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不妊治療が上手くいかないときの気持ちはどうやって解消してる?

はじめまして。「しの」と申します。

私は心理カウンセラーの仕事をしていて、コロナ禍に第一子を出産し、現在は幼児の子育てに奮闘をしています。

今でこそ過去の自分を語ることができますが、
実は子どもを授かるまで、およそ4年半不妊治療をしていました。

我が子はその不妊治療でようやくできた子です。

不妊治療中は本当に長くつらいトンネルでいつ終わるのかわからないという見えない不安との戦いでした。

とくに体外受精を何回しても妊娠に至らなかった私は、周りは体外受精までステップアップしたらどんどん妊娠していくのに、自分だけ取り残されていき、お金もいっきに無くなって、本当にこれがいつ終わるのだろう…いつ終わるのだろう…
と言い方はオーバーかもしれませんが絶望に感じたこともありました。

不妊治療というゴールの見えない状況の中、苦しい気持ちと向き合うってとても大変なことですよね。

今回は自身が当時やっていた気持ちとの向き合い方についてお話ししたいと思います。

この経験が誰かのお役に立てれば嬉しいです。


不妊治療がうまくいかない時の気持ちとの向き合い方


不妊治療において、思い描いていた理想の未来が見えないまま時間が経過する苦しみは決して軽くはありません。

そのような状況で精神的な安定を保ち、前向きに取り組んでいくことは、非常に困難な課題と言えるでしょう。

私は不妊治療を4年半して子どもを授かりました。長引けば長引くほどうまくいかない時の気持ちの向き合い方や切り替え方は重要だなと感じています。

不妊治療を4年半もしていると毎月のリセットだって50回以上は経験をしているわけです。

50回もダメ出しと言うかうまくいかない現実を突きつけられると流石に気持ちも落ち込みますよね。

そんな時の気持ちとどう向き合っていたかをご紹介します。

・治療で頑張った自分を労う

不妊治療は体にも精神的にも負担がかかるものです。

毎月の注射や通院、検査に対する不安や期待、そして結果を待つ間の心理的ストレスは想像を絶するものがあります。

ですが、頑張ってそれらに立ち向かっている自分に対して一番に労わり、
一番に自分自身を認めてあげられるのは「自分」です。

まずは1ヶ月間頑張ってきた自分を振り返り、褒めてあげることで、前向きな気持ちを保つことができました。

なるべく自分に対してポジティブな言葉をかけてあげることもポイントです。

家族や友人からも労わりの言葉をかけてもらうこともありますが、まずは自分自身が認めてあげるようにしましょう。

・つらかった気持ちを家族や友人に打ち明ける

不妊治療でつらい思いをしている時こそ、一人で抱え込まずに家族や友人に気持ちを打ち明けていました。

誰かに話を聞いてもらうことで、自分の気持ちを整理することができたり、今まで頑張ってきたことを改めて認めてもらえることで、心にゆとりが生まれます。

周囲の理解と支援は、不安や孤独感を和らげ、精神的な負担を軽減するのに役立ち、一緒に悩みを分かち合うことで、心が楽になりました。

私自身、妊活に取り組んでいた時期が一番、会社でもプライベートでも周囲の妊娠報告が多い時期でした。つらいと言わないと、どこかで吐き出さないと、もう自分自身を正常に保っていられないようなギリギリの精神状態の時もありました。

そんな時ほど、人に話して自分の気持ちを整理したり気持ちを落ち着かせたりが大切だったかなと思います。

不妊治療に前向きに取り組むためにも気持ちを切り替えることは重要です。

・悲しかった気持ちや苦しかった事をノートや日記に書き出す

妊活中は、周囲の妊娠報告に対して素直におめでとうって言えなかったり、嫉んだり、自分自身が嫌になるシーンが多くありました。

あまりの多さにそれを口に出して言っていったら家族や友人から「いいかげんにして!」とか言われるんじゃないかと思うほど。

その気持ちをどうやったら昇華できるかと行きついたのがノートや日記に思ったことや感じたことを書き出すという行為でした。

どんなに自分を自制したって黒い感情や深い悲しみは湧き上がってくるもの。気持ちを止めるのではなく、どんどんノートに書きだして気持ちを都度、昇華させていました。

何もしないでモヤモヤとした状態を抱えるよりも、一度気持ちを吐き出すことで、心の内を整理し、気持ちを前向きな方向に向けることができます。

また、振り返って見たときに成長や変化を感じることもでき、前進する力にもなりました。



不妊治療がうまくいかない時のリフレッシュ方法


不妊治療が上手く進まない時期には、心身共に大きな負担を感じることがあります。

そのような時こそ、リフレッシュや心のケアが非常に重要です。

気持ちを切り替えるために私が当時行っていたことをご紹介します。

・カフェやレストランなどに行って美味しいものを食べる・お酒を飲む

治療中は食事に気を付ける必要があるため、リセットのタイミングで今まで我慢していたものを食べたり、飲んだりすることで、気持ちをリフレッシュさせていました。

カフェやレストランなどで美味しい料理を楽しむことや、家族や友人と一緒に楽しくおしゃべりすることで、楽しいや幸せな気持ちを感じて、次の治療のモチベーションにつなげていました。

・旅行や温泉に行くなど非日常の過ごし方をする

家にいるとどうしても気持ちが沈んで切り替えるのが難しい時には、思い切って場所を変えて非日常を楽しむことがおすすめです。

旅行や温泉に行くことで、普段とは違う環境でリラックスし、次の治療に向けて前向きな気持ちを取り戻すことができました。

私は夫婦で日帰りの温泉や旅行に行ったりして夫婦の時間を楽しみました。

子どもができたらなかなかいけないということもありますが、まずは自分を楽しませたり甘やかしたりを一番に考えていました。

苦しい治療を頑張るためにも自分をリフレッシュさせることが何よりも重要だと思っていたので甘やかす時は全力で楽しみました!

・ウォーキングやスポーツなどで身体を動かす

身体を動かすことは、血流を良くし、ストレス解消にも効果的です。

ウォーキングやスポーツをすることで、身体的な疲労を癒すだけでなく、心のリフレッシュにもつながります。

私たち夫婦は登山が趣味だったので、休みの日は登山へ出かけることも多かったです。

もともと冷え性な身体だったので動かすことで血流が良くなり、妊娠しやすい身体づくりもかねることができて良かったです。



不妊治療がうまくいかない時にやっていたジンクス


不妊治療を受けるカップルにとって、うまくいかない時期は心身ともに大きな負担となります。

そんな時、ジンクスや迷信に救いを求めることもあるかもしれません。

私も自分ではどうにもできない現状に対してジンクスを信じて心のよりどころにしていた部分は確かにありました。

効く効かないに限らず気持ちを安らげる面では不妊治療に取り組む手助けとなるかもしれません。

・子宝祈願ができる神社やお寺へ祈願へ行く

不妊治療中に神社やお寺で子宝祈願を行うことは、多くの人がやっていることではないでしょうか。

祈願所に参拝し、お守りや御朱印をもらうことで、心の支えを得ることができます。

私も近くの神社はもちろん旅行先でも水天宮とか子授け祈願ができるところを参拝したこともありました。

参拝することは自分で神様へ「妊娠したいです!」と所信表明をすることでもあったので自分にやってやるぞと鼓舞する目的でもよく行っていました。

・出産間近の友人から陣痛中の「赤富士」をもらう

陣痛中に赤いペンで富士山を描いた「赤富士」をもらい、持つと赤ちゃんが訪れるという迷信があります。

これは仲のいい友人が快く描いてくれたのですが、いざ自分が陣痛中に同じ立場だった時はそんな描く余裕すらなかったので、本当に友人はすごいなと思っています。

友人曰く、陣痛前から練習をしていたらしく、いざ陣痛が来たら近くの紙とペンで数秒で描いたそう…
紙がリアルな感じがしますよね。今でも私の宝物です(笑)

実際に描いてもらった翌年に妊娠できたので笑いとポジティブなエネルギーを受け取ることで妊娠できたのかなとも思います!

・お墓参りをする

これもよく聞きますが、お墓参りを通じて、ご先祖様に子宝の願いを述べることで、子どもがやってくるという迷信があります。

私は年に1回は実家のご先祖様のお墓参りをしていたので、特別そのために行ってというわけではなかったのですが、ご先祖様に対しても今の自分の素直な気持ちを聞いてもらったり報告したりすると気持ちがふっと軽くなった部分はあったので、悩んでいることがあればご先祖様に聞いてもらってもいいかもしれません。

・子宝に良いとされるアイテムを身につける

私の場合はミッフィー福だるまだったのですが、子宝にいいとされるアイテムを身につけることでモチベーションアップをしていました。

小さなことですけどそれを身につけたり、目にすることで気持ちが上向きになるならやってみるべきだなと思います。

不妊治療中はどんな些細なことでも良いと言われれば試してみたことは多くあります。それは端から見たら無意味に感じることもあったかもしれませんが、当事者としてはどんなことでもそれで自分にポジティブな効果を与えられるのであればそれで十分意味があったと感じます。

ただし、中には不妊治療者を狙った依存効果があるような高額商品等も存在しますので、依存しやすい人やハマりやすい人は注意が必要です。

まとめ


不妊治療が上手くいかないとき、その気持ちと向き合う方法、リフレッシュ法、そして行っていたジンクスについてご紹介しました。

不妊治療のストレスや悩みは非常に大きなものであり、それに対処することは決して簡単ではありません。

しかし、周囲のサポートを受けながら、自分自身と向き合い、リフレッシュすることが重要です。

まず、不妊治療が上手くいかないときには、その気持ちに正直に向き合うことが大切です。

自分の感情を抑え込まず、パートナーや専門家としっかりコミュニケーションを取ることで、心の負担を軽減することができます。

そして、リフレッシュ方法としては、日常生活から少し離れてリラックスする時間を作ることが効果的です。

散歩やヨガ、読書など、自分にとって心地よいアクティビティを見つけて、ストレスを解消しましょう。

さらに、不妊治療が上手くいかないときには、ジンクスやラッキーアイテムに頼ることも良いと思います。

ジンクスやラッキーアイテムを通して自分の気持ちが上向きになるのであれば、取り入れてみるのも手です。

ただし、依存性が高い人やハマりやすい人は注意が必要です。

あくまで補助的な役割のものになりますので、それ自体で妊娠できるわけではありません。

不妊治療が上手くいかないときには、周囲のサポートを受けながら、前向きな気持ちを持ち続けることで、乗り越えられる困難もあるかもしれません。

自分自身を大切にしながら、不妊治療と向き合っていきましょう。


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