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助けて!ロバートデニーロにハマりそう

▽自己紹介
映画わからん勢。話題作は観る。
ロバートデニーロは「マイインターン」だけ観た。アンハサウェイが観たくて観た。
スコセッシは「ウルフオブウォールストリート」だけ観た。レオナルドディカプリオが観たくて観た。

①タクシードライバー

まず観たのがこれ。きっかけは、TikTokでこの映画のデニーロがプリントされたTシャツを着てる人がいたこと。

こんなの

「マイインターン」の優しいおじいちゃんなデニーロ👴しか知らないので、「お?これがデニーロの若いころ?なんかカッコいいな〜」って軽い気持ちで観出したら、手に汗握るし、泣けるし、これがどストライクすぎた。「なにこれ!デニーロってもしかしてめちゃくちゃ名俳優なんじゃないの…?」「てかこの感じ、ジョーカー好きな人なら絶対好きなやつでは…?」と思って、同じこと考えてる人いないか調べたら、全然ジョーカーのほうがオマージュだった(なんならタクシードライバーがあったからデニーロはジョーカーで大役まかされてた)。あらすじも似てて、学がなく社会からはじかれた精神的な問題を抱えている主人公が、権力者の殺害計画をくわだてるというもの。警備員とドヤ顔で並んで得意げになってるシーンとか、意味わからんヘアスタイルでドヤってるシーンとかは情けなくてちょっと笑えるけど、ポルノ映画を観ながら指で拳銃をつくるシーンとか、最後コロした後に指で拳銃をつくって自分に撃つふりをするシーンとかはものすごく泣ける。救われてくれ!と思ったら救われ、救われた!と思ったらやっぱり救いがない……そんな映画。絶望しかない。

②グッドフェローズ

次に観たのがこれ。「マフィア系の映画のなかでは観やすい」というクチコミを見て、マフィアやらギャングやらは怖いし、観たくないけど、頑張って観た。そしたら最初のシーンから包丁でグサグサグサ、その後拳銃でバンバンバン……こええええ〜!やっぱ無理いいいい〜!となったけど、そこからのテンポもよく、すっかり夢中に(結局)。音楽の使い方がタランティーノっぽいのもいいな〜と思って調べたら、全然タランティーノのほうがオマージュだった(毎回このパターン。時系列で考えたらそらそうよね)(あとみんなで刑務所入ったときの料理シーンも美味しそうで好きでした)。デニーロのセクシーなタバコ×横目と、年齢を重ねるごとに本当にトシ取った皮膚になっていく見た目の変化にも驚かされっぱなしなんだけど……その驚きを超えてくるジョーペシとかいう俳優。この人は何なの?と思って調べたら、まさかの元リアルマフィアらしく。「ハハハ!(笑)……で、何が面白いの?(真顔)」の一番怖いシーンがアドリブらしく。あの冗談か冗談じゃないのかわからない感じをナチュラルにやってるなんて怖すぎる。引くよ。バーで働くただの青年を、ちょっとしたきっかけで殺しちゃうのも狂ってる。引くよ。もちろん、ちゃんと(?)デニーロのトラウマシーンもある。主人公の妻・カレンがデニーロから「洋服をあげるよ。あの部屋にあるから入って受け取って」と誘導されて、暗〜い部屋に一瞬入ろうとするんだけど……部屋のなかの怪しい空気を察したカレンが「やっぱ今度にするわね」って帰るシーン。不穏。不穏だよデニーロ!至高だよ!!

③アイリッシュマン

スコセッシ×デニーロ×ジョーペシと、ここまでで覚えた人全員出てくるじゃん!ということで観た。そこに今回、アルパチーノという俳優が追加された。またマフィアもの。わりと最近の作品とのことで、みんなおじいさんめいているが、それがまた怖い。トキが刻まれたシワが怖い。シワシワのデニーロおじいちゃんが「俺は昔ワルじゃったんじゃ……こんだけの人を血も涙もなく殺してきたんじゃよ……ほんで、トラック協会を牛耳ってたドン(アルパチーノ)が突然いなくなったじゃろ?あれもじつは俺がやったんじゃよ……」と回想してく話。トラック協会の組織票はデカいからアルパチーノは政治家からもかなり忖度されてたらしく、対抗馬にあるケネディ大統領殺しに関与してた説も出てくる。アルパチーノは頑固で何言っても聞かないけど、まっすぐでなぜか憎めない人。子どもにも好かれる人。デニーロもずいぶん慕っていたけど、なんやかんやでついに手にかけることになってしまう……。そして映画の終盤、散々人を殺して好き勝手に処理してきたデニーロおじいちゃんが晩年になって「完全に終わりな感じがするから死んだあと焼かれたくない」「死後は部屋で眠りたい」とほざくシーンのやかましさたるや。そこはさすがに娘のペギーに感情移入しちゃうよ。それでもデニーロは、至高!

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