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はじめまして〈 詩乃を知る10のnote 〉

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初めてご覧いただく方に読んでほしいおすすめの10記事をまとめました
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会社員なんて向いてないって、とっくにわかってる

「軽度ではありますが、うつ病ですね」 目の前に座る精神科医がそう言葉にした。驚きはしない。「やっぱりそうか」と思った。むしろ、免罪符をもらえたような気がして、ちょっと安心すらしている自分がいた。つい数ヶ月前のできごとだ。 昨年の10月に会社員をやってみるという道を選んで1年と2ヶ月。苦しかった。心の底から苦しくて、毎日のように泣き続けて、途中からは涙も出なくなって、空虚のような心で生きていた。何度か辞めようと思案して、それでも続けてみたいと崖から落っこちそうな自分を奮い立

ひょんなことから、27歳、はじめての会社員

なんというか、その、転職をした。自分の人生で会社に所属する瞬間が訪れるはずはと思っていたが、想像よりもゆるやかに転職してしまった。 20歳でフリーランスのライターとして働き始めてから、丸6年。通っていた学校を中退してフリーランスになってしまったので、会社員という肩書きを身に着けたことはない。 実際のところ、フリーランスであり続けることには悩んでいたし、自分の行く末があまりに不明瞭で困り果てたこともある。それでも、フリーランスでいることを選んできたのには、少なからず意図があ

改めまして、はじめまして。詩乃です【随時更新】

小学3年生の頃、自分の名前「詩乃(しの)」の由来を母から聞いたことがあります。言葉で気持ちを表現することが好きな人になってほしいと願って、当時にしては珍しく“詩”という言葉を名前に付けてくれたそうです。 それから十数年の時が経って、いろいろな職業を夢見たり諦めたりを繰り返した結果、文章を軸に働く大人になりました。なんだか不思議な縁を感じます。 学生時代に興味が湧いて何の気無しに始めた文章のお仕事が、今やわたしという人間を形作ってくれるようになりました。そして、これからも「

常に自分へ問いかけている、届く文章を書くための5つの質問

ライターになりたての頃、良い記事を作るために意識したほうが良いと教えてもらったことが2つあります。 ひとつは、記事のゴールを決めること。目指すべき対象を決めることで、目的を持って執筆と呼ばれるマラソンを走り切ることができるから。 もうひとつは、記事の構成を決めること。最短距離でゴールに向かうためには、どのようなルートを走るのかを考える必要があるから。 3年間、ライティングを生業にしていると、これらの重要性を痛感することばかりです。むしろ、今となっては、構成やゴールなしに

「どうせ夢は夢のまま」なんかじゃないと、私は今なら思う

同い歳の幼馴染から、連絡がきた。 彼女がそう連絡をくれた理由。わたしが新しい家で一人暮らしを始めたから……はたぶん、2番目。一番は、聞いてほしい話がある、だ。 新卒2年目の彼女は今、賃貸物件を売る仕事をしている。シンプルに言うと、不動産の営業だ。切望して入社したわけではない。就職活動に悩んで、ひとまず入社した、といった方が感覚としては近いだろう。 入社してから、今年の春で丸1年。その1年間で、わたしは彼女に4〜5回ほどは会っている。連絡自体も比較的多くの頻度で取っている

辞めたかった。辞められなかった。それがPhotoliだった

こんにちは。Photoli編集者の鈴木しのです。今月で、Photoliにジョインしてちょうど1年が経過します。 うちのメンバーは、区切りに文章を書くとか残すみたいなタイプではないので、たぶん振り返り系のnoteとかエントリとかを書く人はいないだろうなあと思い、この1年間で携わった仕事だったり、心の変化だったりを詰め込んで「Photoliにジョインして1年が経ったよnote」を書いてみることにしました。 振り返りnoteだけど、1年分あるのでたぶん長くなります。わざわざ文章

世界観とは、表現してきた“好き”の詰め合わせ。あの人と学ぶ自分らしい写真の探し方

誰かの発信を見ては自分らしさに惑い「ふう」と小さなため息をつく。憧れのあの人のSNSを開いては眺めてを繰り返す。 いつだって気軽に発信できるようになった今の時代。代わりに、多くの発信を見かけるようになった時代。自分らしさや世界観に悩むことって、きっとあるのではないでしょうか。 今回はそんな「自分らしさ」に迷いながら発信に取り組む方へ届いてほしい世界観のお話を。 4月18日(土)に完全オンラインにて開催した、オンラインコミュニティ「.colony」の主催イベント“.col

フリーランスとして独立して2年が経過した私へ。2年後の私からお手紙が届いています。

2017年11月の鈴木詩乃さん、こんにちは。2019年11月の鈴木詩乃です。今、あなたの出身地、名古屋駅の駅前にあるタリーズでこのnoteを書いています。 冒頭から余談ですが、2019年、あなたは好き好んで11月までに四度、名古屋を訪れます。相当落ち着くんですね。わかります。 さて、11月といえば、私がフリーランスとして歩み始めた月です。2017年10月31日、両親の大反対を押しのけて、(正確には一番許してくれなさそうな父には伝えず、)通っていたデザインの専門学校に中退届

ただ「会いたい」ってだけの願い

「ちふれのネイルがすごい塗りやすかったんだよ。しのちゃんも使ってみなよ」って親友がLINE電話越しに教えてくれたものだから、意気揚々とおさんぽついでに薬局に寄ってネイルを買い足した。 カラーはお気に入りのネイビー。いつもは自爪にそのまま塗るだけだけど、ちょびっとだけ丁寧に塗りたいと思ったから、特別にベースコートとトップコートまでカゴに入れた。気分がノッたときだけの特別仕様。 「ただいま〜」と返事なんてない部屋に少し気だるい声を響かせる。買ったネイルは先月おむかえしたお気に

あのとき、心理的安全性を生むにはどうしたら良かったのか?

ここ何日かで「心理的安全性」って言葉について、ものすごく考えています。 自分のこと、友人のこと、現在のこと、過去のこと。いろいろなサンプルを考えてみると、少しだけ、心理的安全性って子を理解できそうな気がして、つらつらと気づきを書いてみることにしました。 根本的に、心理的安全性の担保って、すごくすごく難しいです。日本人だから、なんて主語を拡大するとあまりに飛躍しすぎるけれど、実際日本人にはどうしても上下関係が生まれやすい。その上下関係は、そのまま発言力の強さにもなりますし(