思います。

できることなら、私のnoteを読んだ方が、「この記事で紹介されているこれ、いいな。私も見てみよう(聴いてみよう)」なんて思ってくださるような文章を書きたい。
あわよくば、その方が「これ、私も好き!」になってくださったらいいな、なんて。

本書では、ある対象を「ホメる」ノウハウがたくさん紹介されています。
私のように「好きなものについて語りたい」という方にもおすすめです。
観察するときの新たな視点、表現の仕方を、実例と共に教えてくれます。

そして、「コピーライター式」なので、きらりと輝く文章を捻り出したいという方にもおすすめです。(かく言う私も、そのひとりですが。)

コピーライターさんといえば、「一度見たり聞いたりしたら絶対に忘れられない言葉」を紡ぐプロです。

そして、そのひと言で誰かの行動を変えてしまうプロでもあると思います。

(たとえば、洋服を買うつもりなんてなかったのに、「わたしには、わたしを素敵にする責任がある。」というキャッチコピーを見て、つい洋服屋さんを見て回ってしまったり。ちなみにこれは、ルミネのコピーです)

名作コピーと共に語られる「ホメ言葉の表現の仕方」は、「なるほど!」と膝を打つものばかり。

本書では「誰かにホメ出しをする」ということが目標になっていますが、文章を書くときや、記事のタイトルを考えるときにも参考にできると思います。

最後に、本書の中で最も印象に残った言葉を。

あなたの言葉には、力があります。
そして、あなたがホメると、世界はよくなります。
本当ですよ。

265p

この言葉を心の片隅に置いておくだけで、言葉の扱い方が変わるんじゃないかな、と思います。

コピーライターさんという、言葉で人の心を変える職業だからこそのメッセージではないでしょうか。

私も、時折この言葉を思い返しながら、言葉を紡いでいきたいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

『コピーライター式 ホメ出しの技術』、ぜひお手に取ってみてください。

今回お借りした見出し画像は、ハートを抱っこする猫さんのイラストです。「ホメ出し」が広まれば、このイラストのようなハッピーな世界になるんじゃないかな、という想いをこめて。ほわっとした雰囲気が可愛いです。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。